開催日20141205
テーマアメリカ海軍佐世保基地ヘルス・クリニック看護部長 サラ・チャンバラスさんとの意見交換会を開催しました
講師アメリカ海軍佐世保基地ヘルス・クリニック看護部長 サラ・チャンバラス氏

アメリカ海軍佐世保基地ヘルス・クリニック看護部長 サラ・チャンバラスさんとの意見交換会を開催しました

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このほど、在福岡アメリカ領事館を通じて米海軍ヘルス・クリニック(佐世保)の看護部長 サラ・チャンバラスさんを招いて、意見交換会が本学の204講義室で開かれ、18名の学生と13名の教職員の計31名が参加しました。

当日は、アメリカ領事館広報担当官の宮石建治さんほか、米海軍佐世保基地から広報担当のテリー・コ-ルテンバッカーさん、同行取材担当の米海軍佐世保基地テレビ局(AFN)のクリスティーナ・コッファーさんの4名も来訪されました。

サラ・チャンバラス看護部長は、出身地の西フロリダ大学で看護学を学び、現在同大学で「看護のリーダーシップと管理」という研究テーマで看護学修士号を目指して頑張っています。 また、これまでにスペインでの海外勤務を含めて、海軍病院での外来、新生児室、分娩室、産婦人科などの病棟勤務の経歴も紹介されました。その後、「看護師として大切なことは何か」との学生の質問に答えて、チャンバラス看護部長は、「第一に、看護師として日々の訓練・実習を重ね、学ぶことを通じて看護師としてのリーダーシップを身に着けることが大切である。第二には、看護には2つの面、すなわち、アートとサイエンスの両面があり、人間としての感性を磨くことや、同時に科学的な根拠に基づいた看護の技を身に着け、ただ医師の指示を待つだけではなく自分で考え行動できることが大切である」と強調していました。

紛争時での軍の衛生部隊による救護活動(看護の分野ではクリティカル・ケア、災害看護など)は赤十字と同じく「ジュネーブ諸条約」という共通の国際人道法に基づき実施されていることから、赤十字の救護活動との深い関連性を念頭に置いて、サラ・チャンバラス看護部長は、「各国で看護の背景となるそれぞれの文化の違いはあるものの、看護の基本は世界共通であり、自分の経験や知識が、看護師を目指す赤十字の若い看護学生のみなさんに少しでも役に立てば」と今回の訪問を振り返って語っていました。