知的書評合戦 ビブリオバトル(2019年度 第1回学内予選会)を開催しました

2019年6月5日に「第1回ビブリオバトル」を開催しました。これは、「全国大学ビブリオバトル2019九州 A・Bブロック地区決戦」への本学からの出場者を決定する予選会です。
当日は、本学の学生や教職員、宗像市民の方々など、40名を超える参加者が会場のラーニングコモンズに集まりました。

発表者は、1年生の林さん、峯さん、2年生の石井さん、三原さんの計4名です。

1番手は、昨年に続いて2回目の発表となる2年生の三原さん。今回のおすすめは『ココ・シャネルの言葉』です。誰もが知る有名ブランドを作り上げたココ・シャネル。三原さんがこの本を手にしたのは、テレビの特集番組を見たことがきっかけだったとのこと。幼少期に母親を亡くし、父親とも離れ、孤児院で育ったシャネルは、華やかなファッション業界で波乱万丈な人生を送りながら、87歳まで現役で活躍し続けました。三原さんは「強い精神の持ち主である彼女の言葉に勇気づけられます」と語ってくれました。

2番手は1年生の峯さん。おすすめの本は『海がきこえる』です。1990年代後半、地方から上京し、大学生活を送る男の子が主人公の物語。想いを寄せていた女の子との高校時代を回顧するシーンもあり、峯さん自身、高校時代の自分の姿と重ねながら読み進めたそうです。情景描写がとても美しいのもこの作品の魅力のひとつであり、小学生の頃から何度も何度も読んでいる愛読書だと熱心に語る姿に聴衆も引き込まれました。

3番手は1年生の林さん。おすすめの本は『天久鷹央の推理カルテ』です。統括診断部の医師である主人公のもとには、不思議な病気や事件の相談が寄せられ、助手である内科医の協力も得て、謎を解いていきます。事件の真相が病気であったり、オカルト的要素が関連していたり、一般的なミステリーとは一味違うところがこの本の魅力とのこと。シリーズ作品であり、全巻をとおして主人公と助手の成長がうかがえるのも魅力のひとつだと語ってくれました。

4番手は2年生の石井さん。おすすめの本は『くちびるに歌を』です。石井さんが高校生の頃、合唱コンクールを目前に、生徒みんなの気持ちがまとまらず、もどかしい思いを抱えていたとき、先生が「くちびるに歌を、心に太陽を」と声をかけてくれたとのこと。そんなとき、手にしたのが中学校の合唱部を題材にしたこの本だったそうです。やる気のない合唱部の男子と、それを快く思わない女子。対立する生徒に、先生は、15年後の自分へ手紙を書くよう勧めます。その後男子も徐々に練習に取り組むようになり・・・。はたして合唱コンクールに出場できるのかどうか、ぜひ読んでほしいと語ってくれました。

発表後、投票により、1年生の峯さんが紹介した『海がきこえる』が見事チャンプ本に選ばれました。
今回のビブリオバトルで選出された峯さんは、「ビブリオバトル九州A・Bブロック地区決戦」に出場します。地区決戦の開催情報は、後日、本学ホームページでお知らせします。

図書館運営委員会

2019.06.05 ビブリオバトル①(伊東泰子) 2019.06.05 ビブリオバトル②(伊東泰子)