知的書評合戦 ビブリオバトル(2019年度 第2回学内予選会)を開催しました

2019年10月23日に「第2回ビブリオバトル」を開催しました。今回も、本学の学生や教職員、宗像市民の方々に聴衆者としてご参加いただきました。今回の会は、「全国大学ビブリオバトル2019九州 A・Bブロック地区決戦」に出場する本学の予選出場者を決定するものです。

発表者は、1年生の有吉さん、博多屋さん、福嶋さん、横手さんの計4名でした。
1番手は、1年生の有吉さん。おすすめは『蝉しぐれ』です。海坂藩を舞台に、政変に巻き込まれて父を失い、家禄を減らされた牧文四郎の成長や、幼馴染のお福との恋を描く作品です。この本を手にしたのは、チャットの友人に勧められたのがきっかけだったそうで、牧文四郎が蝉しぐれの鳴り響く中、お福と再会するシーンが印象的だと語ってくれました。

2番手は1年生の博多屋さん。おすすめの本は『孤笛のかなた』です。博多屋さんが小学生の時に、想像しやすい、幻想的、恋愛の要素が入っている本を紹介して欲しいと先生に頼み、先生が紹介してくれたのがこの本だったそうです。争いの絶えない二国に3人の少年少女が巻き込まれていくストーリーです。文化人類学者の作者の言葉の紡ぎ方、風景、感情の描写がすべて美しく、本の中の住人になった気分になれるとこの本の魅力を語ってくれました。

3番手は1年生の福島さん。おすすめの本は『世にも不幸な出来事~爬虫類の部屋に来た~』です。主人公となる三人兄弟が両親を亡くし親戚の家をたらい回しにされ、不幸に見舞われる話です。本の冒頭の「無邪気で陽気な物語を読んでおられる方には残念だがこの本はご期待に沿えない」という著者の言葉に、活字が苦手な福嶋さんは興味を持ち読破したいと思ったと語ってくれました。

4番手は1年生の横手さん。おすすめの本は『ハリー・ポッターと賢者の石』です。小学校のころ祖母の家に全シリーズそろっていたのを手に取ったのがきっかけだったそうです。主人公一人ひとりの個性があり、友情、魔法、運命を感じられる部分が魅力的だと語ってくれました。ハリーがみんなと魔法を身につけたり戦ったりするところに友情の大切さを感じたそうです。また、読むと自分も魔法が使える気分でわくわくしたそうです。映画化が進んでおり、映画と一緒に楽しんでほしいとも語ってくれました。

発表後、投票により、1年生の博多屋さんが紹介した『孤笛のかなた』が見事チャンプ本に選ばれました。
今回のビブリオバトルで選出された博多屋さんは、「ビブリオバトル九州A・Bブロック地区決戦」に出場します。応援のほどよろしくお願いします。

図書館運営委員会

 
2019.10.23 髙瀬理恵子①(第2回ビブリオバトル) 2019.10.23 髙瀬理恵子②(第2回ビブリオバトル)