1年生がフィールド体験実習に行きました

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フィールド体験実習は、1年生にとっては大学に入って初めての病院実習です。実習に向けた説明を行うと、学生は目を輝かせながら話しを聞いていました。学生に気持ちを聞くと「緊張する」「楽しみ」「不安です」等、期待と不安を抱いていることを思わせる発言をしながらも、実習に向けた準備を頑張っていました。そして、実習が始まると緊張した表情でしたが、看護職の方々の実際の仕事を見たり、看護の一部を体験したりすることで、楽しさと真剣さの入り混じった一生懸命な表情に変化していました。実習後も興奮した様子で、「色々なことが学べました」「もっと勉強しないといけない」などの言葉が聞かれ、様々な刺激を受けたようでした。今回の実習を通して学生たちは、多くの看護の実際を見学し、インタビューをさせていただいたことで、自分の将来像を考える機会になったようでした。

記:フィールド体験実習科目担当:小手川良江、阿部オリエ
以下、学生の学びを紹介します。

二日間で大学の教員と病院の看護師を対象に実習を行いました。そして、私は二つの看護職者に共通して必要な力である「多重課題解決力」に着目しました。最初の看護職者としての大学の看護教員は大学の学生を対象に看護教育を行い、医療現場の看護師は患者へ看護ケアを行う中でいくつもの仕事を同時に行う場面が多く見受けられました。病院では一人の看護師につきその日に受け持つ患者は複数います。その中には同じ時間に複数の患者に処置やケアを行う場合もあります。しかし、どの患者にも平等にかつ確実に処置やケアを行う必要があり、このような時に多重課題解決力が試されていました。これらを見て、多重課題を解決するには以下の点が重要になると学びました。まず目的、目標を明確にすること、そして順序を立てて効率良く、また、確実に行えるよう十分考えること、さらに他の看護師やチームの協力を得ることです。 今回の実習を通して、患者と接する時は業務が忙しいということを患者さんに意識させず、一人一人に心のこもった対応、コミュニケーションができる看護師を、私の看護師の理想像として描くことができました。