JICA集団研修「保健人材育成―地方村落における地域保健」プロジェクトが始まりました

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217日より、「保健人材育成地方村落における地域保健」と題するJICA(独立行政法人 日本国際協力機構)のプロジェクトで、ブルキナファソ、ラオス、レソト、ネパール、ニジェール、フィリピン、スーダン、ジンバブエ、ザンビアの9ヵ国から来日した総勢11名の参加者を迎え、本学での研修が開始されました。初日は、開会式、ガイダンス、それぞれの研修参加者が自国の保健医療の問題点や自分の仕事上の課題をそれぞれ英語で発表する「ジョブレポート発表会」が行われました。お昼は歓迎ランチで、本学の教職員との交流を楽しまれていました。

18日からの1週目は、浦田学長の「戦後日本の保健医療の歴史」「日本の医療制度と医療機関」を始めとする日本の保健医療を知る講義を受講し、「ありよしレディースクリニック」の視察を行いました。このJICAの学内講義は本学の学生や教職員の聴講も認められています。春休み中ですが、3から5名の学生が聴講しており、研修員の皆さんと日本の医療制度などを学ぶとともに、国際交流を深めています。

研修員の皆さんは、23()には宗像市の「唐津街道 赤間宿まつり」の見学をしました。須賀神社で式を挙げて街道筋を歩く花婿と花嫁、その後ろに歩く市長さんが扮する黒田官兵衛など時代衣装をまっとった人たちの行例や雛が飾られた古民家の見学などを堪能し、餅つきにも挑戦しました。初めて口にした屋台の焼き鳥・おでん・ぜんざいなどを「美味しい」と言って日本の食文化に触れました。宗像の方々に日本語や英語で温かく声をかけられると、研修員の皆さんは覚えたての片言の日本語とスマイルで応え、住民との国際交流を積極的に楽しんでいました。

今回の研修は、314日まで続きます。224日の2週目より、日の里西小学校、宗像医師会病院、宗像市子ども家庭課の乳児健診、八女消防署、矢部村診療所、熊本赤十字病院、熊本赤十字社健康管理センターで研修します。日本の保健医療の現場で、多くのことを学び、自国の保健医療の向上を目指したアクションプランを作成することを期待しています。