研究科長挨拶

研究科長挨拶

新たな知の創造に向けて、学問を究める

日本赤十字九州国際看護大学大学院看護学研究科は開学10年目を迎えました。この節目の年に、赤十字の5大学間で共同看護学専攻博士課程を開設し、研究科として新たな一歩を踏み出したことを大変うれしく思っております。さらに修士課程においては、保健コースと看護コースを有する数少ない大学院として、特色あるカリキュラムを提供してきましたが、平成29年度には助産教育コースと専門看護師(CNS)コースを設置する準備を進めております。より充実したカリキュラムを提供できるよう、研究科としても邁進してまいります。

さて、本学修士課程で学ぶ院生は現在26名おりますが、年代や専門領域、働いている場など実に多様です。この多様性の中から、新たな発想が生まれています。本学では、専門領域の知見を深める科目はもとより、領域横断型の科目を複数設定し、多様な観点からものごとを捉えることを重視しています。また、研究方法に関する科目を基本から応用へと段階的に編成していることも大きな特徴です。多くの院生の皆さんは、実践活動のなかで抱いた問いを何とかしたいと思って入学して来られますが、この問いに対して、あらゆる角度から吟味し答えを探求していくための学問的方法を学ぶことができます。さらに、働きながら学ぶ社会人院生にとっては、時間割への配慮や長期履修制度が充実していることも学習の助けになるはずです。本学では、学習の主体である院生の皆さんが、何をどのように学びたいのかを教員に投げかけることによって、一人ひとりの学習ニーズと問いに応じたオーダーメイドの学習プログラムになるものと考えています。

5年後、10年後の社会はどのように変化しているでしょうか。時代は大きく動いています。私たちは保健・看護の専門家として、「今」起こっている現象の意味を理解することはもちろんですが、「将来」を見通す中で、解決すべき課題は何か、その本質を見極め、解決に導くための学問的方法論を身につけることが不可欠なのです。

既成概念にとらわれず、学友や教員との議論をおおいに楽しみ、新たな知の創造に果敢に挑み続けてほしいと願っています。本学は全力で院生の皆さんを支援します。

本田 多美枝
日本赤十字九州国際看護大学 研究科長