2020年度 学長室便りNo.2 「緊急事態宣言」を受けて

学長からのメッセージ

4月7日、新型コロナウィルス感染症対策に対する「緊急事態宣言」が発出されました。ここ福岡県も対象都市のひとつです。この緊急宣言は、爆発的な感染拡大の恐れに対する緊急の対策、ことに医療崩壊を防ぐために社会が一丸となって行動変容を起こしていくためのものです。
大学では、休校ならびにキャンパスへの立ち入り禁止措置、オンラインによる学習環境の整備、在宅勤務への移行などにより、学生、教職員の皆さんの安全を守るための対策を講じています。新学期の開校時期については「緊急事態宣言」の期間後(5月6日)に予定し、状況をみつつ確定をし、速やかに皆さんに連絡をいたします。
看護を学ぶ皆さんには、周りの方々のモデルとなるよう感染症対策に必要な行動をとってください。

〇外出を控え、三つの密(密集、密閉、密着)を避けてください。これは原則です。そして、ご自身やご家族の心身の健康を守るよう心掛けください。
〇1年生、2年生の皆様にはガイダンスでお話ししましたが、「冷静に科学的に見る目」で賢い判断力と適切な行動を行うとともに、自分の「気を感じる目」をもち、時には緊張をとり、リラックスして心を消耗しないようにしてください。特に、体内時計を狂わさないで、生活リズムを守り、食べること、眠ることを大切に日々を過ごしてください。
〇この危機は一人では、乗り越えることはできません。不確実で目まぐるしく変化が起こる中、つながりを感じることで前に進む勇気や力を沸かすことができます。
大学よりの緊急連絡、授業準備に関する連絡、学生生活に関する連絡は、オンラインを通して行います。このような状況の中でも、オンラインを通して、学び舎に集い、励ましあい、有意義な学生生活を歩んでいただきたいと思っています。

人類は、これまで、感染症の危機に幾たびも襲われ、その都度、危機を克服してきました。
全世界の人々との協力と連携により、レジリエンス(回復力や耐える力)を高め、それが新しい世界の創造につながると信じています。皆様、どうぞ心身の健康に配慮し、自学自習に取り組んでください。

2020年4月9日
学長 小松浩子