赤十字活動で宮城県を訪問しました

写真上:石巻赤十字病院の中庭で医療社会事業副部長兼看護師長の高橋洋子氏による発災当時の状況の説明 写真下:日本赤十字社宮城県支部の方の備蓄倉庫内での備蓄品の説明

写真上:
石巻赤十字病院の中庭で医療社会事業副部長兼看護師長の高橋洋子氏による発災当時の状況の説明
写真下:日本赤十字社宮城県支部の方の備蓄倉庫内での備蓄品の説明

 

宮城県牡鹿郡女川町での震災の被害を受けた建物

宮城県牡鹿郡女川町での震災の被害を受けた建物

 

今回、8月21日〜26日に、本学から1年生3名が赤十字活動で、東日本大震災の被災地である宮城県に行きました。この活動では、石巻赤十字病院や宮城県支部の方々にインタビューを行い、発災後から石巻赤十字病院が行っている保健活動「ゆいっこプロジェクト」というボランティアに参加させて頂きました。また、その他にも、女川町や渡波地区など、津波の甚大な被害を受けた地域の地区踏査を行いました。
石巻赤十字病院では、必ず来ると予測されていた宮城県沖地震に備えて、病院を免震構造にし、平時から、定期的に自衛隊ヘリや医療スタッフだけではなく、事務の方々など、病院内職員全員を含めた実践訓練などを行っていました。発災時では、その訓練を十分に発揮することが出来たというお話を拝聴しながら、日頃からの訓練の大切さと病院内職員一人一人の災害に対する意識の高さを強く感じました。それと同時に、私たちも同じ日赤に関わる本学の学生として、今よりもさらに勉学に励み、平時だけでなく災害時にも人を助けるという赤十字の精神を持ち、実践することの出来る力をつけていかなければならないと深く考えさせられました。
宮城県支部では、発災時での動きについて、支部の方々にお話を伺い、実際に、備蓄倉庫で備蓄品の見学をさせて頂きました。全国から送られてきた多くの救援物質の扱いについて、行政は物資を供給するよりも貯蓄するといった行動を起こしたのに対し、県支部は物資すべてを即座に被災地全体に行き渡るよう送るといった行動を起こしており、両者の相違点を通して真の物資の救援とは何であるのかと考えさせられました。
また、地区踏査を通して、震災から3年が経った今でも、避難生活を余儀なくされている方々が多くいらっしゃること、メディアからでは伝わらない実際の被災地の様子を知り、震災に対する被災者の方々の想いに触れることが出来ました。
私たちが出来ることは、募金することや被災地を訪れることといった小さなことかもしれません。しかし、この赤十字活動を通して、被災地を訪れたり募金したりするといった行動をまず起こしてみることが大切なのだと感じました。みなさんも一度被災地を訪れて、自分の目や肌で感じてほしいと思います。