全学生対象のハラスメント防止研修を実施しました

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ハラスメントのない安全・安心な学習環境を確保することを目的として、6月5日、7月10日、15日、29日と、学部・大学院の学年毎に、全学生を対象に、ハラスメント防止研修を実施しました。
研修は、ハラスメントの意味、形態、特徴、問題性、対応策について、人権の尊重という観点から、参加者が一緒に考える時間となりました。講義に、事例に関するグループ討議を取り入れることによって、ハラスメントに対する考え方や感じ方が人によって違うこと、また相手の人格を尊重する気持ちが希薄になるとだれもが被害者にも加害者にもなりうるセンシティブな問題であることに気づきを促すことをねらいとしました。ハラスメントを受けたら、自分であればどうするか、友達が被害にあっていたらどのようにしてサポートすることができるかなどについても、学生間で活発な意見が交わされました。
研修後のアンケートでは、ハラスメントについて「よくわかった」「わかった」と回答した人が9割以上で、「日頃何げなく言っている言葉が相手にとっては、嫌な気持ちになることもあることが分かりました」「同性同士でもハラスメントは存在するということを知った」「高校を卒業し、飲み会に行く機会が増えたので今回学んだことが起こらないようにしたいし、自分もしないように気を付けたいと思った」「自分を守る方法、周囲の人を助ける方法を学ぶことができました」「事例があってわかりやすかった」「見て見ぬふりをしてはいけないなと思った」などの自由記述がみられ、はじめての試みではありましたが、ハラスメントについての理解を周囲の人と共有できたことは成果ではないかと思われます。
今回の研修を企画・実施したハラスメント防止研修委員会では、来年度はさらに充実した研修へと発展させたいと計画しています。また、9月には教職員対象のハラスメント防止研修も予定しており、全学的な取り組みによって、ハラスメントのない学術環境づくりを目指します。