福岡県 宗像市総合防災訓練に参加して

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9月10日、宗像市で実施された総合防災訓練に参加しました。
今回の避難訓練は、宗像市を震源とする大規模地震が発生したことを想定して、宗像市の各地域からの住民の皆さんを指定避難所に誘導・受け入れを行い、避難所における簡易トイレやプライベートテント、段ボールベッドの設置などの訓練を行うものでした。

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私たち看護学生は避難者の誘導、車椅子などによる避難の介助、震災によって負傷した方への応急処置という役割でした。
防災訓練の計画に従って、地域の住民の皆さんは指定避難所である赤間小学校へ避難しました。
その後、宗像市の防災担当職員の方々の指導により、段ボールで仕切りすることによって一家族六畳ほどの空間をつくり、そこに段ボールベッドや空気マットを置きました。
マンホールトイレ、簡易トイレ、プライベートテントの設置なども行われました。
これらを見学する中で印象的であった事は、各家族の生活空間として六畳程度が設定されていたことです。
平成23年に起きた東日本大震災を機に災害対策基本法が改正され、避難所における良好な生活環境の確保に向けた指針が定められています。

4月に発生した熊本地震を機に、私は学生災害復興支援委員の一員として熊本県の避難所を復興支援のため何度か訪問しましたが、今回の訓練で仕切られたような広い空間が確保された避難所は無く、どの避難所も四、五人の家族が二~三畳の空間で過ごしているという事が現実でした。
発災後の避難所の設営時期にもよると思いますが、日頃から避難所設営訓練を行う事によって、避難所における生活環境がより快適に提供されるようになるのではないかと思いました。
また、避難訓練の重要性も改めて実感することが出来ました。
災害時に重要な力は自助、共助の力と言われています。

避難訓練を日頃から行うことで、地域の方々と触れ合う機会が増し、災害時避難すべき場所はどこか、周りにどのような人が住んでいるのか、災害時の自分の役割などを知ることによって、地域コミュニティーにおける自助、共助の力を強化して、災害時に自分の身を守るという事に繋がってくると感じました。