研究科長挨拶

研究科長挨拶

新たな知の創造に向けて、学問を究める

   日本赤十字九州国際看護大学大学院看護学研究科は、平成19年4月の修士課程開設以来、保健学コースおよび看護学コースを有する数少ない大学院として、特色あるカリキュラムを提供してきました。そして今年度には「クリティカルケア看護」および「在宅看護」領域の専門看護師(CNS)教育を新たにスタートさせるとともに、カリキュラム全体を見直し、保健・看護・CNS・助産教育の4つのコースに7つの専門領域を配置したカリキュラムへと大きな改正を行いました。これにより、それぞれの専門性と将来像を見据えた選択が可能になったのではないかと考えております。

   本学修士課程で学ぶ院生は、年代や専門領域、働いている場など実に多様です。この多様性の中から、新たな発想が生まれています。本学では、専門領域の知見を深める科目はもとより、領域横断型の科目を複数設定し、多様な観点からものごとを捉えることを重視しています。また、研究方法に関する科目を基本から応用へと段階的に編成していることも大きな特徴です。院生の皆さんは、自身の実践活動のなかで抱いた問いに対して、あらゆる角度から吟味し、答えを探究していくための学問的方法論を学び、自分の研究に活かすことができます。さらに、働きながら学ぶ社会人院生にとっては、時間割への配慮や長期履修制度が充実していることも学習の助けになるはずです。本学では、学習の主体である院生の皆さんが、何をどのように学びたいのかを教員に投げかけることによって、一人ひとりの学習ニーズと問いに応じたオーダーメイドの学習プログラムになるものと考えています。

   平成28年4月に開設した共同看護学専攻博士課程は2年目を迎え、本学を含む5つの赤十字看護大学がそれぞれの強みを活かしたカリキュラムを協働して提供しています。各大学の院生と教員とが相互に知的刺激を与え合うことで、博士課程そのものが「知の共同体」として進化していることを実感しています。

   院生の皆さん、大学院で学ぶ成果は、在籍中に皆さんがどのように学ぶかにかかっています。時代は大きく動いています。既成概念にとらわれず、学友や教員との議論をおおいに楽しみ、新たな知の創造に果敢に挑み続けてほしいと願っています。本学は全力で院生の皆さんを支援します。

本田 多美枝
日本赤十字九州国際看護大学 研究科長