開催日20141010
テーマインドネシアにおける老年看護の現状と今後の展望
講師インドネシア保健省基礎看護課長ムルヤディ・リヤント氏

インドネシアにおける老年看護の現状と今後の展望

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左:講演の様子
右:インドネシア保健省基礎看護課ムルヤディ・リヤント課長(写真中央)

インドネシアの高齢者(60歳以上)比率は現在7.56%ですが、2035年には16%と2倍を超える割合に増加することが予測されています。

今回JICAのインドネシア研修員として、現在、超高齢化社会を迎えている日本で老年看護を学ぶため来日した看護行政官、看護師、看護大学教員を代表して、インドネシア保健省基礎看護課長のムルヤディ・リヤントさんから「インドネシアにおける老年看護の現状と今後の展望」について講演がありました。

リヤントさんによると、インドネシアでは、老年看護を含めた保健(Health)のスローガンを、「健康は、人権であり、その人権を確保するためには必要な投資」と捉え、保健省、社会省、労働省の3つの政府機関が分担してその目標達成のために努力しているということです。また、日本の2倍の人口(2億4千万人)を抱えるインドネシアでは、2010年時点の平均寿命は70.93歳であるが2035年には72.38歳に上昇し、高齢者が大幅に増加することが予測されており、ポスヤンド(町内レベルの地域):71,535か所、保健センター8,981か所(うち高齢化に特化したもの771か所)があることなど、地域レベルごとの高齢者へのサービス・システム等についての紹介がありました。

参加者からは、30分間の短いランチョン・ミーティングでの発表時間のなか、端的にまとめられたわかりやすい発表であったとの声が聞かれました。
なお、当日は本学の学生26名、教職員17名のほかJICA研修生を含めて65名の参加者がありました。