「生活治療援助方法(統合編)」を終えて

11月29日の講義をもって、生活・治療援助方法(統合編)の講義および演習が終了しました。

この生活・治療援助方法(統合編)では、演習開始前の事前課題と、短期集中の演習があります。まず、3人のグループに分かれ、提示された2つの事例に対して看護過程を展開し、各患者に必要とされる看護計画を立案します。次に、立案した看護計画をもとに、2週間に1度、3限連続の演習を計3回、および時間外の自主練習を行い、看護技術の復習と習得を目指します。この演習では、単に技術演習を行うのではなく、一連の流れの中でしっかりとした意図や根拠のある行動が重要視されます。そして、計3回の演習を終えた後、技術試験に臨みます。この技術試験は看護計画を立案した2事例のいずれかで行われ、患者の状態は試験開始までわかりません。グループメンバーはそれぞれ主看護師役と介助者役、患者役に分かれ、開始直後に与えられた状況設定を読み込み、必要な物品の準備、患者の観察やケアを行います。私は、今回の技術試験では介助者役になりましたが、今までの演習で行った内容とは異なる状況の設定であったため非常に戸惑いました。対象の状況が少し変わるだけで、こんなにも難しく感じるのかと思いながら技術試験を終えました。

今回、この生活・治療援助方法(統合編)の中で学んだことは、チームの連携とこれまで学修してきた看護学・医学の知識の活用です。チームの連携を密にすることは、数少ない演習回数の中では難しい事かもしれません。しかし、そのような状況の中でもグループメンバーそれぞれが持つ知識や技術を生かした演習と自主練習を行い、技術試験に臨むことが大切であると思いました。また、この科目の開始時期は国家試験に向け準備している時期でもあり、これまで学内や実習で学修してきた知識・技術・経験を統合させることが、国家試験の準備になると考えます。

生活・治療援助方法(統合編)を通して、看護師に求められる知識や技術の不足を痛感しました。この気持ちを胸に、残り少ない学生生活の中で精一杯必要な知識・技術を身につけていこうと思います。

4年生 鹿子島 惇

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事例の読み込み                                     対象の観察をしているところ