開催日20150608
テーマアイルランガ大学短期留学報告 インドネシアで出会った看護
講師本学学部4年生

アイルランガ大学短期留学報告 インドネシアで出会った看護

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昨年(2014年)8月16日~9月4日、同年3月に本学と国際交流協定を結んだインドネシア、アイルランガ大学への第1陣短期留学生としてインドネシアにおける看護を学んできました。今回のランチョンミーティングではその留学の概要や学びの報告を行いました。

アイルランガ大学はインドネシアの東ジャワにある総合大学です。今回、私はその看護学部に短期留学生としてお世話になり、近隣の様々な病院を訪問・見学しました。精神病棟における電気痙攣療法の見学やハンセン病病院の訪問、HIV病棟の訪問、熱帯病棟の訪問でした。そのほかにもICUやHCU、産婦人科など病院の様々な診療科や病棟の見学をさせていただき、所謂発展途上国と言われる場所で医療の発展が如何に難しいことであるかを実感しました。公立病院では十分に物資や機器を揃えることができない現状があり、日本では絶対にありえないような、ベッドサイドモニター1つを2人の患者で使うということも行われている状況でした。それに対して私立病院では、完全個室の病室や機器などの設備がそろっており、病院の訪問によって社会の格差も実感することができました。

様々な施設訪問の中で印象に残っていることは、医療従事者の笑顔や学生の学習意識の高さです。日本以上の激務をこなしながら、患者さんや医療従事者間のコミュニケーションを大切にしながら笑顔で働く看護師の姿は輝いて見え、「こんな風に働きたい」と強く思いました。また、学生が自主的に技術演習をしたり英語学習に真摯に取り組んだりする姿を見て、看護に対する、また勉強に対するひたむきな姿勢を見習わなければならないと感じました。

この短期留学中、英語での専門用語を用いたコミュニケーションの難しさを感じたり、日本とは異なる看護場面で戸惑ったりする経験もありました。しかし、自分の目で見て肌で感じたことで得られた学びは何事にも変えられないものだと実感しています。

“Just do it even though you do not know how.” アイルランガ大学の先生から教わった言葉です。勇気を持って一歩を踏み出せば、素晴らしい世界が待っています。今回のランチョンミーティングが参加してくださった皆さんの新たな一歩を踏み出す力になっていれば幸いです。