共同大学院 大学院生の声

大釜 瑛美

共同看護学専攻

阿部 オリエさん

取り組んでいる研究のテーマ

看護基礎教育における大学生の臨床判断力を高めるにはどうしたらよいのかという問題・関心の基研究に取り組んでいます。学生自身の臨床判断力を高めるには、特に、実習という教育の場で、どのような教育を行うかが重要であると考えています。その際、実習指導者である看護師からの指導が欠かせないと考えており、現在、実習指導者が学生の臨床判断力をどのようにとらえ指導を行っているかを明らかにすることがテーマです。

大学院入学を決意したきっかけは?

大学に助手として入職した当初より、博士課程も含めた大学院への進学を考えていました。博士課程への進学にあたり、いくつか進学先を考慮していましたが、指導体制を鑑みて、自分の探究したい研究がやれること、看護教育学や看護における教育について体系づけて学べること、さらに、赤十字の共同大学院ということもあり、ここがBESTと判断し受験しました。

今、どのような勉強をしていますか?

研究計画書を書くために、もがきながら試行錯誤しています。研究計画を作成するにあたっての、哲学的背景、課題の設定、研究方法などを含めて勉強していますが、遅々として進まずといった状況です。時には前進し、時には停滞・後退しながら、探究しているところです。が、日々の実践が全て研究につながっている気もしますので、役割・業務が学びです。楽ではないですが楽しいです。

博士号取得後の夢は?

夢・・・というか、自分にとって、博士号取得は現実的なことです。大学教員になって十数年が経ちますが、博士号取得は、あくまでも通過点であって、看護における人材育成、赤十字も含めた看護の教育などに、少しでも公に貢献できるようになれたらいいな・・・という期待があるくらいです。

山下 恵李圭さん

共同看護学専攻

矢野 真理さん

取り組んでいる研究のテーマ

超高齢者の在宅医療への支援に対する熟練看護師の臨床判断について大学院の授業では、専攻分野・臨床経験が様々な同級生や先生方とともにディスカッションを行い、多くの刺激を受けています。そして、学部以上に多様な視点や自ら学びの一つ一つを深めていく力を身につけていっていることを実感しています。

大学院入学を決意したきっかけは?

修士課程で、3人の熟練看護師の超高齢者や家族に対する臨床判断や支援状況について研究をしました。博士課程ではこの研究内容を深め、超高齢者のend‐of‐life careに貢献できる熟練看護師の臨床判断をモデル化したいと考えています。その為に、研究環境に恵まれている当大学院で研究を継続すれば、さらに発展できると考えました。

今、どのような勉強をしていますか?

博士課程一年目は主に単位取得の為の講義を受講しています。5大学の共同大学院であるため、様々な領域の先生方の考え方に触れることが出来ます。修士課程では得られなかった研究方法論や理論構築の方法など、さらに知見を深める勉強になっていると思います。本学では、他大学の学生とTV会議システムを使ったディスカッションを通して様々な刺激を受けることができます。さらに研究論文について、先生方とのゼミを通し、修士課程以上に英語論文のクリティークや先行研究のレビューをしっかり行い、世界でどのような研究が行われているか、日本との違いについて把握する努力をしています。

博士号取得後の夢は?

看護教育機関もしくは臨床現場において、老年看護学もしくは在宅看護学の領域で今回研究している熟練看護師の臨床判断のモデルを活用し、一人でも多くの高齢者が尊厳ある終焉を迎えられるよう、看護師教育に貢献することです。