第18回国際シンポジウムを開催しました

2018年11月4日(日)13時から16時まで、本学講義室101において、本学国際看護実践研究センター事業・第18回国際シンポジウムを、2018年度学生実行委員会(実行委員長・青山円香)の企画・運営により、「多様化する結婚の形態~移りゆく結婚のカタチ~」と題して開催しました。参加者は本学の学部生・大学院生・卒業生・教職員、地域の方々などで、計113名でした。また、当日発行の『西日本新聞』朝刊に、学生実行委員会の本シンポジウム開催に向けての取組みが紹介されたこともあり、宗像市内はもとより、福岡市、北九州市、長崎や東京などの遠方からも参加者を得ることができました。

本シンポジウムのプログラムは、日本の婚姻制度の歴史と多様化する現代の結婚・家族のカタチを、スウェーデン・インド・韓国の婚姻制度と比較しながら紹介した学生による基調報告および事実婚を選択されたファイナンシャルプランナーの前野 彩さんへの紙上インタビュー報告、結婚・家族問題の専門家である弁護士の堀向良介さんの講演、会場の参加者との質疑応答の3部構成で実施しました。

シンポジウム終了後のアンケートに回答した参加者の9割以上が、「本シンポジウムのテーマに関心があった」「結婚・家族について見方が大きく変わった」「多様な結婚・家族のカタチを認めることができる」と回答していました。また自由記述欄には、「今回のシンポジウムで事実婚やその子どもの問題について関心を持った」「事実婚も良い選択肢の一つだと思った」「世界には多様な結婚形態があることが分かった」「多様な結婚形態を認めて、外国の方も住みやすくなるといいと思った」「性の多様性が認識されている現代で、同性婚がさらに認められ幸せな家族が増えると良いと思う」「結婚する本人達と家族が納得し、幸せに生きていくことが大切だと思った」といった回答がありました。

これらのアンケート結果から、第18回国際シンポジウムが、結婚・家族のカタチが多様化する中で、子どもやLGBTはもとよりすべての人の人権が守られ、それぞれの価値観やライフスタイルが尊重される多様なカップル・家族を包摂する社会にむけて、参加者と一緒に考える場になったこと、すなわち今年の国際シンポジウムの開催目的が達成されたことを、実行委員一同確信しました。
来年もまた、新たな学生実行委員会組織による新たな企画の国際シンポジウムが開催される予定です。ぜひ、ご参加ください。

2018.11.08①国際シンポジウム2018
堀向良介弁護士の講演
2018.11.08②国際シンポジウム2018
会場の参加者との質疑応答
2018.11.08③国際シンポジウム2018
青山実行委員長の閉会の挨拶
2018.11.08④国際シンポジウム2018
2018年度国際シンポジウム実行委員