日赤看護大学デジタルパンフレット2025
40/56

39小児科、循環器集中治療室、手術室、外科病棟の経験を経て、現在は一般病棟に勤務しています。日々変化、進歩する医療と看護の現場で看護師として10年以上経った今でも勉強の日々です。しかし、患者家族とともに困難を乗り越え、心温まる言葉や笑顔を頂くことは、看護師として働く最大の魅力であり、達成感と充実感、働く活力となっています。複雑な医療社会となっている現在、より高い専門的な知識、技術を習得することは専門職として必須です。自身のもつ知識、技術、感性、経験を駆使して、患者家族とともに疾患と向き合い希望する生活を支援していくことが、看護師として求められています。医療施設から地域、自宅へと医療の現場が拡大している現代において、医師やコメディカルと連携を図り患者中心の医療を提供するため、看護師が医療をマネジメントし協働していかなければなりません。その中で、高いコミュニケーション能力やマネジメント能力も必要です。看護管理者としての役割も少しずつ担うようになり、そのような視点も持ち研鑽しながら医療チームの一員として看護を実践しています。2016年4月熊本、大分地震後の現場で活動する様子※遥碧会(日本赤十字九州国際看護大学同窓会)会長(2005年卒業)(2006年卒業)看護師講 師世界中の大切な人の健康のために私は、現在、ラオスで国際協力機構(JICA)の「病院の保健医療サービスの質および財務管理改善」プロジェクトの業務調整員として勤務しています。業務調整員とは、プロジェクトの予算管理や現地スタッフの雇用管理をしたりする仕事です。直接的に病院で看護師として勤務していませんが、ラオスの保健医療体制整備を陰ながらサポートしています。自分が好きな国の大切な人がより健康に生活できるようにサポートできることにやりがいを感じています。大学を卒業して20年近くになりますが、今でも大学時代の友人や恩師とは連絡を取っており、私の大切な宝物です。小さな大学で国際的な志を持った友人や先生方との密な関係のおかげで私の今の国際的なキャリアがあります。これからも大切な人の健康のために国を越えて保健医療の向上に貢献していきたいと思います。学んだことを患者さんに還元するために!成人看護領域で、急性期の授業を担当しています。ICUや救急病棟などで集中治療を必要としている患者さんやそのご家族への看護が専門です。たくさんの苦痛を抱えながらも、その思いを十分に表現することができない患者さんやご家族が、どうすれば安心して、安楽に過ごすことができるのかを、学生と一緒に考え、実践することを目指しています。また、現在は月に2〜4回、福岡赤十字病院のICUで研修という形で直接患者さんやご家族と関わる機会をいただいています。日々の授業で扱っている内容や最新の知見、研究として取り組んでいることを患者さんに還元できるよう、教員としても、看護師としても、成長し続けたいと思います。JICA 病院の保健医療サービスの質および財務管理改善プロジェクト(ラオス)橋爪 亜希さん福岡赤十字病院 一般病棟 池田 尚大さん(2005年卒業 1期生)(広島県・廿日市高等学校出身)日本赤十字九州国際看護大学 福島 綾子さん成人看護(急性期)領域卒業生MESSAGE

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る