第15回国際シンポジウムを開催しました

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平成27年11月11日(水)、「多様なセクシュアリティを認め合う社会をめざして~LGBTの立場に立って考える~」をテーマに、第15回国際シンポジウムを開催しました。当日は、本学の学生、教職員をはじめ、本学の国際交流締結校であるインドネシアのアイルランガ大学から短期留学中の教員、大学院生、学部生、そして地域の方々など、総計146名の参加者が、本学のオーヴァルホールに集いました。
シンポジウムは、第1部「LGBTとはなにか―LGBTの歴史から」と題する、有浦旭香さん(1年)と花田聖さん(1年)による学生基調報告、第2部「LGBTが生きるなかで経験したこと」と題する、眞野豊氏(LGBTの家族と友だちをつなぐ会)による講演、第3部「多様なセクシュアリティを認め合う社会にするために私たちにできること」と題するパネルディスカッションの3部構成でした。パネリストは、教職の経験を持ち、現在九州大学大学院博士課程で「教育とLGBT」をテーマに研究中の眞野豊氏、看護師・助産師資格をもち、現在京都大学大学院博士課程でセクシュアリティをテーマに研究中の台湾出身の杜翊寧氏、JICA研修等でLGBTをテーマに講義をされている西日本新聞社の甲木正子氏、そして今年9月に「看護学生のLGBTに対する意識調査」を実施した国際シンポジウム実行委員の濱田佳奈さん(2年)と吉田日向子さん(1年)で、それぞれ教育、医療、メディア、看護学生の立場から討議を行いました。鵜池弘士さん(4年)と柳田さくらさん(2年)の司会により、アイルランガ大学からの短期留学生が文化や宗教の違いを越えて、LGBTについて意見を述べる場面もみられるなど、パネリストと会場の参加者が意見を交換する国際的な討議となりました。
異性愛が自然とする考えがまだまだ根強い社会のなかで、多様なセクシュアリティが認められる社会にするために私たち一人ひとりがどのような意識や行動の変容を起こせばいいのか―今回の国際シンポジウムが、LGBTを正しく理解する姿勢と行動指針を得る機会となったことを確信します。そして、LGBTを受容する社会は誰もが生きやすい安心・安全な社会であることを認識し、多様な人が共生できる社会となるよう行動していきましょう。
最後になりましたが、第15回国際シンポジウムの開催に当たりましては、学生実行委員会(委員長・吉田恵、委員16名)立ち上げの5月から、企画・立案・運営・実施と約半年間におよぶ準備期間において、様々な立場、様々な形で惜しみなくご協力とご支援をくださいました皆様、また当日お忙しい中ご参加くださいました皆様に、心より感謝を申し上げます。