私たちは主にタイ赤十字看護大学や赤十字病院、国立血液センターを視察しました。看護大学には人体モデルの高機能シミュレーターや授業をすべて英語で行う科目を取り入れるなど、高度で国際的な学習環境が設備されており驚愕しました。また血液センターでは日本と同様に献血者にはお菓子やジュースが提供されているという共通点があることも分かりました。次に私たちはサイアム博物館やグランドパレス、エメラルド仏蛇などを観光しました。クメール様式やヨーロッパ風の建築物のようにさまざまな文化が調和している風景を見たり、この科目では、2023年8月8日〜8月15日の8日間国際交流協定校であるベトナム社会主義共和国ナムディン看護大学で、研修を行いました。今年は「交通事故から命を守ろう」をテーマに、ベトナムの中学生に対して「バイク事故から頭を守る、ヘルメットの重要性」を伝えるためにナムディン看護大学の学生とディスカッションし、授業を考え、実施しました。その他にも、ナンヴァンヘルスセンター、高齢者宅、ベトナム赤十字社の訪問を通して、多くの学びを得ました。研修初日は、頭部外傷やヘルメットの重要性についてお互いの事前学習を共有しディスカッションを行いました。そのなかで、ベトナムでのヘルメット着用率は上昇しているものの子どものヘルメット着用率は35〜40%と依然として低いことなど現在の交通状況についても知ることができました。両国とも英語が第二外国語であるため、伝えたいことを上手く伝えることができない難しさやもどかしさを感じ、中学生へのプレゼンテーション資料を作成するうえで重要だと思う視点が違うことで意見がまとまらない場面もありました。理解しようと歩み寄りお互いの意見を尊重することで最終的にはひとつのプレゼンテーションを一緒に作りあげることができました。研修2日目の中学校の訪問では、初日にナムディン看護大学の学生と一緒に考えたバイク事故による頭部外傷とヘルメットの正しい着用方法について実践を混えた授業を行いました。中学生の反応は良く、終了後には自分たちのために準備をしてくれてありがたい、命を守るための授業であったという言葉を聞くことができました。研修3日目に訪れたナンヴァンヘルスセンターは、地域住民の健康を支える役割を果たしており、コロナ禍では発熱患者に対して解熱を促す目的でレモングラスの葉を処方するなど東洋医学も取り入れた住民の健康管理の話も聞き、ベトナムの地タイの食文化などの歴史について学びました。文化や歴史を学ぶことでタイ王国の成り立ちが分かり、タイ王国についてより深い理解をすることができました。また、タイ赤十字看護大学では私たちが日本の歴史や文化などについて英語でのプレゼンテーションを行いました。タイの看護学生たちとの交流では、お互いに英語を使い会話をしました。タイ学生のおすすめの食べ物や場所、乗り物を教えてもらい、実際に行ってみて一緒に楽しむことができました。約1週間にわたるタイ研修を終えてみて、日常的な英語力が上がり、異国の文化や習慣、宗教を理解することができました。そして会話をする上で多少の言葉の壁があったとしても、お互いに伝えようという意思を持って向き合うことの大切さを実感できた貴重な1週間でした。域医療について知ることができました。また高齢者宅を訪問させてもらい、地域住民の生活の状況を知ることができました。研修4日目はナムディンの学生と健康体操を考え、ナンヴァン地区の高齢者を対象に実践しました。研修の合間の文化交流会では日本から浴衣の着付け、輪投げ・射的といった夏祭りをイメージした催し物と風鈴作りを行い、ベトナムの学生からは伝統服であるアオザイの着付けと春巻き作りを体験しました。互いの文化を認め合い、実際に体験することによって新たな価値観を持つことができました。また、交流会を通して親睦を深めることができました。最終日には、ベトナム赤十字社を訪問しました。台風や洪水氾濫などの自然災害が頻発するベトナムにおけるDRR(Disaster Risk Reduction : 減災)の重要性やヘルス活動の実際についての講義を受け、ベトナムにおいても赤十字が地域社会において重要な役割を果たしていることを再認識することができました。今回の研修を通して、その国の特徴や文化を十分に理解し、共に学ぶ姿勢を持ちながら一つのことを成し遂げることの重要性について学びました。22!ailand異文化コミュニケーションタイ王国に研修に行きました。私たちは1学年の選択科目である「異文化コミュニケーション」の授業の一環としてタイ王国の首都バンコクにある本学協定校のタイ赤十字看護大学を中心とした海外研修に、2024年2月18日〜23日の約1週間参加しました。国際看護学実践(基礎/海外研修)ナムディン看護大学(ベトナム)の学生とともに学修しました。Vietnam
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