韓国牧園大学短期研修を行いました

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  2014223日から26日、韓国大田広域市に位置する牧園大学で、英語を使って牧園大学の学生と交流する短期研修が行われました。1年生5名、2年生6名、3年生3名、4年生8名、計22名が、牧園大学の10名の学生と、3つのセッションと討論会を含む英語漬けの毎日を過ごしました。学生たちは、セッション1では“Let Us Get to Know Each Other ”、セッション2では “Our Society : Its Problems and Possibilities” という主題に当てはまる何らかの話題で発表を行いました。本学の学生は、「宗像市」「日本赤十字九州国際大学」「看護学生の一日」「日本赤十字の父佐野常民」「献血推進協力活動」「結婚観の移り変わり」「整形手術の危険」「「子宮頸癌検診普及の問題点」など、看護学生らしさも覗く多彩な発表をしました。韓国側からも、大田市や牧園大学、厳しい受験生活や少子高齢化など、興味深い発表が行われました。二つのセッションのあと、日本人学生と韓国人学生とが一緒になって、「私たちの共通点、相違点」「我々は未来のためにどんなことができるか」のどちらかのラインで発表を準備しました。5つのジョイントグループによる発表は翌日行われ、昼食後は、門限の22時まで韓国の学生の案内で自由に町を散策しました。研修の終わりには、立派な修了証が授与されました。

  牧園大学の歓迎ぶりは本当に恐縮してしまうほどで、教職員の行き届いた気遣いと学生たちの心配りのおかげで終始気持ちよく過ごすことができました。2時間だけ受けた韓国語の入門講座もわかりやすくて面白かったし、料理のおいしさも忘れられません。気持ちや考えを堂々と英語で伝える韓国人学生の姿に、自分の勉強不足を思い知らされた学生も少なくなかったようです。しかし、英語が得意かどうかなんか忘れて、食事の間も発表準備の間も、韓国の学生との間に話の花が咲いていました。それで、短い間しか一緒にいなかったのに、別れるときには涙ぐみそうになっている人もいました。今回の研修では、英語の発表を準備するのは大変だったけれども、韓国の学生と触れ合って、異文化の人々と意思を交換し感情を共有する楽しさを体感し、「相手を知り相手に自らを知らせるために知力と体力の限りを尽くすサービス精神」という異文化理解において最も大切なことを学ぶことができたと言えます。研修の詳しい内容や発表に用いたPPT、参加者の感想をまとめた報告書は、3月末に刊行されますが、1年生の糸山美里の感想を、ひと足先に紹介します。

因京子

「韓国短期研修を経験して」

  今回、私は初めてこの様な研修に参加しました。その中で、違う文化圏の相手に普段使用する言語と異なる言語で、正確に伝える、プレゼンするということのむずかしさをまじまじと実感しました。また、色々な学年の先輩方と交流することもでき、多く話を聞くことができ、これからの大学生活に対する視野を広げることができました。今回学んだことは、大きく分けて2つあります。

  まず1つ目は、パワーポイントをうまく使ったプレゼンテーションの構成の考え方です。今まで、何かの結果報告の様な形で、皆同じような話題で発表することが多かったのですが、今回は、内容を全く知らない相手に新しい事柄を提案していくという様な形でした。どうすれば、聞き手を引き込んでいくことができるのか、中心のメッセージは何なのかというところが、どのように表現すべきなのか全く分からずとても悩みました。自分なりに訂正しても、先生方からはなかなかよしとは言ってもらえず、八方塞がりの様な状態に陥ってしまっていました。先生方が言われていることは理解も納得も出来るのに、表現できないということがすごく悔しかったです。

  

  次に2つ目は、言語の難しさです。以前、先生からメールで「恥ずかしいということが分からないのが恥ずかしい」と言われました。実際、韓国に行って、英単語が出てこないということも問題だけれども、文法が間違っていては正確に伝わらないということが実感できました。このようなことをプレゼンでしようとしていたかと思うと、とても恥ずかしく感じました。夜、部屋で先輩方が英文を考えていらっしゃるのを見ていて、一言一句妥協が全くないなと感じました。自分の未熟さをしっかり自覚し、より一層努力をしていかなければいけないと思いました。

  

  私は、韓国短期研修の中で、最も心に残った言葉があります。それは、牧園大学のユ先生が最後におっしゃった言葉です。「一緒に笑いたいから、言語を学びたい。」目が覚める思いでした。今まで聞いてきた、考えてきた理由より、共感できました。この言葉を忘れず、今まで以上に学んでいきたいと思いました。

   今回の韓国短期研修で、今までなんとなくやりすごしてきた自分の甘い考えや未熟な部分に、初めてしっかり向き合うことができました。まだ全く解決できてはいないけど、これから何度も挑戦していきたいと思います。今回は、この様な良い機会を頂き、本当にありがとうございました。もし、またこの様な研修があったときは、何度でも挑戦したいと思います。そして、最後は、一発で皆が納得できるようなプレゼンを作成できるようになりたいと思います。本当に良い経験ができました。

1年生 糸山美里