8月22~24日に日本赤十字北海道看護大学で行われた第8回日本赤十字6大学学生交流会(以下、6大学交流会)に、本学より3年生2名、2年生2名の合計4名で参加しました。
この交流会では、毎年、北海道・秋田・東京・愛知・広島・福岡にある日本赤十字6大学の学生が約50名集まり、グループワークやディスカッションなどを通してそれぞれの学びや交流を深めています。今年は北海道で行われるということもあり、九州にはあまり馴染みの無い、「寒さ」という観点からの災害支援についての学習、意見の交換を行いました。
1日目は各大学の紹介、アイスブレイキングから始まり、お互いの緊張を解きほぐしながら、親交を深めました。また、1日目のメインとして、北海道版HUG(避難所運営ゲーム)を行いました。HUGとは、災害の発生を想定して、避難してくる人々や出来事にどのように初期対応すればいいのか事例に基づいて考えていくゲームです。避難所において、避難者をどのような配置にするのか、どこにトイレを置き、どこを駐車場にするのかなど、また避難者の要望や、避難所での問題についても即座に対応を考える必要があります。今回の北海道版HUGでは、従来のものとは違い、北海道ならではの「寒さ・積雪」という前提条件があります。その条件の中で、数が限られた暖房器具(ストーブ、毛布、サバイバルシート)等をどのように配布するのか、どのような優先順位を付けるのか検討する必要があり、各班、創意工夫を凝らしていました。
2日目は避難所での炊き出し演習として、ハイゼックスを使用した演習を行いました。ハイゼックスとは、耐熱性、耐ストレス性に優れたポリエチレン製品で、その利点を生かして、中に食材を入れて茹でることにより、米を炊くことや、蒸しパンを作ることができるものです。これらを利用することで、カップラーメンや菓子パンなどが主な食事になりがちで、栄養バランスが偏ってしまう避難所でも、少しでも普段通りの食事をすることが可能になり、避難者に安心を与えられるのではないかと考えました。
今回の6大学交流会では、全国の赤十字大学の方と交流を深めることができ、またお互いに自分の意見を交換することで、大学に戻ってからのモチベーションや、刺激につながったと思います。今後もこのような活動で得た知識のさらに深い理解、習得、また更なる活動に繋げていきたいです。
避難所運営ゲーム ハイゼックスによる炊き出し演習
3年生 吉良 洋紀