日本赤十字九州国際看護大学は、2007年4月に大学院看護学研究科修士課程を開設し、2016年からは、赤十字5大学共同の博士課程を開設しました。以来、日本の看護をリードする、卓越した教育・研究・実践者を輩出しています。VUCA(変動性:Volatility、不確実性:Uncertainty、複雑性:Complexity、曖昧性:Ambiguity)の時代を迎え、各界のリーダーとなる人は、これまでのやり方にとらわれることなく、独自に考え、独自に企画する能力が求められています。本学大学院では領域やキャンパスを超えた多彩な学びを推進し、これからの時代に求められる創造性に溢れた人材の育成を目指しています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、わたしたちの生活を激変させましたが、今後もどんな未知の病原体によるパンデミックが起きるかわかりません。世界各地で起こっている軍事紛争も、いつ日本にその火の粉が降りかかってくるかわかりません。予期せぬ災害も頻繁に起きています。わたしたちはそれらの危機に即座に対応し、生命や生活を守る創意工夫をしなくてはなりません。看護職はそのような事態においてはフロントラインに立って活動する立場です。そして、その活動をリードする、あるいはそのときに活用できる知を開発するのが大学院修了者です。本学では赤十字の「人道」という理念のもと、看護とは何か、看護とはどうあるべきかを探求したうえで、人類の福祉に貢献できる高度な実践能力や研究能力を修得できるようなカリキュラムを設け、臨床実践・国際活動・教育経験・研究実績の豊富な教員が皆さんの学修を支援します。本学の様々な資源を活用して自己研鑽し、看護の本質を見失うことなく、変わりゆく時代を先取りするリーダーとなっていただくことを期待しています。日本赤十字九州国際看護大学学長池松 裕子01
元のページ ../index.html#2