時枝助手のフィリピン派遣出発式を行いました!
また現地活動報告が届きました!

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2015年1月6日、本学にて時枝夏子助手のフィリピン派遣の出発式を行いました。当日は、多くの学生や教職員の参加があり、時枝助手は寺門学部長からこれまでの経歴について紹介を受けた後、派遣の抱負について述べ、学生と記念写真を撮るなど和やかな雰囲気のなかフィリピンへ向け送り出されました。

2週間の活動を終えた時枝助手から経過報告が届きましたので併せてご紹介致します。

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平成27年1月10日から3月12日まで、フィリピン中部台風復興支援事業(セブ州)に参加することになりました成育看護領域の時枝です。本学の学生の皆さんの中には、将来看護師として国際の場で活動をしたいと考えている方が多いと思います。そこで、実際に赤十字の職員として国際派遣に出るにあたって、その準備から現場での活動内容まで生の声をお届けしたいと思います。業務上何報まで続けられるか分かりませんが、どうぞお付き合い下さい。
さて、国際派遣が決定するまでに私が準備してきたこの10年あまりについてはここでお伝えするには限りがありますので、派遣が決まってから日本を発つまでに行った準備についてお話しします。
まず派遣が決まったのは約1ヶ月半前でした。派遣が決まって最初にしたことは両親への報告です。長年の希望でしたので、両親にも常々話していたのですが、「良かったね」とすんなり受け入れてくれて改めて安堵しました。
それから始まったのは予防接種の嵐です。フィリピンの派遣に際して要求された予防接種は、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、風疹、麻疹、おたふく風邪、ポリオ、破傷風、ジフテリア、腸チフス、インフルエンザ、髄膜炎です。このうち抗体のないものを7種類受けました。ちなみにA型肝炎は2回、狂犬病は3回注射が必要でしたので、合計10本の注射(1回につき両腕に2本ずつ)を某大学病院のトラベルクリニックで受けました。
そして派遣直前、日本赤十字社の本社で2日間のブリーフィングを受けました。内容は事業の説明、ストレスマネジメントに関する説明、医薬品(PEPkit※含む)の説明と受領、安全管理に関する説明、各種保険の手続きと多岐にわたりました。本社のそれぞれの担当の方から説明をいただき、派遣決定後からの本学のサポートも含め、赤十字の派遣要員に対する組織としてのバックアップ体制が充実していることを感じ、安心して任務に備えることができました。
マニラ到着後はフィリピン赤十字社の本社で事業の説明を受け、台風の復興支援以外で平時から行っている日本赤十字社の他の事業地を訪問して1週間を過ごしました。明日はローマ法王訪比の余韻が残るマニラをあとにし、いよいよ任地のセブ島に向かいます。

2015年1月19日
成育看護領域助手 時枝夏子

※PEPkit:HIVウイルス感染への危険に暴露した時に、予防のために使用する薬剤のセットのこと。

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