JICAインドネシア本邦研修 高機能シミュレーターを用いた教育方法

625

 

625_2

 

1月20日から3週間、インドネシアの保健省をはじめ、大学、およびパイロット病院から19名をお迎えし、JICA研修(本学での本邦研修)がスタートしました。
本プロジェクトの目的は、救急・クリティカル・災害看護分野での看護継続教育カリキュラム開発です。本日は、教育方法の選択肢の一つとして、シミュレーション教育を行いました。

本学は、全国の看護大学に先駆け、高機能シミュレーター2体とフィジカルアセスメントシミュレーター1体を導入し教育を行っております。本学公開講座や日本救急看護学会等で実施しているシミュレーション教育について、その教授方法や教育の考え方を解説した後、実際にインドネシアの皆様にも体験していただきました。インドネシアでは高機能なシミュレーターはまだ普及しておらず、積極的な質問が飛び交いました。

今回、意識障害や胸痛などのシナリオを経験していく過程で、教育目的や目標をふまえ、対象のレディネスやニーズにあわせ、インドネシアでどのように活用できるかをイメージすることができたとの評価でした。また、e-ラーニングとシミュレーションの組み合わせなど、より効果・効率のよい教育についてもディスカッションでき、双方にとって有意義な研修になったと自負しております。

インドネシア語と日本語がとびかうシミュレーションは初めての体験でしたが、緊張感の中でも、和気藹々とした雰囲気で研修を終えることができました。この研修が成り立ったのも、熱心な研修員の皆様と、日本語⇔インドネシア語を素早く通訳してくだったコーディネータさんのおかげです。