「みんなで人道について考える」企画展を開催しました

   5月の赤十字運動月間において、本学では「みんなで人道について考える すべての人々に尊厳を 人道の実現のために最善をつくそう」というテーマをもとに、企画展を開催しました。本学の学生・教職員は5月9日~13日の5日間、昼休みを利用して自由に閲覧できるようにし、5月14日(土)は地域の方々や高校生に来ていただけるようにしました。

   会場を訪れた人々に紛争の現状(過去から現在)と被害の実態、赤十字の活動を知ってもらうため、映像や写真、世界の紛争状況を示した地図を閲覧するスペースを設けました。次に赤十字の理念である「人道」について知ってもらうため、1年生が赤十字科目で取り組んだ「人道」をテーマにした学習成果の掲示、さらに、戦争の時だけではなく、普段から私たちが知っておくべき国際人道法についての学習成果を提示しました。資料を作成するにあたり、「人道」とは何かについて考える機会になるよう、赤十字や国際人道法を知らない人でも理解できるよう工夫しました。また、5月12日は「看護の日」でもあり、赤十字の看護師が戦時中に着用した救護服(現在は公式の場で着用する礼服)と救護服を展示し、赤十字の看護師の歴史や活動を紹介するコーナーも設置しました。出口付近には参加された方の思いを綴るtwitterコーナー、ウクライナ人道支援への募金コーナーを設置し、多くの方に協力をいただきました。頂いた募金は日本赤十字社福岡県支部を通して日本赤十字社にお渡しします。

   期間中、学内外の多くの方に参加いただきました。参加された地域の皆様は資料をじっくりと閲覧され、質問をいただいたり、中にはご自身の人道についての考えを話して下さることもありました。ウクライナの紛争が日々激しさを増す中、改めて人道とはなにか、これからの私たちにできることは何かを考えなくてはなりません。私たちは、地域の方々も含め若い世代から発信していくことで、少しずつでも苦しむ人が減る世界に近づけたいと考えます。そのためには、まず知ることが大切です。今回の赤十字運動月間の取り組みが、そのきっかけになることを願います。

   「みんなで人道について考える」の取組みは、5月16日(月)付け西日本新聞朝刊都市圏版に掲載されました。

2022.05.20_写真①学生の作成した世界の紛争状況
学生の作成した世界の紛争状況

2022.05.20_写真②赤十字国際委員会のポスターと臨場感あふれる紛争地域での写真展示コーナー
赤十字国際委員会のポスターと臨場感あふれる紛争地域での写真展示コーナー

2022.05.20_写真③学生ボランティアから来場者へ1年生展示物の説明
学生ボランティアから来場者へ1年生展示物の説明

2022.05.20_写真④看護と赤十字について小学生へ質問中
看護と赤十字について小学生へ質問中