「第3回国際フォーラム」の開催および米国聖アンソニー看護大学との交流協定の調印

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一昨年、昨年に引き続き、今回で3回目となる「国際フォーラム」を開催しました。今年も、米国イリノイ州の聖アンソニー看護大学からエリザベス・カーソン学部長をはじめ、リンダ・マティソン先生、ディナ・ダーモディー先生、通訳兼解説者として竹熊カツマタ・麻子先生の4名をお迎えし、先生方による講演会がそれぞれ午前と午後にわたって開かれました。
また、今回の来訪を機に、さる本年2月に聖アンソニー看護大学で行われた両大学間の協議結果を踏まえ、本学としては、9番目の、米国の大学とは初めての国際交流協定校の調印式が、講演会に先立ち行われました。
本学を代表して浦田学長から、「同じ博愛の精神のもとに建学された両大学が、今回の協定に基づき、大学間の教育・研究を通じて、相互にグローバルな知識と体験が得られる機会を学生や教員に提供することができれば」と、今後の交流発展を大いに期待する旨のあいさつがありました。カーソン学部長からは「是非、米国の看護大学に来ていただき直に米国の看護に触れ、多様な看護のあり方と可能性を学んでいただきたい」と、昨年から始まった日本の看護師、看護教育者を対象とした具体的な夏季の研修プログラムの提示がありました。
午前中の第1部では、ダーモディー先生による「クリニカル・ナース・リーダー(CNL)の活動とシステム分析」(コスト削減、患者ケアの向上への取り組み)と、マティソン先生による「看護職能における職場で虐めの原因となる<Incivility>とその対応について」の講演がありました。
お昼に大学のレストランで開かれた聖アンソニー看護大学の先生方と本学の学生、教員との交歓会に引き続き、午後の第2部では、カーソン先生から米国での例を挙げながら、日本でも課題となっている「患者にとって終末期にどんなケアを受けたいか?Advance Care Planningに携わって」と題する講演がありました。
午前、午後とも、日本の看護職者にとっても、極めて興味深いテーマの講演であり、当日は外部からの参会者を含め、約50名近くの看護職者、教員・学生の参加がありました。