クィーンビートル事故対応訓練に参加しました!

11月21日(月)、福岡市博多湾能古島西方海域において実施されたJR九州高速船の「クィーンビートル」の事故対応訓練に、本学から教員3名が参加しました。

「クィーンビートル」は福岡-釜山を結ぶ定員502名の大型高速旅客船です。コロナ禍で運行が中止されていましたが、11月4日に運航を再開しました。

今回の訓練は「クィーンビートル」が海中生物と接触して航行できなくなり、大勢の傷病者がでているとの想定で、福岡海上保安部や福岡市消防局、臨港警察署、医療機関等から約150名が参加しました。訓練ではヘリコプター2台や巡視船2隻、他にも複数の船舶が動員され、傷病者の搬送優先順を決定するトリアージや、DMATによる模擬治療、ヘリコプターや巡視船搭載艇(小型船)による傷病者の緊急搬送が行われました。

本学の教員3名(伊藤、姫野、中村)は傷病者役での参加でした。傷病は、①事故直後に呼吸苦、テタニー症状、興奮状態(過換気症候群の既往)、②衝撃で足首を捻り左足腫脹(独歩不可)、③顎創傷(軽症)+泣いている2歳幼児同伴(呼吸34、脈拍80)、と詳細な設定でした。3名とも抜群の演技力で臨場感を盛り上げてまいりました。学生の皆さん、どのように対応しますか?

本学では災害時対応や備えについて研修・学修の機会を多く設けていますが、医療職ではなく傷病者の立場から参加したことで改めて学ぶことがありました。また、ひとりでも多くを救助するためには、関係者や関係機関がしっかり連携して対応することが重要だと実感しました。

今回、学生の皆さんは授業や実習のために参加できず本当に残念でした。
次の機会にはぜひ参加できるよう願っています。

2022.11.25_クィーンビートル