日赤看護大学デジタルパンフレット2025
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平成28年度 文部科学省 大学教育再生加速プログラム「テーマⅤ 卒業時における質保証の取組の強化」に採択され、令和元年度で最終年度を迎えました。令和2年度以降も本事業での取り組みを継続し、発展させています。大学での勉強の仕方、実習のこと、就職についてなどを先輩に相談できる!この科目では、「災害」をテーマに国際交流協定校であるインドネシア国立アイルランガ大学から2023年7月5日〜18日に来学した学生3名と教員1名とともに学修しました。講義や病院での見学実習、防災センターの訪問、ディスカッション等を通して、多くの学びを得ました。アイルランガ大学の先生の「HIV」の講義では、インドネシアにおけるHIV感染者数の増加に驚くとともに、その背景には性に関する教育不足が関与していることを知り、日本にも共通する要因であること、すべての人が性やHIVについて正しい知識を身につけることが大切であることを学びました。病院の見学実習では福岡赤十字病院を訪問しました。病院や看護部の概要、赤十字の国際救援活動について講義をしていいただき、その後病棟を訪問し、今回の学習テーマである「災害時の対応」について説明していただき、非常事態の対応や備えについて、実習とは異なる視点で学ぶことができました。防災センターの訪問では、火災現場からの避難や消火活動、震度7の地震を体験することで、災害は予測することが難しいこと、だからこそ日ごろの訓練の重要性を痛感しました。週末は神社の参拝や茶会体験、博物館などを訪れ、日本の文化に触れてもらいました。最終日には、今回の研修プログラムの学習成果を発表しました。共同で発表資料を作成する中で、日本とインドネシアの災害対策の違いや災害対策では地域が自立して災害に対応できるようになることの重要性を改めて認識しました。今回の研修を通して、災害現場で専門職として自らの役割を全うするためには、新しい知識を修得できるよう学び続けることが大切であり、そのような看護師になれるよう努力したいと思いました。本事業では、生涯学び続け、成長し続ける看護人材を育成するために、学士課程教育と就職先での現任教育とをシームレスに接続する「看護職キャリアパス基礎スケール」と「ディプロマ・サプリメント(学位証明書補足資料)」の開発を行いました。これにより、卒業時の学修成果を社会から評価することを可能にし、適切な現任教育に繋げることができ、看護基礎教育からエキスパートナース育成までの一貫した教育システムの確立に貢献します。24AP事業(大学教育再生加速プログラム)赤十字活動実践(応用)アイルランガ大学(インドネシア)の留学生とともに学修しました。Indonesiaアカデミックアドバイザー制度 (以下AA制度)学年の壁を越えて4学年が揃うグループ担任のしくみ。本学では、1教員が約15名の学生(1〜4年)を担当し、大学での生活・就職活動等について幅広く相談に乗り、学生の皆さんがよりよい大学生活を過ごせるよう、サポートします。定期的に行われるAAゼミでは、学年が異なる仲間が情報交換を行い、学修の不安や実習に対するアドバイス等をもらうことができます。基本的に、同じ教員が1年次から卒業まで担当していきます。

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