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ランチョンミーティング

平成28年度

開催日 テーマ 講師
07/ 14(第6回) ベトナム国ナムディン看護大学集中講義帰国報告会を開催しました 本学 国際看護実践研究センター長 守山 正樹

07/ 14(第6回) 詳細

                ご自身の経験を語る守山先生                Wifyを基に学長と対話する学生たち

  平成28年7月14日、第6回ランチョンミーティングとして、ベトナム国ナムディン看護大学集中講義帰国報告会を開催いたしました。
 6月20日より2週間の日程で、ベトナム国ナムディン看護大学にて、研究手法に関する集中講義(60時間、2単位)を担当された守山先生より、現地の美しい映像とベトナム人学生との楽しいエピソードを交えて、滞在中のご経験をありのままに語っていただきました。
  守山先生は、当初、質的研究手法の講義の依頼を受け、出発前から準備されていましたが、ベトナムで授業開始直後、一人の受講生から「自分たちが学びたいのは質的研究手法ではない」と言われ、大変衝撃を受けたそうです。ベトナムの看護研究の主流は量的研究であり、質的研究はまだあまり活用されていないためでした。その後、講義内容を量的手法に切り替え、講義を組み直されました。滞在中、公私の隔てなく学生と関わる中で受講生にも変化があり、「やっぱり質的手法も学んでみたい」と言われ、後半は質的研究手法も講義に取り入れたとおっしゃっていました。質的手法を用いたグループワークの発表をする受講生の生き生きとした様子が写真でも印象的でした。
  また、ランチョン・ミーティング後半では、ナムディン看護大学の講義でも実施された対話型の調査手法であるWify(What is important for you?)を時間短縮版で参加者全員で経験し、「自分の大切だと思うこと(もの)」を語り合いました。
  ベトナム人学生の関心の違いや日本人との気質の共通点を知り、守山先生のお話から学生との関わりと関係性の変化を疑似体験し、国際交流の魅力を再発見しました。さらに、新しい質的研究手法を経験し、参加者同士の新たな一面を知ることもできた充実した帰国報告会となりました。

国際看護実践研究センター 島崎 梓
06/ 20(第5回) インドネシア国立アイルランガ大学短期交換留学報告 本学学部3年生

06/ 20(第5回) 詳細

(写真左)国際フォーラム終了後、アイルランガ大学の学生との集合写真
(写真右)発表の様子

  平成28年6月20日のランチョンミーティングにおいて、昨年の夏季休暇時に、インドネシア国立アイルランガ大学短期交換留学プログラムに参加した際の活動報告を行いました。インドネシアで参加した授業、看護学生国際フォーラム、また病院や施設の見学について報告しました。今年度このプログラムに参加を考えている本学学生向けに、事前準備の方法や費用についての説明も行いました。
  アイルランガ大学で参加した看護理論や女性生殖器、造血器等の解剖生理学の授業や、アイルランガ大学付属病院、訪問看護の実践等の見学の時に感じた日本との相違点について報告しました。授業参加や病院等の見学を通して、私たちはインドネシアの学生の語学力の高さに驚くとともに、日本と比べ授業後の質問や意見の数が非常に多かったことから、授業に対する意識の高さが日本の学生と大きく異なると感じました。
  看護学生国際フォーラムに関しては、インドネシアや他国から参加した学生の発表の概要や異文化交流会について紹介しました。ほかにも、放課後や休日にインドネシアでどのような過ごし方をしたのか、また食事等についても説明しました。
  私たちは留学に行く前、国際活動とは国外に出て活動することだと思っていました。しかし、国内の留学生や海外から働きにきた外国人との交流や、将来日本に行きたいと思っている外国人の受け入れなども国際活動であることを、留学先での受け入れ態勢や交流の在り方を通じて知ることができました。
  このランチョンミーティングに参加した学生からはインドネシアの看護について、また今年交換留学の参加を希望している学生からは事前準備での英語の勉強方法について質問を受け、学生が交換留学に強く関心を持っている様子がうかがえました。
  短期留学期間内では、インドネシアの看護を知ることはもちろんのこと、普段の生活では経験できない、気づかない多くのことを知ることができ、留学経験は自身の見識を深めるきっかけになると思います。海外や留学に関心を持っている方は是非参加してみてはいかがでしょうか。


学部3年生 粟飯原正晴、林めぐみ
06/ 08(第4回) 本学国際看護実践研究センター アドバイザーの東浦洋先生をゲストスピーカーに迎え第4回ランチョンミーティングを開催しました 本学国際看護実践研究センター アドバイザー 東浦洋氏

06/ 08(第4回) 詳細

              <ご自身の経験を語る東浦先生>              <東浦先生の話に聞き入る学生たち>

  平成28年6月8日、今年度より本学国際看護実践研究センターのアドバイザーに就任された東浦洋先生をゲストスピーカーに、ランチョンミーティングを開催しました。
  演者にご自身の日本赤十字社における国際活動を中心に、学生に語りかける形で問題提起していただきました。冒頭での自己紹介のあと「自由に質問してください」との演者の言葉に、学生からは反応がありませんでした。そこで「本学に入学した理由に赤十字や国際があったか」を問われました。少しずつ雰囲気が和み、学生からの質問が出始め、それに答える形で話が進みました。
  これまで命の危険を感じたことはあるかとの学生の質問には「ビアフラ問題でのアフリカ出張時やアフガニスタンでの飛行機の着陸など命の危険を感じたことは多い」とのご経験を語られ、また、なぜ赤十字社に入社したのかとの質問には「赤十字への入社は偶然だが、入社直後によど号ハイジャック事件が起き、本社の一部が対応に追われていた様子から問題提起を行い、それを契機に、国際部に配属された」との回答がありました。
  そのほか、どのように英語を習得したかとの質問には「自分がしたいことを明確に持っていると、英語が上手ではなくても発言を聞いてもらえる。積極的に発言する中で英語が身に付く」とのアドバイスがあり、将来海外で働きたいと考える学生の質問に対して「日本の看護師は目線が現地の人々に近いため対等な立場で仕事をしやすい。しかし現地の人々と親しくなり過ぎ規範を越えても気づかない問題がある」「開発を進める際は現地の人々が何を考え何処に向かおうとしているかを理解することが大切だ」などのコメントをいただきました。

国際看護実践研究センター センター長 守山正樹
05/ 26(第3回) peace in Cambodia ‐孤児院での学生ボランティア活動‐ peaceサークル 学生

05/ 26(第3回) 詳細

  平成28年5月26日に私たちサークルpeaceは、28年3月7日から3月14日に行ったカンボジアでの孤児院のボランティア活動について報告しました。
  peaceは、カンボジアの孤児院を運営するNGO 「Countryside Children Organization」の活動を支援することを目的に活動しています。今回のランチョンミーティングでは、1部にカンボジアの概要について説明し、2部でカンボジアでの活動について報告し、3部では今後の活動について話しました。また、このランチョンミーティングに参加していただいた皆さんからいろいろな質問や意見をいただきました。
  私たちは、大学祭で募金を呼びかけながらパンケーキやコーヒーなどを売って、その利益をカンボジアの孤児院に寄付しています。また、直接現地に赴いて、孤児院での日本語教育を行っています。カンボジアでの活動の中では、私たちが普段当たり前と思っていることはカンボジアの孤児院の子どもたちにとっては当たり前ではないという経験が度々ありました。そこから日本の物質的豊かさや、私たちが良い環境で学び生活できていることの有難みを強く実感しました。
  peaceサークルでは、今後も孤児院に住む子どもたちの成長と将来を支えるために、募金や販売活動、そして孤児院での日本語の教育活動などを継続的に行っていきたいと考えております。また、孤児院の支援をよりよくするためには、より多くの学生の力が必要です。サークルにまだ加入してない学生や大学内外で何か活動をしたいと考えている学生は気軽にpeaceサークルにご参加ください!

peaceサークル3年 大谷修平
05/ 12(第2回) 1%の楽しみと99%の苦しみ、それでもなぜ続けるのだろうか−カンボジアでの開発支援活動− 一般社団法人Kumae
   代表理事 山勢拓弥氏

05/ 12(第2回) 詳細

    写真右:<バナナペーパーで作成されたはがきや封筒を実際に手に取って触れている様子>

  第2回ランチョンミーティングでは、カンボジアで事業を行っている一般社団法人Kumaeの代表理事・山勢拓弥氏にお話しいただきました。
山勢氏は高校卒業後、カンボジアのゴミ山で支援活動を始め、本格的に事業を開始するため一般社団法人Kumaeを設立しました。講演では氏が行っている3つの事業についてお話いただきました。
  一つはバナナ・ペーパー事業です。カンボジアの村々には産業がないことから、バナナの皮を使用したペーパー生産事業で住民が現金収入を得て自立できるよう援助しています。
  二つ目は子どもたちへの日本語教室です。日本語を学んだ子こども達が観光地でのガイドになり、将来の希望が持てるようにとこの事業を行っています。
  三つ目はこれら二つを経済的に支えるために行っている、ゴミ山の見学やバナナペーパーの作成など体験型ツアー事業です。
  講演後、バナナペーパーで作成されたはがきや封筒を実際に手に取って触れてみました。かわいいデザインは参加者に大好評でした。また、Kumaeの主催するツアーへの関心も高く、夏休みに参加してみたいとの声も多く聞かれました。
  学生からは、カンボジアで援助活動を始めるようになったきっかけは何か、苦しみがあっても続けられる理由は何かといった質問が出ました。知人から勧められて現地へ行った後に様々な縁で現在に至っていること、多くの苦労があるが、困難を乗り越えた喜びや未知の世界を知っていく楽しみがあること、周囲の目を気にせずまず行動に移すことが肝要だとおっしゃっていました。
  「自分が楽しいことが結果的には人のためになる」「行動はメッセージ」。困難に立ち向かいながら支援事業を続ける山勢氏の熱い思いと信念が伝わり、学生にもよい刺激となった講演会でした。


国際看護実践研究センター 橋本 真貴子
04/ 21(第1回) 「国際保健・看護IIでの海外研修の活動」についてランチョンミーティングを行いました 「国際保健・看護II」海外研修
  参加学生

04/ 21(第1回) 詳細

  平成28年4月21日、国際保健・看護IIの受講者10名が、海外研修で訪れたベトナムでの活動について報告しました。
  私たちは、「災害から命と健康を守る」をテーマに研修を実施しました。はじめに、ベトナムの概要について説明し、看護と災害についての活動とそこから得た学びを報告しました。終わりに、ベトナムでの活動の様子を動画にして流しました。
  今回の海外研修を通して、質の高い看護を提供するためには、看護の知識や技術を修得し、根拠のある看護を行う必要があることを学びました。そのためには、自らのこれまでの学習姿勢をあらため、探究心を持って学習に向かう必要があると実感しました。また、海外に行くことで日本を別の視点から見て考えることができ、ランチョンミーティングを行ったことで、自分の考えを持ち伝えることの重要性も理解することができました。
  最後に、このような機会を作って下さった皆様に感謝を申し上げます。

  研修の詳細については、本学図書館にある『XIN CAM ON ベトナム : 自分を見つめた1週間 :2015 国際保健・看護II海外研修報告書』をご覧ください。

「国際保健・看護II」海外研修 参加学生
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平成27年度

開催日 テーマ 講師
03/ 02(第10回) 大洋州・アジアにおける保健医療の課題〜ソロモンとフィリピンのJICA研修員から学ぶ〜 JICA研修員
Mr. LARUI Michael
Ms. ABULENCIA Amelia

03/ 02(第10回) 詳細

          <ソロモンのマイケルさん>               <フィリピンのアミィさん>

 現在、本学では「保健人材開発―地方村落における地域保健―」を目的としたJICA集団研修が行われており、世界各国から14名の保健医療従事者が参加しています。そこで、第10回ランチョンミーティングは、研修員であるソロモン諸島のマイケルさん(Mr. LARUI Michael)とフィリピン共和国のアミィさん(Ms. ABULENCIA Amelia)より自国における保健医療の現状と課題についてご発表いただきました。
 ソロモン諸島は、6つの主要な島と900の小さな島々で構成され、言語は120種類もある多様性に富んだ国だそうです。マイケルさんは保健省に勤務されており、国全体の保健医療に関わる政策立案や予算編成などを行っています。保健医療施設の老朽化や医療従事者の能力開発の必要性など、現在ソロモン諸島が直面している問題についてお話しくださいました。
 アミィさんは、フィリピン共和国のルソン島北部で、担当地域の保健医療を管理する政府の仕事に従事されています。アミィさんは保健医療問題の中でも特に看護教育における問題についてお話しくださり、看護師の過剰な育成と低い就職率(フィリピン国内)、看護教育にかかる費用の増加と育成した看護師が海外へ流出している現状について知ることができました。
 お二人とも、最後は自国の課題解決に向けて本集団研修で何を学んで帰りたいかということを具体的に語ってくださいました。研修員の方々の目的意識の高さと、研修への意気込みを感じ、私たちも刺激を受けることができました。

 On March 1st, students, faculty and JICA trainees from 14 countries gathered during lunch time to listen to the presentations of Ms. Amelia Abulencia MD (Philippines) and Mr. Michael Larui RN (Solomon Islands). Both presenters are attending a 5-week JICA training program on Human Resource Development currently being held at our college.
 They reported on the current health situation and challenges in their respective countries and expressed their interest in learning from the Japanese experience and from the field visits included in their program.
 The Solomon Islands confronts economic and geographic issues that add to the lack of health facilities and limit the capacity to educate health professional. However, the country is developing new policies that may bring improvement in the short term.
 Nurse migration was mentioned as one of the major problems confronted by the Philippines and fostered by lack of posts and low remunerations for the nurse professional.
 JICA trainees will be in our college until the 11th of March. We look forward to their activities upon their return to their countries.

国際看護実践研究センター エレーラ L.  時枝 夏子
11/ 09(第9回) 災害における看護師のしなやかな使命感 本学学部1年生 永翁華歩, 2年生 吉田恵

11/ 09(第9回) 詳細

  2015年9月10日、大学間連携共同教育推進事業の研修会として行われた兵庫県災害医療センターの研修に本学学部2年生、1年生の2名が参加し、災害における看護師のしなやかな使命感について学びました。その研修内容と私たち学生が研修を通して得られた学びを伝えることを目的に第9回ランチョンミーティングを開催しました。
  研修先となった兵庫県災害医療センターは、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災時の初期対応の遅れから、高度な救急医療を提供できる施設と救急医療の司令塔となれる機関として2003年に誕生しました。通常は高度救命救急センターとしてドクターカー・救急ヘリによる患者の受け入れと兵庫県内の災害救急医療情報指令センターの管理や運営を行っており、いつ大規模な災害が起こっても対応できるように訓練(DMAT研修を含む)などを実施しています。災害時には兵庫県内で災害医療の情報指令センターとなり、被災者の受け入れはもちろんのこと、他の病院の患者受け入れ状況を確認しながら高度な災害医療の初期対応を行います。
  研修では、実際に災害医療に携わる看護師の体験談を聞く中で、「勉強は机の上だけで行うものではない」という言葉に共感を覚えました。
それは、私自身も以前から考えていたことであり、たとえば災害時に救護チームを作る際、初めて会う人と組むこともあるため、誰とでも働くことができるコミュニケーション能力を身に着けておくことが大切であって、この人と関わるということは机上の勉強では得られない経験によっても培われていくものだと考えているからです。
  今回のランチョンミーティングで研修内容を報告し、大学在学中に様々な活動に参加して自らが看護について考える時間を作ることの大切さを再確認することが出来たと思います。
  今回の活動にご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

学部1年生 永翁 華歩
11/ 06(第8回) 高齢者の睡眠改善と補完代替医療
-ヒプノケアの可能性-
アイルランガ大学看護学部老年看護学担当教員 ジョニー・ハリャント氏

11/ 06(第8回) 詳細

      <写真右:アイルランガ大学の学生が教員のインドネシア語を英語に訳している様子>

  11月6日に第8回ランチョンミーティング「高齢者の睡眠改善と補完代替医療-ヒプノケアの可能性-」が開催されました。演者は、本校の協定校であるアイルランガ大学看護学部老年看護学担当教員ジョニー・ハリャント氏(Joni Haryanto)でした。ジョニー氏はヒプノケア(催眠療法)やアロマテラピーなど様々な補完代替医療を研究テーマとして取り組んでいます。
  加齢や環境変化、疾患などの要因により睡眠がみだれ、免疫機能は低下します。したがって、免疫力を強化するためには、質の高い睡眠が大切であり、睡眠時間や睡眠の質を保つ看護介入の必要性に気づき、高齢者の不眠症に関する研究をはじめました。
  ヒプノケアとは、伝統的な音楽やコーラン、昔から伝わる呪文などの聴覚的刺激、リラクセーション効果をもたらすラベンダーなどの嗅覚、呼吸法やタッチを用いた方法を活用し、患者とのアイコンタクトなどを用いて睡眠を導入します。深く眠った患者が、20分後には、リフレッシュした状態で目覚め、効果は3ヶ月まで続くと言われています。
  インドネシアでは、ヒプノケアが2003年から導入されています。一方日本では、臨床心理士、精神科医、看護師など多職種によるヒプノセラピー研究会が開かれています。
  ヒプノケアについて初めて聞く参加者が多く、睡眠導入の看護ケアについて考える機会となりました。


国際看護実践研究センター エレーラL.
10/ 23(第7回) 米国でまなぶということ―私の学んだ米国の大学院教育 カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLAメディカルセンター摂食障害思春期専門病棟 看護師 安田真佐枝氏

10/ 23(第7回) 詳細

            <アメリカの医療現場の講話の様子>              <アメリカの勤務体制の講話の様子>

  第7回ランチョンミーティングでは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLAメディカルセンター摂食障害思春期専門病棟で看護師として活躍している安田真佐枝氏をお迎えし、「米国でまなぶということ―私の学んだ米国の大学院教育」という演題でお話をいただきました。
  安田氏は聖路加看護大学卒業後、看護師として5年以上のキャリアを積んだのち、専門性を高めるため、アメリカテネシー州バンダービルト大学看護修士課程に留学されました。多様性に富む国アメリカでも州の風土により留学生への対応や受け入れ体制が整っていないことに気づき、より良い学習環境を求め、オレゴンヘルスサイエンス大学に編入後、修士課程を修了されました。その後、一旦帰国し、勉強の継続と看護師としての仕事再開のため、再度アメリカにわたり、オレゴン州立病院、大学付属病院、カリフォルニア大学ロサンゼルス校メディカルセンターを経て、現在のポストに至り、アメリカで学ばれた摂食障害などに関する知識を、執筆や講演会活動を通じて広めておられます。
  また、ご自身のこうした経験から、英語の学習方法や英語検定合格対策、留学計画に必要な情報収集や、学部・大学院コースや就職先の選択などについても話されました。さらに、留学や外国人看護師活動に伴う異文化や言葉の壁が勉学や職業にどのように影響するかということや、最終目標に向かって計画を立て直す柔軟性についても述べられました。
  国内外で活躍できる看護師を目指す本学学生には「5年後の自分はどうなっていますか?」「どうなってほしいですか?」「10年後はどこで何をしているのか常に考えて自分の歩みたい道を描いて下さい」などの貴重なアドバイスをいただき、大変有意義な講演会となりました。



国際看護実践研究センター エレーラ L.
10/ 13(第6回) インドネシアにおける看護教育 「インドネシア看護実践能力強化プロジェクトキャリア開発ラダー本邦研修」研修生代表5名

10/ 13(第6回) 詳細

  10月13日、本学で行われた「インドネシア看護実践能力強化プロジェクトキャリア開発ラダー本邦研修」に参加した研修生代表5名を招いて「インドネシアにおける看護教育」というテーマでランチョンミーティングを開催しました。今回の発表はインドネシア語と日本語の逐次通訳で行われ、参加者は熱心にスライドをみながら聴講していました。
  本校の協定校であるアイルランガ大学看護学部副学長ジュリス・デウイ氏からインドネシアの看護教育の実態と資格制度、看護学教育モデルとコアカリキュラム、そして、教育の質保証への新しい取り組み「インドネシア全国資格枠組み(IQF:Indonesian Qualification Framework)」について説明を受けました。
  インドネシアでは、二つの看護教育課程があります。専門学校3年課程(ディプロマレベル)と大学による看護科5年課程(学士レベル)です。日本の看護教育と異なり、インドネシアではインターンシップ制度が導入されています(インターンシップとは、看護大学教育5年目の医療施設における実習です)。
  国際的な基準を満たす看護師の育成を目指し、インドネシアでは英語で授業を積極的に展開しています。また、専攻とは違う他学部・他学科の学部生と一緒に基礎科目や共通科目を履修できるといった学際教育の導入を進める看護学部が増えています。
  このようなインドネシアの状況を知った本学学生が刺激をうけ、様々な質問をしました。その質問にも研修生全員で丁寧に対応してくださいました。

国際看護実践研究センター エレーラ L.
07/ 17(第5回) ベトナム留学生フエさん 研修成果発表会 ナムディン看護大学 トゥオン・ティ・フエ 氏

07/ 17(第5回) 詳細


  今回は本学に国際交流協定校ナムディン看護大学から研究生として今年の5月から7月末まで来日されているTuong Thi Hue (トゥオン ティ フエ:フエさん)に研修の成果の発表をいただきました。
  フエさんはベトナムにおいて皮膚看護の教員をされています。今回の留学の目的は質の高い講義・演習の授業計画案を作成できるようになることです。看護学生への講義・演習の授業デザイン・計画の作成について、講義・演習内容に関する説明の方法や、実際の看護技術・在宅看護の演習の見学、日本語で書かれた文献学習を通して、学ばれました。発表では、乾癬※患者ケアの授業デザイン・計画を実際に作成したお話をしてくださいました。作成には全行程を合わせると、約3週間かかったそうです。フエさんは、授業目標や、学生に期待することなど詳細な計画を作成されていました。この取り組みを通して、日本の科学的根拠に基づいた授業構築の方法について、実践的に学ぶことができたと研修の成果を話してくださいました。
  施設見学では、血液センターと日本の高齢者を対象とする今津赤十字病院を見学されました。血液センター見学では、安全な血液を提供するために、検査・製剤に多くの人が関わっていることを知り、ベトナムでもその点に努力していかなければならないと話されました。今津赤十字病院では、病棟、ディケアを見学し、そこで行われている看護について学ばれました。現在、ベトナムでは高齢者医療の制度はありません。また、ナムディン看護大学には、在宅看護の科目はありません。ベトナムでは、将来的な人口構造の変化、高齢化に備え、今後の、高齢者の医療・看護の制度、教育を整備していくことが課題となっています。今回の見学を通して学んだ日本の医療・介護保険制度、病院の施設の環境・設備や看護の工夫点を、ベトナムに戻られてからの教育活動に生かしていきたいという思いを語ってくださいました。
  最後に、フエさんは本学の学生に、人の命に関わる看護師になっていくためにしっかりと勉強をしてほしいと、メッセージをくださいました。日本語で作成したパワーポイントを使用し、流暢な日本語でご発表される姿に、フエさんの並々ならぬ努力を感じとって、学生も刺激を受けてくれたことと思います。今後のフエさんのご活躍が楽しみです。

※乾癬:非感染性の慢性皮膚疾患。赤い発疹と、その発疹の上にできるかさぶたのような皮膚がポロポロと剥がれ落ちるのが典型的な症状。

国際看護実践研究センター 時枝夏子
06/ 29(第4回) フィリピン中部台風復興支援事業 活動報告 本学助手 時枝 夏子

06/ 29(第4回) 詳細

  私は2ヶ月間(平成27年1月10日〜3月12日)、日本赤十字社の保健要員としてフィリピン中部台風復興支援事業に参加しました。今回は、本事業において私が実際に行った被災地域の小学校と中学・高校での活動を報告しました。
  フィリピン共和国は、2013年11月8日に襲来した台風ハイエンにより、甚大な被害を受けました。特にセブ島北部のダンバンタヤン郡では約90%の家屋が全壊もしくは半壊の被害を受けました。日本赤十字社は現在、ダンバンタヤン郡で3年計画の本復興支援事業を行っています。本事業は、住宅・生活再建、給水衛生、保健医療、防災に関わる活動で構成されており、被災前よりも災害に対して抵抗力のある地域づくりを目指して活動を行っています。
  私の主な役割は、小学校と中学・高校の衛生設備(トイレや手洗い場)の改修のための調査、子どもたちへの衛生・防災教育を行うための準備、青少年赤十字の組織化を、フィリピン赤十字社のスタッフと共に行うことでした。活動報告では、実際に行った学校での調査や、支援対象校の子どもたちの様子を写真と共に紹介し、自身の学びや感じたことについて発表しました。
  本事業を通して、私は日本赤十字社の要員として国際協力の現場で働くことが出来た事を誇りに感じるとともに、赤十字のネットワークを駆使した支援の意義を感じることができました。赤十字社は、日本だけではなく世界に189社あり、平時から人道支援活動を行っているため、地域住民から信頼を受けている組織であるという土台が各国にあります。よって、緊急時に諸外国の赤十字社が支援に入っても、受益国の赤十字社と共同して活動することで、本当に必要としている人々に支援の手を差し伸べることができます。今回の活動においても、被災した人々が逞しく前進していく姿に直に触れながら活動をすることが出来た、大変貴重な2ヶ月間でした。

(写真左 : ランチョンミーティングで発表する時枝助手)
(写真右 : 支援対象校の子どもたち)

本学助手 時枝 夏子
06/ 08(第3回) アイルランガ大学短期留学報告 インドネシアで出会った看護 本学学部4年生

06/ 08(第3回) 詳細

  昨年(2014年)8月16日〜9月4日、同年3月に本学と国際交流協定を結んだインドネシア、アイルランガ大学への第1陣短期留学生としてインドネシアにおける看護を学んできました。今回のランチョンミーティングではその留学の概要や学びの報告を行いました。
  アイルランガ大学はインドネシアの東ジャワにある総合大学です。今回、私はその看護学部に短期留学生としてお世話になり、近隣の様々な病院を訪問・見学しました。精神病棟における電気痙攣療法の見学やハンセン病病院の訪問、HIV病棟の訪問、熱帯病棟の訪問でした。そのほかにもICUやHCU、産婦人科など病院の様々な診療科や病棟の見学をさせていただき、所謂発展途上国と言われる場所で医療の発展が如何に難しいことであるかを実感しました。公立病院では十分に物資や機器を揃えることができない現状があり、日本では絶対にありえないような、ベッドサイドモニター1つを2人の患者で使うということも行われている状況でした。それに対して私立病院では、完全個室の病室や機器などの設備がそろっており、病院の訪問によって社会の格差も実感することができました。
  様々な施設訪問の中で印象に残っていることは、医療従事者の笑顔や学生の学習意識の高さです。日本以上の激務をこなしながら、患者さんや医療従事者間のコミュニケーションを大切にしながら笑顔で働く看護師の姿は輝いて見え、「こんな風に働きたい」と強く思いました。また、学生が自主的に技術演習をしたり英語学習に真摯に取り組んだりする姿を見て、看護に対する、また勉強に対するひたむきな姿勢を見習わなければならないと感じました。
  この短期留学中、英語での専門用語を用いたコミュニケーションの難しさを感じたり、日本とは異なる看護場面で戸惑ったりする経験もありました。しかし、自分の目で見て肌で感じたことで得られた学びは何事にも変えられないものだと実感しています。
  “Just do it even though you do not know how.” アイルランガ大学の先生から教わった言葉です。勇気を持って一歩を踏み出せば、素晴らしい世界が待っています。今回のランチョンミーティングが参加してくださった皆さんの新たな一歩を踏み出す力になっていれば幸いです。


4年生 藤井紗也
05/ 18(第2回) 被災地のいま〜地区踏査とボランティア活動から考える〜 本学学部2年生

05/ 18(第2回) 詳細

  学部2年生希望者が3月に宮城県で行ったボランティア活動についてランチョンミーティングを開催しました。この活動の主な内容は、本学のエイサーサークル「ゆいまーるのわ」によるエイサー披露や手踊り講座の開催、桜の壁画の制作です(詳しくはキャンパス日記「宮城県支部ボランティア活動に参加して」を参照)。
  今回のランチョンミーティングは、被災地を実際に訪れたことで分かった被災地の現状や被災者の思いを伝えること、また、同じ大学に通う学生たちに大学の長期休暇を活用し被災地を訪れて欲しいと伝えることが目的でした。この理由として、実際に被災地を訪れたことで参加者の多くが今までどこか他人事であった震災を、現実に起こった出来事であると実感することができたからです。
  女川町では、復興に向けた町づくりの姿勢について学びました。一つ目は、語り部ガイドの方から、「海の見えない町は女川町ではない」という考えで防波堤を作らず、住居を山側に移し町づくりを進めていることを伺いました。津波によって大きな被害を受けたにもかかわらず、今もなお、海と共存して行こうという住民の方の思いに、町づくりは、人がいて初めて成り立つものなのだということを知りました。二つ目は、女川町では津波によって横倒しになった交番を子供たちの津波の恐ろしさを忘れたくないという強い希望から残しているということを伺いました。実際に私たちもTVで映像として津波で流される建物などを見たことはありましたが、現実のこととしては想像できておらず、横倒しの交番をみて初めて現実に起こったことであると実感し衝撃を受けました。津波を知らない世代になっても、津波の恐ろしさを忘れないでいてほしいという、未来に目を向けることの大切さを知りました。
  多賀城市でのボランティア活動の中では、被災後の環境の変化により辛い思いをしてきた方々の体験を伺うことができました。活動に笑顔で参加してくださいましたが、震災当時の状況や現在の生活状況など自らが体験してきたことになると、静かに私たちに語ってくださいました。未だに癒えることのない心の傷を抱えながらも、復興を願う被災者の姿から、人の強さを感じました。
  今回のランチョンミーティングで活動報告をしたことにより、一人でも多くの人が被災地支援に興味を持ち、実際に被災地を訪れるきっかけになれば活動を行った意味はあったのではないかと思います。今回の活動にご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

2年生 濱田佳奈 林めぐみ 吉田恵
04/ 13(第1回) 心の豊かな国ベトナム―国際保健・看護IIの研修を終えて― 本学学部4年生

04/ 13(第1回) 詳細

  2015年4月13日(月)、昨年度の国際保健・看護IIを履修した4年生が、ベトナム社会主義共和国で研修した内容や学びについて「心の豊かな国ベトナム―国際保健・看護IIの研修を終えて―」というテーマでランチョンミーティングを開催しました。
  昨年度の研修では、2つの事を学びました。1つ目は、ベトナムの災害対策事業についてです。ベトナム赤十字社とザオスン村を訪問し、マングローブ植林の背景と成果、防災・経済・自然保護の効果とコミュニティで守り続ける重要性を実感しました。2つ目は、ベトナムの保健・医療の実際についてです。ナムディン総合病院とナンバンヘルスセンター、ナムディン看護大学を訪問し、看護の背景と実情、日本との違いから日本の医療水準だけで可否を見るのではなく、異なる文化や環境を理解することの大切さを学びました。
  今回のランチョンミーティングにおいて私たちは、ベトナムにおける看護職者の役割を1)地域の人々の健康を脅かしている原因を特定し、対策が地域住民自身でできるような支援、2)家族への質の高い援助方法の教育、3)地域住民の生活の特性に即した看護の提供であると考え発表しました。また、看護の課題としては1)科学的根拠に基づく専門性の高い看護師の育成、2)患者と医療者の安全への意識が十分ではないと考えました。パワーポイントでの発表後は、研修や異文化交流の写真や動画をまとめたDVDを放映しました。
  質疑応答の時間では、「ベトナムの水道事情について気を付けることはありますか」や「ベトナム国民が看護師に求めることはどのようなものですか」という質問を受けました。それに対して、「ベトナムの人は、家族が日常生活の世話をするのが当たり前と考えており、看護師は医師の基で診療の補助をする役割であるという認識があります」と伝えました。また、今回のランチョンミーティングは教員9名、学生134名の参加があり、国際保健・看護IIに対する興味・関心の高さが感じられました。
  今回の研修を通して、質の高い看護を提供するために、常に看護の知識や技術を学び続けることが重要であると改めて考えました。実際に現地に行って学ぶことは、既存の資料で調べたり、話を聞いたりするだけでは感じることができないものを体験できることになると思います。また、海外に行くことで、他の視点から日本を見て考えることができました。また、今回のランチョンミーティングでのディスカッションを通して、自分の意見や考えを持ち、伝える力の必要性を考えることができ、私たちにとっても有意義な時間となりました。

4年生 大楠莉加、森田理香
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平成26年度

開催日 テーマ 講師
01/ 28(第15回) 夢に向かって一緒に走ろう メイク・ア・ウィッシュ 東京事務局長 大野 寿子氏

01/ 28(第15回) 詳細


  今回のランチョンミーティングでは、国際ボランティア団体のメイク・ア・ウィッシュ東京事務局長の大野寿子氏に、難病を持つ子どもたちの夢を叶えるお手伝いをするお話をしていただきました。まず、大野氏よりメイク・ア・ウィッシュの活動によって夢を叶えることができた子どもたちの紹介をしていただきました。加えて、メイク・ア・ウィッシュの成り立ちや主な活動内容の説明があり、次に子どもたちの夢や夢がかなうまでの流れや協力体制についてのお話がありました。印象に残っているのは、「ボランティア活動とは、はじめはしてあげる人としてもらう人と上下関係があっても、子どもの夢を叶えるお手伝いをしていくと、してあげる側だった周囲の人々は子どもから幸せを与えられるようになる」という大野氏の言葉です。また、このような話を多くの人に伝えることでもっと多くの人々に幸せを広げることができると話されました。後半の講演では、子どもたちの様子を紹介するDVDを流し、大野氏より実際に夢を実現した子どもたちの話をしていただきました。「病気になることは、不幸なことではない。また、子ども達が夢をかなえることは時に奇跡を起こし、またそこから人生が始まるのである」ということを学びました。
  今回のお話を聞いて、夢を持つことの素晴らしさ、笑顔、友達や家族の大切さに改めて気づかされました。私たちは看護師になりたいという、夢を持ってこの大学に入学しました。日々の学習の中で夢に一歩一歩近づいていっていることを実感しています。今は、子どもたちの夢を叶えることには直接的にはかかわっていませんが、まずは私たちがキラキラとした夢を掲げて、子どもたちと一緒に夢に向かって走ることができるように努力していきたいと思います。


3年生 森ふみ、冨永花子
01/ 20(第14回) (報告・発表) タイ国立コンケン大学病院と産業保健などについて 本学准教授 森中惠子、 力武由美

01/ 20(第14回) 詳細

                        森中先生による発表                                    力武先生による発表

  去る1月20日(火)、昨年11月に本学の国際交流協定校であるタイ国立コンケン大学からの招へいを受けて同校を訪問した森中・力武両准教授の報告・発表が、104講義室で開催され、同時刻に開催された国試分析説明会と重なりましたが、当日、学生、教職員計13名の参加がありました。
  お二人の先生による報告・発表内容は、「コンケン大学病院の活動状況、産業保健分野の活動状況及び協力ニーズ」に関するものでした。
  まず、森中先生から、半世紀に及ぶ歴史とタイ東北部最大の規模を誇る4万人の学生を抱えるコンケン大学、ならびに1,476床(入院)、277床(外来)規模の地域基幹病院として、周辺国(ラオス、カンボジアなど)からの患者の受け入れを行い、国際的にも評価の高い同大学病院の紹介がそれぞれありました。
  また、力武先生からは、タイの他の地域同様に、コンケン地域でもDV(夫婦間で起こる暴力で、妻が被害者となるケースが圧倒的に多い)被害が深刻な状況にあり、すでに被害者に直面している大学病院では、ガイドラインの作成をはじめ他機関との連携など、被害者個々への迅速・適切な対応が可能な体制づくりが急務であるとの報告がありました。
  なお、今後の課題としては、本学との交流継続に関して、これまでコンケン大学の看護学部と提携している協定書を、今後の改定にあたっては、大学病院を管轄する医学部と看護学部との共同交流協定書の締結にすることが望ましいとの提案があったこと、さらに今回、コンケン大学から、産業保健の視点から看護師など病院で働く人々の労働環境の共同調査や両大学の看護学生の交流を是非実現させたいという希望があったとの報告がありました。


国際看護実践研究センター長 五十嵐 清
12/ 05(第13回) アメリカ海軍佐世保基地ヘルス・クリニック看護部長 サラ・チャンバラスさんとの意見交換会を開催しました アメリカ海軍佐世保基地ヘルス・クリニック看護部長 サラ・チャンバラス氏

12/ 05(第13回) 詳細


  このほど、在福岡アメリカ領事館を通じて米海軍ヘルス・クリニック(佐世保)の看護部長 サラ・チャンバラスさんを招いて、意見交換会が本学の204講義室で開かれ、18名の学生と13名の教職員の計31名が参加しました。
  当日は、アメリカ領事館広報担当官の宮石建治さんほか、米海軍佐世保基地から広報担当のテリー・コ−ルテンバッカーさん、同行取材担当の米海軍佐世保基地テレビ局(AFN)のクリスティーナ・コッファーさんの4名も来訪されました。
  サラ・チャンバラス看護部長は、出身地の西フロリダ大学で看護学を学び、現在同大学で「看護のリーダーシップと管理」という研究テーマで看護学修士号を目指して頑張っています。 また、これまでにスペインでの海外勤務を含めて、海軍病院での外来、新生児室、分娩室、産婦人科などの病棟勤務の経歴も紹介されました。その後、「看護師として大切なことは何か」との学生の質問に答えて、チャンバラス看護部長は、「第一に、看護師として日々の訓練・実習を重ね、学ぶことを通じて看護師としてのリーダーシップを身に着けることが大切である。第二には、看護には2つの面、すなわち、アートとサイエンスの両面があり、人間としての感性を磨くことや、同時に科学的な根拠に基づいた看護の技を身に着け、ただ医師の指示を待つだけではなく自分で考え行動できることが大切である」と強調していました。
  紛争時での軍の衛生部隊による救護活動(看護の分野ではクリティカル・ケア、災害看護など)は赤十字と同じく「ジュネーブ諸条約」という共通の国際人道法に基づき実施されていることから、赤十字の救護活動との深い関連性を念頭に置いて、サラ・チャンバラス看護部長は、「各国で看護の背景となるそれぞれの文化の違いはあるものの、看護の基本は世界共通であり、自分の経験や知識が、看護師を目指す赤十字の若い看護学生のみなさんに少しでも役に立てば」と今回の訪問を振り返って語っていました。

国際看護実践研究センター長 五十嵐 清
11/ 17(第11回) 北里大学夏期研修プログラムに参加しました 本学助手 金丸多恵、本学学部 3年生 唐田佳奈

11/ 17(第11回) 詳細

<写真左>UCLA看護学部の前にて
<写真右>UCLA看護実習室でのフィジカルアセスメント演習の様子(右側白衣はUCLAの大学院生)

  私たちは2014年8月17日(日)から8月25日(月)までの9日間、北里大学夏期研修プログラムに参加しました。北里大学の学部生、大学院生と一緒に、UCLA(米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の看護学部で上級看護実践に関する講義を受けました。また、UCLA医療センター、ロサンゼルスこども病院、社会的弱者のための医療施設(レスキューミッション)を見学し、アメリカの医療と看護について学びました。
  上級看護実践には、専門看護師(CNS)、ナースプラクティショナー(NP)、助産師、看護麻酔師がいます。ここでは、CNSとNP、看護麻酔師について報告します。
  上級看護実践者は大学院卒業が条件になっています。複雑な健康問題に取り組むため、より高い専門性を持った能力が必要とされます。CNSは患者や家族への教育、看護師への教育、政策に関わっています。講義の中で「看護は科学であるため、常に看護をevidence basedで実践していくことが大切である。」という言葉が印象に残りました。この言葉は教科書にも載っています。教科書の言葉と実際に臨床の現場で実践されていることが繋がった瞬間でした。
  次にナースプラクティショナーについて説明します。みなさんはNPという言葉を聞いたことがありますか?NPは新生児、小児、成人、高齢者、精神、女性医学、悪性腫瘍など様々な専門分野で活躍しています。NPは実際に医学部の内容を学んでいるので、医者と重なる役割を持っています。そのため、常に自分が看護師であることを忘れないと話されていました。また、講義の中では「健康上の格差は社会におけるケア不足が原因。看護のプロフェッショナルは、政治的な原因によって生じる健康上の問題を指摘し、変革を促す義務がある。」という話がありました。看護師は専門職として社会的な問題を認識し、それにアプローチできる力があるのだと感じました。また、そのような考えを実践されている看護師がいることを知ってとても衝撃的でした。
  最後に看護麻酔師についてです。看護麻酔師がいる点もアメリカと日本の違いだと思います。アメリカでは麻酔医師が不足している背景があり、1940年代から看護麻酔師が麻酔をしています。現在も麻酔医師が不足している地方で活躍しています。看護の視点を持ちながら麻酔医師と同様の仕事内容を行っているそうです。
  私たちはこの研修を通して、看護師が専門職として、自律して誇りを持って働いている姿にとても刺激を受けました。同時に自律した専門職である看護師とは何を意味するかを考えさせられました。今後も世界に目を向けて、幅広い視野で看護を学び続けていきたいと思います。



本学助手 金丸多恵、本学学部 3年生 唐田佳奈
11/ 07(第10回) 宗像国際環境100人会議に参加して 本学学部3年生 國田歩美、高木杏、藤井紗也

11/ 07(第10回) 詳細

  2014年5月31日から6月1日の2日間、3年生の学生3名が宗像国際環境100人会議に参加しました。宗像国際環境100人会議とは、「環境保全、特に海の環境の現状を知り、改善策を考えること」「地球について考えるトップリーダーとの交流を通じて、これから地球の未来を担っていくリーダーを育てること」を目的としている会議です。留学生を含む大学生と様々な職種の社会人が会議に参加し、地球環境保全を主題にテーブルディスカッションによる国際的な議論を行いました。会議には、東ティモール共和国前大統領でノーベル平和賞受賞者でもあるジョゼ・ラモス=ホルタ氏やユネスコ事務局長のイリナ・ボコヴァ氏、東京大学名誉教授で東京理科大学教授の黒田玲子氏など世界各国で環境問題に携わっていらっしゃる方々が参加されていました。大学生は東京大学や慶應義塾大学などからも参加していました。
  私たちは普段、看護を勉強している単科大学の学生で、環境問題のことを身近に考える機会はありません。もちろん、患者さんを取り巻く狭い意味での「環境」は看護の視点でとても大切ですが、地球温暖化や海面上昇などのいわゆる「地球環境問題」は普段の学習に直結させて考えていませんでした。しかし、この会議に参加して様々な社会人の方の講演を聞いたり、様々な年代の人を交えたグループディスカッションをしたりすることで、地球環境と看護は切り離すことができないという認識を持つようになりました。日本でも大きな問題となった、水俣病やイタイイタイ病で大きな問題などの公害による健康被害からも分かる通り、人間は地球環境の影響を大きく受けながら生活しているのです。
  この会議に参加したことで、4年間の学生生活、またその後の看護師としての生活の中で気付くことができなかったかもしれない新しい視点を持つことができました。単科大学で勉強している限り、自分で行動しなければ入ってくる情報は限られてしまいます。一見看護とは関係ないように見えても、実は看護に大切な視点が隠されているかもしれない、そう思って一歩を踏み出してみることが大切なのだと考えさせられました。

3年生 國田歩美、高木杏、藤井紗也
10/ 29(第9回) 学内献血に参加しよう! 学生奉仕団 2年生

10/ 29(第9回) 詳細

  2014年10月29日(水)に第9回ランチョンミーティングを実施しました。
  今回のランチョンミーティングでは、11月2日の大学祭と同日に開催する学内献血にむけ、献血の周知と学内献血の案内を目的に本学のボランティア団体の一つである学生奉仕団の2年生5名で、「献血」についての説明とDVD上映をいたしました。
  献血は、赤十字事業の一つであり、「誰にでもできるボランティア」です。しかし、近年、10代、20代の若年層の献血者数の減少により、血液不足が深刻化しています。そこで、今回のランチョンミーティングでは以下の内容について参加者に説明をしました。

  ★1日に約3000人の人が輸血を必要としていること
  ★血液は長期保存ができないため、常に新鮮な血液供給が必要であること
  ★最近、10代・20代の献血者数が減少していること

  また、「アンパンマンのエキス」というDVDの上映も行いました。これは、福岡赤十字血液センターの職員の方々も毎年見ているもので、献血によって集まった血液が実際にどのように患者さんに使われているのかを示す1人の患者さんの実際の映像です。このDVDを見てもらうことで、血液を必要としている人がいるということ、献血が多くの人の協力を必要とすることを伝え、実際に献血に行こうと思うきっかけになったのではないかと思います。
  11月2日の学内献血では、献血受付者数が90名と、多くの方にご協力いただきました。みなさまご協力ありがとうございました。今回の学内献血を機に、友達やご家族などの人脈を通して、さらに「献血の輪」が広がればいいなと思いました。


学生奉仕団代表 大北 帆乃香、御所ゆり子、佐藤佑衣、中村彩乃、冨眸奈実
10/ 14(第8回) 知的書評合戦 ビブリオバトル(第2回学内予選会) 発表者 本学学部生5名

10/ 14(第8回) 詳細

  2014年10月14日、ランチョンミーティングで今年度2回目の「ビブリオバトル」を開催しました。「ビブリオバトル」とは、出場者がおすすめの本を持ち寄り、5分間でその魅力を語って、会場で聞いていた人がどの本が一番読みたくなったかを投票し、「チャンプ」を決めるゲームです。大学生参加の大会が、毎年1回、全国規模で行われています。
 今回の出場者は、1年生の吉田恵さん、3年生の冨永花子さん、山下恵李圭さん、4年生の岩見隆さん、内村亜里紗さんの計5名です。

  トップバッターは岩見さん。お勧めは、児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞を受賞した上橋菜穂子著『狐笛のかなた』です。狐と少女が争いに巻き込まれ、それぞれが孤独に立ち向かいながらもお互いを思いやる、その姿に心が温まる物語です。「日本の美しい風景も描かれ、懐かしい気持ちにさせてくれる。この物語ほど和を繊細に表現しているものはないと思う」と穏やかに語る中に、本への熱い想いがうかがえました。

  2番手の内村さんの御推薦は、エリカ著『ニューヨークの女性の「強く美しく」生きる方法』です。就職試験終了後に立ち寄った書店でふと目に留まったという本書、著者はニューヨークで働く日本人の女性起業家です。出会った人々やさまざまな経験から著者が学んだ「強く美しく生きる方法」が述べられています。レポートや試験に追われ、将来にも少し不安を覚えているときに「こんな考え方があるんだ!」と気付かせてくれたと語ってくれた内村さんの目も、「強くて美しい」目でした。

  3番手の冨永さんが勧めてくれたのは、赤尾和美著『この小さな笑顔のために:日本人ナースのカンボジア奮闘日記』です。この本を手にしたのは、今夏、カンボジアの小児病院を訪問し、そこで看護師として働く著者に会ったことがきっかけだったそうです。日記形式で読みやすく、看護や衛生に対するカンボジアと日本の考え方の違いや、カンボジアの医療問題について深く考えさせられる一冊だと紹介してくれました。

  4番手の山下さんのお勧めは、ニコル・テイラーによる文章とレナルト・ニルソンによる写真で構成された『赤ちゃんの誕生』で、山下さんはこの本と保育園児のときに出会ったそうです。1996年に出版された胎児の写真集ですが、「どの写真も美しく、どうやって撮ったのだろうと不思議に思う。神秘的な感動を与えてくれる。将来助産師になりたいと思うきっかけとなった本」だと紹介してくれました。実際の写真は敢えて見せない、巧みなプレゼンに、参加者の関心はいっそう高まったようでした。

  最後の発表は、前回に続き2回目の出場となる1年生の吉田さん。お勧めは、乾くるみ著『リピート』です。「リピート」とは、現在の記憶を持ったまま半年前に戻って人生をやり直すことができること。学生や社会人、さまざまな立場の登場人物がリピートしてどう生き直すかが描かれています。「人生を何度もリピートできると、人はいい加減に生きるようになる。今を一所懸命生きようと思うから、多くのことを吸収できる。やり直せると思うと成長しないし、自分のためにならないと思う」と語る吉田さんの言葉に、深くうなずく参加者の姿も見られました。

  投票の結果、チャンプ本となったのは、1年生の吉田さんが推薦した『リピート』でした。吉田さんと、前回のビブリオバトルで選出された2年生の鹿子島さんは、12月に京都で開催される「全国ビブリオバトル大会」の出場権をかけた「九州北部地区決選」への出場することができます。
  地区決選の開催情報は、後日ホームページ等でもお知らせします。皆さん、ぜひ二人を応援してください!

図書館運営委員会
10/ 10(第7回) インドネシアにおける老年看護の現状と今後の展望 インドネシア保健省基礎看護課長ムルヤディ・リヤント氏

10/ 10(第7回) 詳細

左:講演の様子
右:インドネシア保健省基礎看護課ムルヤディ・リヤント課長(写真中央)

  インドネシアの高齢者(60歳以上)比率は現在7.56%ですが、2035年には16%と2倍を超える割合に増加することが予測されています。
  今回JICAのインドネシア研修員として、現在、超高齢化社会を迎えている日本で老年看護を学ぶため来日した看護行政官、看護師、看護大学教員を代表して、インドネシア保健省基礎看護課長のムルヤディ・リヤントさんから「インドネシアにおける老年看護の現状と今後の展望」について講演がありました。
  リヤントさんによると、インドネシアでは、老年看護を含めた保健(Health)のスローガンを、「健康は、人権であり、その人権を確保するためには必要な投資」と捉え、保健省、社会省、労働省の3つの政府機関が分担してその目標達成のために努力しているということです。また、日本の2倍の人口(2億4千万人)を抱えるインドネシアでは、2010年時点の平均寿命は70.93歳であるが2035年には72.38歳に上昇し、高齢者が大幅に増加することが予測されており、ポスヤンド(町内レベルの地域):71,535か所、保健センター8,981か所(うち高齢化に特化したもの771か所)があることなど、地域レベルごとの高齢者へのサービス・システム等についての紹介がありました。
  参加者からは、30分間の短いランチョン・ミーティングでの発表時間のなか、端的にまとめられたわかりやすい発表であったとの声が聞かれました。
  なお、当日は本学の学生26名、教職員17名のほかJICA研修生を含めて65名の参加者がありました。


国際看護実践研究センター長 五十嵐 清
09/ 30(第6回) ベトナムのニュンさん(国際交流協定校、ナムディン看護大学講師)の研究成果発表会 ナムディン看護大学講師 ヴ・ティ・ホン・ニュン 氏

09/ 30(第6回) 詳細

                (笑顔で発表するニュンさん)                        (学生の質問を受けるニュンさん)

  本年4月1日に来日し、本学の研究科で研究生として半年間、姫野先生、原田先生の指導の下、日本の老年看護・介護を研究してきたニュンさんの研究成果発表会が、帰国を前にした9月30日のランチョン・ミーティングで開催されました。
  4月からの半年間、ニュンさんは、近い将来予想されるベトナムの高齢化社会に対応すべく、ナムディン看護大学において老年看護教育の導入を目指して、日本の看護・介護教育制度を学ぶとともに、今津赤十字病院をはじめ近隣の施設を見学するなど、多くの実地研修を積むことができました。
  日本での高齢者への対応状況をつぶさに学び、その体験を研究報告書にまとめるとともに、今回のランチョン・ミーティングでは、自らの貴重な経験を通して、日本とベトナムの看護教育制度の比較などについても大変興味深い発表がありました。
  ニュンさんの本学での研究成果は、まだ単独の老年看護分野を持っていないベトナムの看護教育の発展に貢献するのではないかと大いに期待されています。
  発表の最後に、ニュンさんは、今回の留学中にお世話になった浦田学長ほか、本学の関係教職員にお礼を述べるとともに、ナムディン看護大学と国際交流協定を締結している本学から、今後ともベトナムの老年看護教育の発展のために引き続き協力と援助をお願いできればと強調していました。
  発表後、ニュンさんは、「今回は仲間のいない一人での日本滞在で、半年間で体重は少し減りましたが、帰ったら懐かしいベトナム料理をたくさん食べたい」と言っていました。
  なお、当日は33名の参加者があり、この中には今夏、ベトナムで実施された海外研修「国際保健・看護II」に参加した学生を含めて12名の学生が出席していました。


国際看護実践研究センター長 五十嵐 清
07/ 07(第5回) 知的書評合戦 ビブリオバトル(第1回学内予選会) 発表者 本学学部生5名

07/ 07(第5回) 詳細

 2014年7月7日に、ランチョンミーティングで「ビブリオバトル」を開催しました。「ビブリオバトル」とは、出場者がおすすめの本を持ち寄り、5分間でその魅力を語って、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員で投票し、最多の投票を集めた出場者が勝ちとなるというものです。大学生参加の大会が、毎年1回、全国規模で行われています。
 今回の出場者は、1年生の吉田 恵さん、2年生の鹿子島 惇さん、木原如季子さん、3年生の東 明穂さん、4年生の吉田ももさんの計5名です。

 トップバッターは、昨年度、全国大会に北部九州代表として出場した鹿子島さん。おすすめはカトリーヌ・パンコール著『ワニの黄色い目』です。地元の書店でたまたま見つけたフランスの小説だそうですが、「とにかく、今季読んだ中で最高に面白い本。女性は共感する点が多いと思う」と、昨年度のチャンピオンとしての貫禄も十分に、熱っぽくこの本の魅力を語ってくれました。

 2番手の木原さんのお勧め本は、荒川弘著『銀の匙』です。北海道の農業高校を舞台にした漫画で、目的を持たないまま高校に進学した主人公の成長を軸に、農業に携わるとはどういうことなのかが描かれています。ご実家が農業という木原さん、「農業の厳しさと同時に、生き物を相手にする楽しさが描かれており、共感できる点が多かった」と、農業のことをもっと知ってほしい、そのために是非この作品を読んでほしいと訴えました。最後に、この本が因館長の寄託図書であることに触れ、「通常の貸出冊数とは別に借りられる点もおすすめです!」とPRしてくれました。

 3番手、東さんは、森川友義著『大学4年間で絶対やっておくべきこと:生き方・人間関係・恋愛』を紹介してくれました。著者は早稲田大学で「恋愛学」を教える教授だそうです。表紙に書かれた「ぜったい後悔しない!」という文字に惹かれて手に取ったというこの本は、人生編・恋愛編・実践編の3つに分かれています。人生編と実践編については内容を話してくれた東さんですが、恋愛編に関しては「ここでは敢えて紹介しません」とのこと。その言葉に、参加者の興味はかえって増したようでした。

 4番手、吉田 恵さんのおすすめは、阿部了・阿部直美著『おべんとうの時間』です。今回のランチョンという時間帯にもぴったりのこの本、全国各地のさまざまな人とそのお弁当を取材したフォトエッセイ集です。お肉抜きの僧侶のお弁当や、卵3個だけのボディビルダーのお弁当など、印象深い例を紹介しつつ、「お弁当から、その人の背景が見える。それぞれにドラマがあり、同じお弁当はひとつとして存在しない」と、具体的な物の向こうに、その人その人の暮らしや心を読み取ろうとしているところは、看護を学ぶ学生の面目躍如でした。

 最後の発表者は吉田ももさん。旅行が大好きだという吉田さんが紹介してくれたのは、詩歩著『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』です。元々はFacebookの「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」というページに掲載されていた写真の中から、特に人気のあった絶景を厳選した写真集です。その場所への行き方や訪れた人の体験談なども掲載した、旅行ガイドとしても活用できるとのことです。説明しながら提示されるカラフルな写真に、参加者も興味津々の様子でした。

 チャンプ本となったのは、2年生の鹿子島さんが推薦した『ワニの黄色い目』でした。
 最後に、因図書館運営委員長から「面白い本を読んだら、人に紹介したくなるでしょう? どのような内容の発表でも、『人に伝えたい。人から話を聞きたい』という純粋な気持ちが奥にあることが大事。ビブリオバトルは、そういう気持ちをストレートに前面に出せる機会なのです。今後もぜひ参加してほしい」という講評をいただきました。

 次回のビブリオバトルは、9月28日のオープンキャンパスで開催する予定です。多数の皆様のご観覧をお待ちしています。


図書館運営委員会
07/ 02(第4回) 聖アンソニー看護大学との交流 本学 国際看護実践研究センター長 五十嵐清
本学助手 橋爪亜希

07/ 02(第4回) 詳細

  本年(2014年)2月23日〜26日に五十嵐センター長と橋爪で訪れた聖アンソニー看護大学の概要と見学した施設について紹介しました。教職員および学生が30名程集まりました。学生の中には、海外への留学を考えている学生も多いようでした。

  まずは、五十嵐センター長から、聖アンソニー看護大学およびその設置母体である聖フランシス修道会の概略説明がありました。さらに、聖アンソニー看護大学は、看護師・看護専門家の教育に特化した、Upper Division 教育システムによる 学部3・4年生(在学生227名)と大学院(修士課程58名:現在臨床博士課程設置を申請中)の大学であること、その学生たちが大学運営への積極的な参画や専門家意識を持って授業を受けていることなどの紹介がありました。

  また、聖フランシス修道会の創設者フランシス・クラッセ初代院長と、赤十字の創設者であるアンリ・デュナンは普仏戦争(1870年)での傷病兵救護を通じて関わりがあり、双方の大学の教育理念には共通するところが多く、聖フランシス修道会のジュデス・アン・デュパル院長をはじめ皆さんが私たちの訪問および本学との交流を温かく受け入れてくださいました。

  次に、見学させていただいた大学や病院の様子を橋爪が紹介しました。大学と病院がスムーズに連携が取れる環境があることや、看護や医療の質の向上のために病院が行っていることなど、写真を中心に話しました。日本とは違う医療システムや文化のなかでどのような看護が行われているのか、学生や教員が実際に見て学ぶことで、看護師としてのキャリア形成や大学教育や看護教育について考えるきっかけになるのではないかと考えています。

  本年5月に両大学は交流協定を結び、教員の研修・研究プログラムは具体的になっておりますが、学生の交換留学制度を整えるまでには、まだ時間はかかります。しかし、日本に行ってみたいというアメリカの学生もおり、少しずつ具体的な交流計画が進んでいくのではないかと考えています。まずは、短期間の研修プログラムなどの参加から少しずつ交流の機会を増やしていきたいと思います。

写真左:聖アンソニー看護大学のキャンパス
写真右:聖アンソニー看護大学で協議終了後に学長および大学の先生方と記念撮影


国際看護実践研究センター 橋爪亜希
05/ 19(第2回) Child Life and Family-Centered-Care〜子どもらしく生き抜くためのケア〜 本学助手 時枝夏子

05/ 19(第2回) 詳細


第2回ランチョンミーティングを開催しました。今回は本学の成育看護学領域の助手である時枝夏子先生が、本年1月に笹川記念保健協力財団のホスピス緩和ケア研修の助成事業の一環としてアメリカのChildren’s National Medical Center in Washington, D.C.とSt. Jude Children’s Research Hospitalの2つの病院で行った研修の報告です。

死について公に語る機会がとても少ないと感じている日本では、医療者である私たちですら、子どもの死について語ること、また子ども“と”死について語り合うことはタブー視される傾向があります。しかしアメリカでは、子どもたちとしっかりと死について語り合っていることがとても印象的でした。「子どもだから」、「どうせ分からないから」、と考えるのではなく、子どもを一人のヒトとして扱い、終末期にある子どもが最期まで子どもらしく生き抜くための支援や、患児やその家族が安心して在宅で終末期を過ごすことができるための支援が、医療者には求められているのだと思います。

時枝先生は最後に研修の中でであった3組の家族の事例について話をしてくださいました。処置の内容をしっかりと理解し、プレパレーションを通じてそのことを表現してくれた男の子、食事の方法を検討したことで笑顔を取り戻した子どもの母親を医療チームのパートナーとして扱った専門看護師、そして弟の死を受け入れていく過程でサヨナラのお手紙を書いたおにいちゃん。小児緩和ケアという難しいテーマの講演でしたが、時枝先生の報告を聞いて、人の生きること、死ぬことに関わる私たち看護師は、まずは自分の生き方について考え、死生観を確立していく必要があるのではないかと考えました。


写真左:St. Jude Children’s Research Hospitalの創設者である、アメリカのコメディアン Danny Thomasの銅像

写真右:Children’s National Medical Center in Washingtonの入り口前

国際看護実践研究センター 福島綾子
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平成25年度

開催日 テーマ 講師
02/ 21(第11回) ネパールの国および保健医療の概況 JICA研修員 Mr.BISTA Satish
01/ 17(第10回) 「国際保健・看護 研修報告 家族愛あふれる国〜変わっていくものと変わらないもの〜」 「国際保健・看護供彝こ宛修 参加学生

01/ 17(第10回) 詳細

2013年8月3日〜10日の7日間、「国際保健・看護供廚硫別椶3年生18名がベトナムを訪問しました。この研修を通して、日本社会が物質的に豊かになってきたのと同時に、核家族化や高齢者の一人暮らしが増加しつつある中で、ベトナムの人々のように家族の繋がりを大切にし、家族に対して感謝の気持ちを伝えることが重要であると考えました。

今回、国際保健・看護兇慮修で私たちが実際に見たこと、経験したこと、考えたことを多くの人に知ってもらいたいと思い、また、今後の学会発表に向けての準備として「国際保健・看護 研修報告 家族愛あふれる国〜変わっていくものと変わらないもの〜」のタイトルで2014年1月17日第10回ランチョンミーティングを開催しました。

最初に研修内容をまとめたDVDの映像を5分間流し、ベトナム社会主義国の概要について話しました。この説明時にベトナムの民族衣装であるアオザイを着た学生が前に出て披露したことで、参加者に興味を持たせることができたと思いました。次に、協定校の一つであるナムディン看護大学の学生とのケーススタディと交流活動について、国際協力機関・診療所・病院では日本の医療環境と設備の違いについて、ハノイ平和村ではベトナム戦争時の枯葉剤の影響を受けた子どもたちとの交流活動について写真を交えて話しました。最後に、考察として「ベトナムの保健・医療と日本の保健・医療との違い」と「自分たちに必要なものとして、.灰潺絅縫院璽轡腑鵝Ε好ルズ、強い向上心、0枴顕粛解能力の獲得・向上」について話しました。なぜ、自分たちに必要なものとして3つ挙げたかというと、研修中、相手に自分の伝えたいことを伝えることが出来ないもどかしさを感じたり、文化の異なる相手と関係を築くときにその国独自の文化を理解したりする必要があると感じたからです。

今回のランチョンセミナーに参加していただいたのは、学生と教員を含め45名でした。発表後の質疑応答の時間では、教員や学生から、ベトナムの看護制度について、グループディスカッションの事例について等いくつかの質問を受けました。上手く質問への回答ができず、発表の準備がいかに重要かを痛感しましたが、このように質問が出てきたということは、参加してくれた学生や教員の皆さんがベトナムの国や研修内容を知り、異国の生活・国際保健看護活動への関心、海外研修への参加希望の思いを感じてくれた故の結果だと思います。今後、福岡県、愛知県で開催される学会で発表を予定しています。その際は、研修を通して感じた死生観の違いによる葛藤や、日本の医療環境の基準をベトナムの医療環境に当てはめるのではなく客観的に物事を見つめる必要があることを、より多くの聴衆者に伝えることができるように、今回の発表の反省を活かして十分な準備を行い、学会発表に臨んでいきたいと思います。


学部3年生 吉田 もも
11/ 19(第9回) セネガルの看護 Part Mamadou Dieme氏

11/ 19(第9回) 詳細

第9回ランチョンミーティングを開催しました。今回は本学の位置する宗像市在住のセネガル人看護師、Mamadou Dieme氏を講師に招き、セネガルの看護教育の概要について講演いただきました。

Dieme氏はセネガルの首都にあるダカール大学を中退後、国立看護学校に入り直し看護について学びました。日本では看護師は女性の職業というイメージが強いですが、セネガルでは女性よりも男性が多い職業だそうです。看護の教科書はなく、すべては講義中にとったノートが教科書の代わりになります。そのため、居眠りをしている暇はなく、必死で講義を聴いていたそうです。実習はとても重要で、日本のように病院での実習にも行きますが、村の診療所でも実習を行います。ここでは、患者の診察の仕方、そして処置や処方について学ぶそうです。

実習を経て、最後に待っているのは国家試験です。これは、知識を問う筆記試験と、実際に患者を診察している場面を教員や医師が確認する技術試験の2つがあります。この2つをクリアして初めて、看護師としての資格を得ることができるそうです。

今回の講演で、同じ看護師という職種であっても国によって役割が異なること、そのため教育も全く異なることを改めて知ることができました。今後Dieme氏には、セネガルの看護シリーズと題して看護師の業務の実際などについて講演いただく予定です。みなさんも看護について、看護師の役割についてグローバルに考える機会を持ってはいかがでしょうか。次回の参加を心よりお待ちしています。

国際人道委員会
11/ 06(第8回) 変わりゆくミャンマー 〜国際看護学研修から10年を経て〜 本学助手 橋爪 亜希

11/ 06(第8回) 詳細

2004年、私たちは本学の第1回国際保健・看護恭こ宛修に参加し、ミャンマー連邦共和国を訪問しました。不思議な縁ですが、当時研修に参加した22名のメンバーのうち5名が、現在本学の教員として学部生の教育に携わっています。そのメンバーの1人である橋爪亜希さん(2期生、成育看護学領域助手)は、あの研修から約10年が経過した本年8月、研究の一環として再びミャンマーを訪問しました。10年の月日を経て、ミャンマーがどのように変化したのかランチョンミーティングで報告してくれました。

政治が大きく変化したミャンマーは写真や話から通してもみても10年前と比べると新しいファッションビルが建ち、民族衣装のロンジーを着る若者も都市部では少なくなっているようで、自由な雰囲気となり、情報交流も活発になっているようでした。時代の変化に伴いこのように変化したものもたくさんありましたが、仏教を熱心に信仰し、人同士のつながりを大事にしていることは10年経った今も変らなかったようで、たくさんの子どもたちの笑顔の写真からもそのことを伺い知ることができました。

研修でミャンマーを訪問してから約10年、橋爪さんがミャンマーでの研修で感じた「この国にどのような援助が必要なのか?」という疑問は今でも変わらず橋爪さんの課題となっているようですが、橋爪さんも助産師としての経験を積み、アメリカの大学院で修士号を取得して本学に教員として戻ってきおり、橋爪さん自身は着実に変化しています。今後も国際的な活動を続けていきたいと語った橋爪さんは、経験と知識を形として残すこと、ネットワークを広げること、そして運とチャンスを活かすことが大事だと講演の中で語っていました。今回再訪問したミャンマーで得た経験は、これまで培ってきた知識と合わせて研究として今後報告されるでしょう。毎週のように様々な研修会や学会に参加していることも知識や経験を増やすことにつながっていますし、ネットワークを広げることにもつながっているように思います。今回のミャンマー訪問も、そんな不思議な人の縁でつながったようです。そして、運とチャンスを活かすために自分の目標を公言し、実行するための原動力にしているそうです。とても橋爪さんらしいと思いました。

最後に、「私には野望がある」と橋爪さんは語りました。その野望を叶えるために橋爪さんがこれからどんな活躍をするか見ていきたいと心から思いました。そして、私たちそれぞれの野望を叶えるために、不思議な縁で今ここにそろった5人の仲間と切磋琢磨していきたいと思います。


看護の基盤領域助手 宇都宮 真由子(2期生)
成育看護学領域助手 時枝 夏子(2期生)
災害/クリティカルケア領域助手 福島綾子(1期生)
07/ 17(第7回) エクアドルの国および看護教育の概況 森山ますみ

07/ 17(第7回) 詳細

Elena Valdivieso氏は、エクアドルのボリーバル州立大学保健学部看護学科で看護教員、看護師長をしています。今回、学会に参加されるご主人に同行し来日され、講演していただきました。

07/ 12(第6回) 私の学んだ米国の大学院、私の働く米国の医療現場 安田真佐枝氏

07/ 12(第6回) 詳細

7月12日に開催した第6回ランチョンミーティングでは、UCLAメディカル・センター、精神科小児思春期摂食障害病棟の看護師、安田真佐枝氏に「私の学んだ米国の大学院、私の働く米国の医療現場」の題目でご講演いただきました。

安田氏は聖路加看護大学卒業後、日本での5年間の臨床経験を経て米国の大学院へ留学、その後いくつかの場所での勤務を経験された後、現職に就かれました。留学に至った道筋、留学時の体験に加えて、アメリカ大学院の動きと米国の看護事情を日本と比較しつつ紹介してくださいました。
                                  

国際人道委員会


<ランチョンミーティングに参加した学生の感想>
これまでのランチョンミーティングでは、世界各国で活躍された方々の活動内容をお話いただいていましたが今回は一味違い、米国で外国人看護師になるための心構えや準備について、また安田さん自身が経験された異文化交流について具体的なお話をしていただきました。これは国際看護師を目指す学生が多いこの大学ならではのキャリアデザインのヒントとなる貴重なお話でした。
“Follow your heart.”-常に自分の心に従いなさい-
これは安田さんの数々の言葉の中で特に印象に残った言葉です。私たちの中には素晴らしい夢や目標を持っていても限界を自ら決めつけ、諦めてしまう人が多くいます。常に自分の心に従って本当に進みたい道を見極め、そこに進んでいくことは難しいけれど、今の私たちに最も必要な力だと感じました。大学生という多感な時期に様々なことに自ら触れ、経験することは私たちのキャリアデザインに変化をもたらす大きなきっかけとなります。自らチャンスをつかめるよう、この時期を逃さずに様々な経験をして行きたいと思います。

2年生 藤井 紗也


06/ 18(第5回) インドネシア国看護実践能力強化プロジェクト‐災害/救急・クリティカルケアに関するワークショップ開催報告‐ 災害/クリティカルケア看護 領域 山勢教授、増山准教授、濱元助教

06/ 18(第5回) 詳細

本学の教員である山勢氏、増山氏、濱元氏の3名は、本学が携わっているJICAインドネシア看護実践能力強化プロジェクトの一環として、平成25年5月7日〜5月11日の5日間現地に赴き、ワークショップを開催し、大学や病院の視察をしました。

6月18日に開催した第5回ランチョンミーティングでは、3名より、まず、プロジェクト概要、ワークショップの概要が報告され、次に、視察の写真を交えながら、インドネシアの病院での看護や看護教育の現状を日本と比較しつつ紹介されました。                          

<ランチョンミーティングに参加した学生の感想>
私たちは6月18日に行われたランチョンミーティングに参加しました。災害/救急・クリティカル領域の基礎教育が日本とは違っていたり、その国特有の災害を想定した教育がなされていることがわかりました。日本では、学士卒と専門卒が同じ国家試験を受験して、臨床に出るときに同時にスタートをきることが、国家試験のないインドネシアの方々には理解しがたい、という考えの違いもわかりました。

インドネシアの大学では、医・薬学部など医療分野の学科が合同でロールプレイングなどをする教育方法に魅力を感じました。看護の視点だけに定まらず、また、チーム医療を行うにあたって学生のうちから考えをシェアしたり交流を深めたりすることで、より一層看護の専門性を見出すことができるのではないかと思いました。

ランチョンミーティングに参加し、聴講したことで今までとまた少し違った考え方と、それぞれの国の教育のいい部分を知ることができました。

3年生 島田麻央、七夕郁乃

掲載している写真は、現地でのワークショップ開催時のもの(左)、視察した病院にある救急車(右)です。

国際人道委員会
05/ 29(第4回) ベトナムでの看護活動 木田綾子氏

05/ 29(第4回) 詳細

第4回ランチョンミーティングでは、2011年3月24日〜2013年3月23日までJICAの青年海外協力隊としてベトナムで看護活動をされた木田綾子さんのお話をお聞きすることができました。

木田さんはベトナムの民族衣装であるアオザイを着て登場され、日本のICUでの経験を活かし、実際にベトナムのICUで取り組まれたゴミ袋を用いた洗髪や看護学生への指導などの活動についてお話して下さいました。

木田さんのお話の中で「ベトナムにおいて、日本の素晴らしい医療は必ずしも正しくはない」という点に最も衝撃を受けました。ベトナム人は家族を最も大切にするため、日本のようにできるだけ最高の医療を受け、できるだけ長く生きることよりも、最期は家で家族が看取ることに価値を見出すそうです。これには、死んだ人を家にあげることができないというベトナムの文化も関係していました。また、「ベトナムでは看護師が観察やアセスメントを行うことはなく、処置が中心」という点にも驚きました。私達看護学生は、患者の観察やアセスメントを行い「その人に合った食事方法はどういったものか」「その人に合った清拭方法はどういったものか」と患者の個別性を意識した日常生活援助に頭を抱えることが多いのではないでしょうか。それに対し、ベトナムではICUという患者の状態が変わりやすい場においても患者の身の回りのことは家族が行うのが一般的で、看護師が介入することはないそうです。ベトナムと日本では病院の看護師の役割が異なることを知りました。

木田さんのお話を受け、改めて日本とベトナムの文化・価値観、看護の違いを感じました。今年の国際保健・看護兇粒こ宛修では8月上旬にベトナムを訪問する予定です。今回の木田さんの話を活かし、より多くのことを見て肌で感じ、学びたいと思います。

3年生 山内智子
05/ 14(第3回) 学生ができるボランティアinカンボジア 参加学生:坂田蛍、規工川智美、黒田さくら

05/ 14(第3回) 詳細

「学生ができるボランティアinカンボジア」と題して、本学国際人道委員会主催の第3回ランチョンミーティング(平成25年5月14日開催)で、カンボジアでのボランティア活動について発表をしました。

私たち、坂田蛍(4年生)、規工川智美(4年生)、黒田さくら(2年生)は、カンボジアのHIV孤児をサポートする学生国際協力団体J-HEARTYという学外のサークルに属しています。今回のカンボジア訪問はその活動の一環です。3月1日から7日まで滞在し、2つの施設でボランティア活動をしました。一ヵ所目は、映画「僕たちは世界を変えることはできない」の舞台となった農村部の診療所です。ここでは現地で調達できる資源を使っての応急処置法の講習、入院患者の日常生活の援助、診療所へ来ることができない人の居住地へ出かけて行っての医療活動(アウトリーチ)を体験しました。二ヵ所目はHIV孤児院です。HIV孤児を支援することに直接かかわれたことに感動を覚えると同時に、シスターの孤児への無償の愛と献身に精神の崇高さを感じました。

このランチョンで私たちが最も伝えたかったメッセージは、国際支援活動に一歩を踏み出そうということです。国際支援活動において学生だからできること、学生にしかできないことがあるということを知ってほしかったのです。本学には国際保健・看護活動に興味を持つ学生が多くいます。しかし、実際に途上国へ行ったり、国内で途上国支援活動をしたりしている学生はほとんどいません。なにかしたいけどなにをすればいいのか分からないと、一歩を踏み出せないでいます。
当日は学生、教員含め59名という多くの方々が参加してくださいました。参加した学生が自ら動き始め、それがまた他の学生へ、さらには学外の学生へと、国内的国際的な支援の輪が広がっていくことを期待しています。
私たちの発表の後押しをしてくださった力武先生をはじめ、発表の機会を与えてくださった国際人道委員会の皆様に感謝申し上げます。

4年生 坂田蛍
04/ 23(第2回) コロラド大学の看護教育の現状〜看護師がHAPPYなら患者もHAPPY〜 本学助手 宇都宮真由子、熊倉佳奈、苑田裕樹

04/ 23(第2回) 詳細

福岡と沖縄両県の8看護系大学は「大学間連携共同推進事業」に取り組んでいます。平成24年度には「折れにくい学生、(新人)看護師を育成するためにはどのような取り組みがされているのか」をテーマにして海外の看護系大学の事例を視察する事業が行われました。本学からは、看護系助手の宇都宮真由子、苑田裕樹、熊倉佳奈の3名がその活動に参加する機会を与えられました。
 訪問した大学は、アメリ合衆国のコロラド大学と、その大学病院で、視察は2月26日から3月3日に実施されました。その報告を第2回ランチョンミーティング(4月23日開催)の場で、行いました。
報告内容は、1.訪問したコロラド州の紹介(熊倉) 2.コロラド大学病院の看護教育について(宇都宮) 3.コロラド大学の看護教育について−シミュレーション教育の側面から−(苑田)の3つです。
日本の看護職者にかかわる問題のひとつである看護師の離職原因として「医療事故への不安」「キャリアアップの困難さ」「リアリティショック」が挙げられています。これは、アメリカ合衆国にも当てはまるようです。そのため、コロラド大学病院では、数年前から体系的な対策が施されています。その対策は、特に医療事故とキャリアアップの領域で顕著でした。そこでそれらについて、今回のランチョンミーティングで次のように紹介しました。
.灰蹈薀病膤愆埜郢佞粒愡旅翳殕率は85%である。看護師の教育水準が向上することにより、エビデンスレベルの高い医療を提供することができると考えられている。そして結果として医療事故への不安が減少することにつながっている。
院内ラダー制度により努力や成果に対して評価、賞賛される体系が構築されている。それは、例えば、給料に反映されており、看護職者の労働意欲向上にもつながり、自己実現への満足度とも関連している。
N彎恩従譴任蓮博士号を持つナースサイエンティスト(研究指導者)から、研究についてのアドバイスを受けることができる。そのために、勤務を継続しながら学術的な資格を得ることができ、そのことが看護職者のキャリアアップにつがっている。

これらの施策は、看護師がやりがいを持ちながら仕事を継続できるように設計されています。そして、キャリアアップ制度などの支援体制を体系化させているので、看護職者は実践と研究を連動させることができます。その成果が医療の質の向上につながり、さらには看護職者の離職率低下に反映されているようです。
今回のサブテーマである「看護師がHAPPYなら患者もHAPPY」という文言にも、そのような意味が含まれているようです。
ランチョンミーティングでは、その点を強調しながら、日本の現状と比較したことで会場の聴衆の皆さんには、看護職者をめぐる職場環境の参考として考えてもらえる機会となったのではないでしょうか。

次に、シミュレーション教育を紹介しました。これは、アメリカ合衆国でも看護実践力の低下に伴うリアリティショック対策として発展してきたものです。看護学生へのシミュレーション教育は、「コミュニケーション能力」、「チームダイナミクス」、「医療安全」における看護実践力の育成を主な目的としています。そしてこの教育は、カリキュラムの中で、実習前・実習中・実習後に実施することが位置づけられており、段階的に目標をあげながらより臨床実践に近いシナリオコンテンツを活用した教育となっていました。
医師やナース・プラクティショナー(NP)、助産師などの専門家を育成するシミュレーション教育では手術室や分娩室、救急室といった病院施設と同じ構造が再現され、同じ物品などが準備されて配置されています。このように、実際と同じ設備や環境が整えられており、高機能シミュレーターが用意されています。さらに、俳優や教育を受けた模擬患者を、シミュレーション患者(SP)として活用し、臨床により近い状況での教育が展開されていました。
日本においては、実習時間の減少などによってますます看護実践力は低下していく傾向にあります。そのため、近年急速にシミュレーション教育の必要性が叫ばれています。本学でもシミュレーションラボを開設し、3体の高機能シミュレーターを設置しています。学生の皆さんには、それらをぜひ活用してもらいたいです。そこで訓練することが、リアリティショックの経験を和らげるための1つの方法として有用であると思われるからです。
しかしながら、日本全体で考えると、実際には依然として課題も多くあります。シミュレーション教育の効果については、明らかにできていない事柄も多く、日本では科目としての位置づけが困難だとされています。また、装置が高額であるため、教育機器として設置するには予算的困難が伴っています。さらには、専門的な教育者の育成がまだできていないという現状もあります。発表者を担当した苑田は、これらのことを含め教育側としての取り組みが必要であることも自覚しながら報告を進めました。

発表後の質疑応答では、多くの質問が出されました。例えば、「アメリカ全体の離職率は低いのか」「日本の看護師は業務量が多いと言われるがアメリカの看護師はどうなのか」というアメリカの看護の実態に関する質問を受けました。
それらの質問に対して、アメリカ合衆国では病院間の移動も離職として集計されていることもあり、数字としては、アメリカ合衆国全体の離職率のほうが日本より高い(20%台)ことを示しました。また、日本の看護体制は7:1(多くの場合)であるのに対して、アメリカ合衆国では5:1(もしくは4:1)です。そのため日本の臨床現場と比べ、アメリカ合衆国では落ち着いて業務している印象を受けたということを挙げました。
このように活発な意見交換を通して、発表者たちが今回の視察で見聞し、日本の看護界やその教育と比較しながら示し得たことで、ランチョンミーティング参加者の皆さんと新しい知識を共有することができたと考えています。
最後に、コロラド大学病院では、現状をより良くしていくための体系構築を求め、エビデンスを明らかにし、その後速やかに制度や体系を調整整備し、問題解決、さらにそこからまた新たなことを見出そうとしていることも伝えました。それは、看護の先を常に見据え、新しい視点で物事を考えようとする姿勢です。そのようなコロラド大学の看護教育の素晴らしさについて身を以て実感したことを伝えられたと感じています。
そして夢を持ち、「HAPPYなりたい」という気持ちが人間を一歩前へ前進させ、成長させてくれ、それは患者さんのHAPPYにつながるという、コロラド大学病院のテーマを感じてもらえたら、発表者一同は幸いだと思っています。
 わたしたちは、コロラド大学の先生方に負けないように、情熱と誇りを持って看護教育に携わり続ける気持ちを新たにしました。日本の看護がもっともっとレベルアップしていけるように、「看護師も患者さんもみんなHAPPY」なれるよう、皆さんと一緒にがんばろうと考えています。
ランチョンミーティングに参加して下さった皆様に感謝します。ありがとうございました。
最後に、視察出張の機会を与えてくれた「大学間連携共同推進事業」関係者の皆さん、本学の教職員にも感謝します。

宇都宮真由子、熊倉佳奈、苑田裕樹
04/ 18(第1回) 世にもユニークな国ブータン―国際保健・看護恭こ宛修報告― 4年生 入来院綾乃・永冨すみれ・内田安貴

04/ 18(第1回) 詳細

2013年4月18日に、昨年度の国際 保健・看護兇慮修に参加した私たち3名の4年生が新入生・新教職員を対象に、「世にもユニークな国ブータン―国際保健・看護恭こ宛修報告―」のタイトルでランチョンミーティングを開催しました。

私たちは国際保健・看護兇亮業の概要、これまでの研修で訪問した国、ブータン王国の概要、幸福度指数、ダワカBHUでの活動(ヘルスチェック・文化交流)を紹介した後、研修を通しての学びを中心に発表しました。新入生から「ブータンのインフラはどんな感じですか」「ブータンで一番学んだことはなんですか」などの質問が出ました。このように今回の私たちの報告は、新入生が国際看護への関心を深める機会となったと思います。同時に私たち自身も改めて研修を振り返り、国際看護の魅力を考え、それらを後輩に伝えるいい機会となりました。

4年生 入来院綾乃・永冨すみれ・内田安貴
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平成24年度

開催日 テーマ 講師
02/ 22(第7回) ケニアの保健医療の概況 ケニア 保健看護師・助産師 Bashir Hassan氏

02/ 22(第7回) 詳細

本学で現在進行中のJICA集団研修「保健人材育成−地方村落における地域保健」に参加しているケニア出身の保健看護師・男性助産師Bashir Hassan氏が、母国の保健医療の現状について英語で講演しました。

ソマリアでの紛争が深刻化し、ケニア北東部に位置するBashir氏の担当地域ダダーブに国連(UNHCR)が設置した世界最大の難民キャンプは今年22年目を迎えます。そこではコレラ、はしか、ポリオなどの感染症の発生が確認され、公衆衛生上の懸念となっています。
その上、労働条件、低賃金、社会的基盤整備の遅れなどが重なり、看護師の海外への流出が長年継続しています。そのため、限られた人数で地域と難民の健康問題に対応しなければなりません。

ケニアでは義務教育は小学校までで、看護教育を含めて、中学校以降の教育費は有料です。
ケニアでは2年半、3年半の看護教育プログラムを卒業した看護師が多く、4年課程の大学卒業生が少ないため短期間プログラムを卒業した看護師は一人で保健所を担当し、地域保健、助産、精神看護など幅広い活動を行わなければなりません。

今回の講演は、学生及び教職員が途上国における看護の現状を知り、看護師の役割を考える機会となりました。

国際人道委員会
01/ 16(第6回) 3年生選択科目「国際保健・看護供廚粒こ宛修報告 「国際保健・看護供彝こ宛修 参加学生

01/ 16(第6回) 詳細

2013年1月16日に、本年度の国際 保健・看護兇慮修で 私たちがブータンに行って実際に見たことや体験したことを多くの人に知ってもらいたいと思い、「国際看護供ヽこ宛修報告―幸せを求めるブータン王国、タイ王国を訪ねて得た私たちの学び」というテーマで本学3年の学生6名はランチョンミーティングを開催しました。

発表は、ブータン 王国の概要、私たちが実際に見て感じたブータンの特徴、保健活動・文化交流、海外研修を通しての学びを中心に 行いました。

ブータンでは、物質的な豊かさだけではなく、地域とのつながりが深いことや友達・家族と過ごす時間をとても大切にし、その時間を幸福だと感じる精神的な豊かさを追求しており、そのことが 「幸せの国」と言われる根拠となっているのではないかと考えました。また、ブータンの民間クリニックでは、「患者を自分の家族と思って接することが大切であり、患者を第一に考えられないような人は医療や看護分野の職業を選択するべきでない」と考えられており、医療や看護の面でも精神的な豊かさが追求されていました。

ほしいものを手に入れるといった物質的な豊かさによって幸福を感じる価値観を持った私たちにとって、それよりも精神的な豊かさを大切にし、自ら幸福を追求していくブータンの人々の暮らしや考え方はとても刺激的でした。物質的に豊かになってきたのと同時に地域のつながりが薄くなっている日本の社会の中で、少しでもブータンの人々のように身近にある幸福を感じられるように、“精神的な豊かさ”の感性を磨いていきたいと思います。

3年生 谷さおり、吉田史佳
11/ 20(第5回) 世界初の公衆衛生大学院と連携する看護学部 ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院 校友課長 Ricky Fine 氏

11/ 20(第5回) 詳細

11月20日に第5回ランチョンミーティングが開催されました。講演者は米国東海岸ボルチモアにあるジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院校友課長Ricky Fine 氏です。教育研究機関であるジョンズ・ホプキンス大学看護学部の教育方針と研究活動を中心に、学部および大学院プログラムから留学生の

受け入れプログラムの紹介がなされました。知日派のFine氏は、わかりやすい英語で興味深い情報を提供してくださいました。また、同大学の看護学部とその近辺にある大学病院および公衆衛生大学院の連携についても説明し、学生の疑問に丁寧に回答してくださいました。

世界トップクラスに位置するジョンズ・ホプキンス大学には1916年の設立以来、同大学院の公衆衛生プログラムを受講するために世界中の医療者や研究者が集まっています。同大学は、将来の公衆衛生リーダーの養成に大きな役割を果たしています。Fine氏によると、現在87か国からの大学院生が研究し、グロバールヘルスの向上の一役を担うことが期待されています。
なお、ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院を受講した日本人学者の数も少なくありません。Fine氏によるこうした講演は、若い看護学生が自分の将来設計を行うと同時に、英語学習への意欲を高めるのに貴重な発表でありました。


国際人道委員会
11/ 15(第4回) インドネシアからの報告 インドネシア大学、パジャジャラン大学、アイルランガ大学、ハサヌディン大学、北スマトラ大学の教員(5名)

11/ 15(第4回) 詳細


11月15日、JICAインドネシア継続教育システム(キャリア開発ラダー)実践コース受講のため、インドネシア共和国から来日している5名の方々を迎え、第4回目のランチョンミーティングを開催しました。

講演者は、首都ジャカルタにあるインドネシア大学、そして西ジャワ州のパジャジャラン大学、東ジャワ州のアイルランガ大学、スラウェシ島のハサヌディン大学、北スマトラ大学の看護学部の教員で、それぞれの大学が実施している国際活動・留学生受け入れ・交換プログラムなど、国際活動の経験について語ってくださいました。

それぞれの大学は、世界各地の大学や教育機関と、共同研究、ベンチマーキング、教員の相互交換を積極的に行っています。日本では九州大学、北里大学と共同研究を実施し、タイ王国やオーストラリアの大学との教員交換も実施しているとのことです。
パジャジャラン大学は京都産業大学との協定による留学生交換を行っています。アイルランガ大学では4か月間の英語による看護学生向け留学生プログラムが実施されており、オランダやオーストラリアからの学生がこのプログラムに参加し、病棟や手術室での実習、英語による講義やゼミを受講しています。加えて、健康推進活動、地域のスポーツイベント、文化祭などにも留学生が参加しています。また、インドネシアの学生が、海外の大学で修士号を取得するための大学によるサポートもあるとのことです。

インドネシアは日本では発展途上国だと考えられていますが、今回のランチョンミーティングで示されたように、インドネシアの大学における国際活動、留学生プログラムのあり方、留学生交換についての情報は国際的であり、今回のランチョンミーティングはそれらを知ることができたよい機会でありました。

国際人道委員会
11/ 08(第3回) スーダンの母と子の命を守る アルガダール医師(Dr. Amira Hashim Algaddal)、 エル=スナウシ博士(Dr. Salwa El Sanousi)

11/ 08(第3回) 詳細

貧困や難民問題の上に医療問題は深刻であるスーダンで母子保健の普及に努める2名の女医を講師に迎え、平成24年度第3回ランチョンミーティングを開催しました。

リプロダクティブ・ヘルス・プログラム担当のアルガダール医師(Dr. Amira Hashim Algaddal)はスーダンにおける人口動態、母子保健指標、保健医療体制、助産師教育、そしてスーダン人女性の地位を紹介しました。スーダンでは地方の貧しい母と子の命を守る助産師はBarefoot doctor(裸足の医者)と呼ばれています。特に母子保健に携わる地方の助産師(village midwife)の役割が重要で、大学での全国的な助産教育を目指しています。

ゲジラ(Gezira)州の大学教員であるエル=スナウシ博士(Dr. Salwa El Sanousi)は、ゲジラ大学が導入した行政とのパートナシップによる母子保健改善政策プログラムの実施と、その成果を紹介しました。これは、妊娠・妊娠中・出産後の保健医療状況の改善、助産師の育成、助産教育の向上、FGM(女性器切除)の廃止などを目指す計画です。2005〜2015の10か年計画で、50パーセント以上の改善を目指しています。現在のところ、中間目標の達成はほぼできているということでした。

本ランチョンミーティングの情報は、本学ホームページキャンパス日記にも掲載されていますのでご覧くださいキャンパス日記2012年11月8日

国際人道委員会
06/ 20(第2回) スーダン・南スーダン紛争犠牲者救援事業における看護 本学 准教授 小川里美

06/ 20(第2回) 詳細


平成24年度第2回ランチョンミーティングを実施しました。今回の講演者は本学小川里美准教授です。小川准教授は、1992年から20年間7回にわたり赤十字国際委員会(ICRC)の「スーダン・南スーダン紛争犠牲者救援事業」に日本赤十字社の派遣要員として派遣され、現地での看護師育成などに携わってきました。講演では、スーダン・南スーダンの現状を踏まえ、紛争地における赤十字の国際救援活動について写真を交えて紹介がありました。

現地での20年以上にわたる内戦では、約400万人が死傷し、甚大な被害が出ています。2004年、西部のダルフールでは200万人の犠牲者があり、世界最大の人道危機と報道されました。現地では施設や設備、医薬品等が不足しており、国際的な医療機関のサポートなしには医療施設の運営(機能)は不可能な状態にあり、実際、患者の安全・安心を確保することがきわめて難しいのが現状です。そのうえ、医療施設が破壊されることがあり、過酷な条件が重なり、住民の医療へのアクセスは困難を極めています。

小川准教授は2012年の4月24日に7回目の派遣から帰国しました。その時に、NHKのラジオ放送に出演し、現地事業の活動が世界中に英語でリリースされました。ラジオ放送の内容は、南スーダン共和国の誕生の背景と現在、国が抱えている問題(低い識字率とそれが医療専門職に与える影響)、緊急外科チームの概要でした。また、小川准教授が初めて現地に出かけた時の活動も紹介されました。

小川准教授は最後に次のように締めくくりました。「命に国境はない。看護にも国境はない。いかなる場でも専門職者として精進することが、私たち看護師に課せられた義務と責任である。世界には看護を学びたくても十分な教育を受けることができない人々がたくさんいる。そのことを考えれば、看護職を目指す教育を受けられることがどんなに有り難く、尊いことなのかをまず実感してほしい。そして国家試験に合格してそれぞれが専門職として活躍していってほしい。」

国際人道委員会
05/ 24(第1回) DVD「赤十字とは何か その教育の原点を問う」鑑賞 国際人道委員会

05/ 24(第1回) 詳細

平成24年度第一回ランチョンミーティングを5月24日に開催しました。
学生は石巻赤十字看護専門学校で作成された災害看護教育DVD「赤十字とは何かその教育の原点を問う」を教職員、大学院生と共に鑑賞しました。

昨年3月の東日本大震災により、大きな被害を受けた石巻赤十字看護専門学校の教職員と学生は被災者でありながら、積極的に救援活動に取り組んでいました。そのシーンが目に焼きつき、参加者の感涙を誘いました。

高齢者を避難所までリードして、救助が来るまでの数日間、水も食料もない寒い中で、もてる限りの力を尽くして、負傷者の手当や被災者の不安感を和らげるためにマッサージや声掛けを行いました。未熟ながらも赤十字の看護学生という使命感をもって災害直後、地域の人にケアを提供したことは災害看護教育や赤十字の理念の重要性を改めて考えさせられました。

国際人道委員会 エレーラL.


参加した大学院生および学生は映画鑑賞について以下のような感想を述べています。
  
このDVDを見て感じたことは、信じることのできる理念があるとういうことは自身が起こす行動の原動力となり、正しい方角を照らしてくれる光になるということです。
昨年、国際保健・看護狂修で石巻赤十字病院に訪問した際、次のような話を伺いました。震災直後、病院スタッフは自主参集し被災状況も分からないまま次々に運ばれてくる患者のケアに尽力されたそうです。病院設備の不具合や医療資材の不足、また食べ物もままならない状況に不安を募らせる中、県外からの救援チームが到着しました。その時、彼らがつけている赤十字マークを見て初めて安堵の気持ちを覚えたとお話しくださいました。
石巻赤十字看護専門学校の学生が見せた勇姿や研修でのお話を振り返りながら、改めて赤十字がかかげる基本原則と標章は、私たちに使命感と勇気を与える存在であることを考えることができました。
大学院2年生 時枝夏子


今回、私は日赤の教育施設で唯一被災した看護専門学校による救護活動についてDVDを見ました。津波がきてパニックになり、思わぬ状況で24時間被災者に寄り添って、厳しい寒さの中一生懸命対応している看護学生の姿を見て、その使命感に感銘を受けました。そして被災者にとって看護学生はすごく心強い存在だと思いました。
 このランチョンミーティングに参加して、常に犲分には何ができるだろうか″と考え続けておくことが必要だと実感しました。そうすれば、何かあった時にもすぐ対応できると思います。今、私たちが学んでいるのは、問題に対して情報を集めて、解決するためにはどうしたらよいか、その計画を実践するということです。しかし今回のような震災など、いざという時に瞬時に今自分が何をすべきか決断できるか不安に思います。これからも赤十字という自覚をもち、それに備えて知識や技術を身につけられるよう、日々の勉強を頑張っていきたいです。
学部2年生 林田ひとみ


国際人道委員会
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平成23年度

開催日 テーマ 講師
11/ 09(第5回) Health care in Pakistan Village 〜パキスタン・イスラム共和国パンジャブ州ベハリ県におけるヘルスケア〜 Usman Ali氏

11/ 09(第5回) 詳細

11月9日に、パキスタン・イスラム共和国のパンジャブ州、ベハリ県農業委員会代表Usman Ali氏による講演が行われた。アリ氏は、アメリカ合衆国で経営学修士(MBA)を取得後、世界銀行、USAID、NAFTAなど人道支援と開発に関わる国際機関コンサルタントなどの活動に携わってきている。

アリ氏は、講演において、パキスタンの人口動態、社会経済指標を概括した後ベハリ県の経済発展、教育と健康状態、について述べた。自然に恵まれて、農業が盛んであるベハリ県人口は261万人を超え、しかもその人口の70%以上は郊外で生活をする。この州には様々な民族が暮らす。しかし、言語はパキスタンの共通語であるウルドゥー語とほぼ同じ、パンジャービー語が州の共通語となっている。

ベハリ県における医療事情は貧困や開発などと深く関係しており、限られた医療施設や医療従事者の数などはパキスタンの少ない総保健医療費(対GDP)が背景にある。

イスラム教徒の場合、親が結婚相手を決めるのが一般であるが、若い女性の早期の結婚の原因の一つは経済状況である。女性の地位が著しく低く、女性が深刻な健康問題を抱えている。2008年の妊産婦死亡率は(出生数10万件あたり)201であるが、妊婦検診受診率(最低4回)は12%、避妊普及率8%を超えない。現在20−24歳の女性人口の31%は20歳になる前に妊娠、出産経験をしている。アリ氏はティーンエージャーの妊娠、出産は女性の健康に影響を与えるだけではなく、充分に教育を受けていない若すぎる母親には子育ては困難であって、子どもの健康にも影響を与えると考えられる。

発展途上国の社会経済的指標と健康状態との関連を考える貴重な講演であった。

10/ 26(第4回) ロサンゼルス海外研修報告 発表者代表:2年生 吉田美穂

10/ 26(第4回) 詳細

本年度後期の第一回ランチョン・ミーティングが10月26日水曜日に開催され、2011年3月10−15日に行われたロサンジェルスへの研修旅行の成果を参加した学生が報告しました。報告者は、谷さおり、山崎衣織、神岡恵、水口佳名子、吉田美穂、樋口友紀、馬場彩香(以上2年)、松田由紀、真鍋知里、光永あずさ(以上4年)の10名です。

この研修は、英語担当の因京子先生と力武由美先生の企画・引率によるものでした。1年次後期に英語兇硫歛蠅箸靴篤匹鵑The Man Who Swam into History の著者で米国の名門カリフォルニア工科大学(カルテック)の歴史学教授であるR.A.Rosenstone 博士に面会し、併せてUCLA大学病院や美術館等を見学し、最終日にはディズニーランドを訪れました。

発表では、日程にそって主な訪問先での経験とそれに基づいて考えたことを報告しました。主な点をあげますと:

 UCLA病院の施設・システムは、病院であることを感じさせないような寛げる環境が整備されている点、業務のためにハイテクとローテクが目的に応じて使い分けられている点が、素晴らしいと思いました。

◆ ̄儻賣呂重要だと痛感しました。美術館では、英語の説明を読むと絵画をよりよく鑑賞することができました。ローゼンストーン博士、カルテックの学生たちと話す機会がありましたが、英語力不足でもどかしい思いをしました。

 歴史や日本文化などについての広い知識を持たなければいけないと気づきました。ギャンブルハウスというジャポニスムの影響を受けた建物を見て、19−20世紀の欧米で日本文化への関心が高かったことを知り、自文化について知らないのは問題だと思いました。

ぁー分の生活態度を反省しました。カルテックで会った3人のアジア系の学生は、試験期間中であったにも関わらず私たちのために時間を取ってくれましたが、授業以外に毎日8時間ぐらい勉強していると聞いて、驚きました。

ァ/夕錣瞭り混じったアメリカ社会の実情を体感することができました。公共バスを利用している人々と美術館やディズニーランドに来ている人々との間には、エスニシティ、生活レベルに明らかな違いがあると思いました。安全性もずいぶん違うと思いました。

Α.妊ズニーランドは、予想通り、楽しかったです!


次に、ランチョン・ミーティング発表の経験を通して感じたことを述べます。これまでは、先生や先輩の発表を聞く側でしたが、初めて多くの人々の前で発表する立場になり、大変緊張しました。しかし、発表を通して研修の経験を深めることができたと思います。

話すことを担当した人からは、「原稿を読まずに発表するのが難しかったけれども、できてよかった!」という声がありました。実は私たちは原稿を読むことを前提に練習していたのですが、因先生からリハーサルの時に「それでは伝わらないよ」とアドバイスを頂き、どうしたらいいのか、全員で考え直しました。そして、原稿をスラスラ読みあげるのではなく、相手の反応を見ながら言葉を変えたり、必要なら繰り返したりして、臨機応変に対応することが重要だという結論に至り、読まずに発表することにチャレンジすることになりました。少し詰まってしまったところもありましたが、最後まで話し終えることができ、読み上げた場合よりもずっとよく伝えたいことを伝えられたと思います。

もう一つ、普段自分は物事について掘り下げて考えていないという重大な問題が見つかりました。ランチョン・ミーティングで話すことが決まり、研修のことを思い出そうとしたとき、何を見て何の話を聞いたのかは簡単に思い出せたのですが、その時に自分はどう考えたのか、ぼんやりとしていたのです。一緒に行った友達や先生と話す中で、ああそうだった・・と少しずつ思い出しましたが、このことを通して、何か見ても自分はただ見るだけで何も考えていなかったと分かりました。授業の中で理論を教わったり、先生の意見を聞いたりすることがよくありますが、そうした場合にも、自分はそれをどう捉えるのか、掘り下げて考える習慣をつけたいと思いました。

反省ばかりになりましたが、考え直すべき点か見つかり、よい経験となりました。今後もこうした行事に参加する機会があれば、自分を伸ばすチャンスだと思い、積極的に活動したいです。

発表者代表:2年 吉田美穂

<付記>

ランチョン・ミーティングでの発表は、学生の持つ潜在力を感じさせてくれた。一つは、研修から教師が思う以上に様々なことを感じ取っていたことである。一例を挙げると、現地での移動には敢えて公共バスや電車を多用したのだが、これは、安全確保への意識を芽生えさせ、英語で情報を得ながら歩く経験をさせようと考えたからであった。しかし、こうした私どもの思惑を超えて、学生たちは、公共バス利用者と美術館来訪者との間にある格差をも感じ取り、米国社会への考察を深めていた。また、発表を準備する過程でも成長振りを見せてくれた。実は、皆の都合が合わず、予行演習を当日の朝一度しか私は見ていないのだが、本番の発表と朝の予行との間には雲泥の差があった。発表者の話しぶり、視覚資料の両方において、私の指摘にただ従っただけでなく、大いに発展させていた。もちろん、さらに改善が必要な点も残ってはいたが、発表する姿を見ながら、学生たちがその花の茎を伸ばす音が聞こえるように思った。

この研修を実現させるには、全学の様々な方にご協力いただき、大学から頂戴する個人研究費も使わせていただいた。研修に御協力くださった皆様と発表の機会を与えてくださった委員会、当日聴いてくださった皆様に、厚く御礼申し上げる。

リベラルアーツ担当 因京子
07/ 07(第3回) 国際協力のひとつのかたち 本学 助手 堀井聡子

07/ 07(第3回) 詳細


第3回のランチョン・ミーティングを7月7日に開催しました。今回の講師は本学助手の堀井聡子氏でした。堀井氏は本学着任までに西アフリカのブルキナファソにてJICA専門家として活動されていました。講演では、JICA専門家となるきっかけとなったニジェール共和国での海外青年協力隊での活動の様子を中心に、JICA専門家の活動概要について語られました。本学の教員の国際活動について知ることができ、参加した学生の興味・関心が高まりました。

堀井氏が看護師を目指したきっかけは、いつか国際協力を行いたいと思ったことだったそうです。看護師として4年間外科病棟で経験を積み、JICAの技術協力のひとつである海外青年協力隊の看護師隊員としてニジェール共和国にて2年間活動しました。この2年間の活動から、堀井氏は社会文化的要因を用いて健康問題を解決する力にできないかということに興味を抱き、大学院修士課程にて専門的な学習を行ったそうです。この興味は現在も堀井氏の大きな研究テーマとなっています。

大学院修士課程を卒業後、堀井氏はJICAの専門家として再び西アフリカの地に関わることになります。ブルキナファソでJICA企画調査員として現地の健康問題に対する情報収集、計画立案を行い、診療所や助産所の建設計画の立案、5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)の啓発活動、看護学校建設計画並びに学校運営強化支援、ブルキナファソ版のたまご学級の開催などを手がけたそうです。このたまご学級は、本学が2003年からJICA関連事業として本学がモロッコ王国と行った地方村落妊産婦ケア改善プロジェクトの結果が、ブルキナファソまで波及して行われたものだったと言う話を聞き、多くの参加者を驚かせました。

堀井氏は最後に、国際協力に興味・関心を持つ参加学生に3つのメッセージを残しました。それは、「専門性を身につけること」、「コミュニケーション能力(人間力)を培うこと」、「ネットワークを構築すること」です。現在の学習が看護師・保健師として正しい知識・技術を身につけることにつながり、専門的な知識・技術を身につけることが国際協力を行う上では重要だと語られました。また、大学の同級生とだけ交流を深めるのではなく、たくさんの人との交流を通して魅力的な人間となること、そして人と人とのネットワークを大事にすることの重要性を参加学生に伝え講演は締めくくられました。ただ大学の講義・演習をこなすだけでなく、これら3つのことを大学で実践することが未来の可能性を広げることにつながったことを知ったことは、学生にとって大きな収穫だったと思われます。

文責 福島綾子
06/ 10(第2回) 被災地訪問報告 − 50日目の東日本大震災− 本学 学長 喜多悦子
05/ 12(第1回) 創られる文化 本学 教授 鈴木清史

05/ 12(第1回) 詳細


2011年度第1回のランチョンミーティングとして、5月12日(木)に、本学教授鈴木清史氏による講演が行われました。
講演者は文化人類学を専攻しており、この日の講演はオーストラリアでの現地調査に基づく都市の先住民文化が話題になりました。

オーストラリアは外国生まれの人びとが移住してきて成立している多文化社会で、総人口の22%は外国生まれである(2006年国勢調査)。その中で、ヨーロッパ人が今のオーストラリアの基礎となる社会の建設を始めるはるか以前からこの地で暮らしている先住系の人びとは全人口の2%にすぎない。先住系の人びとはヨーロッパ人による植民地開発により土地や文化が破壊され、少数民族となれ、差別を受けてきました。

しかし、2000年のシドニーオリンピックの際に先住民文化がオーストラリアの象徴のように扱われ、世界中に伝えられた。そのことが、先住市民に自分たちの祖先の文化を考える機会を与えました。

民族文化への評価が転換する一例を提示した今回の講演は看護学生や看護教職員は異文化看護に考える貴重な機会となりました。

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平成22年度

開催日 テーマ 講師
12/ 09(第11回) 国際救援に携わって〜そのきっかけと今後の展望〜 本学二期生、名古屋第二赤十字病院 国際救援部看護師 平田巳雅氏、 名古屋第二赤十字病院 国際救援部副部長 伊藤明子氏

12/ 09(第11回) 詳細

第11回のランチョン・ミーティングを12月9日に開催しました。今回の講師、平田巳雅氏は、本学卒業生(第二期生)で、現在は名古屋第二赤十字病院の国際救援部に在籍中であり、2010年1月にハイチ共和国で発生した大規模地震の救援活動に約5週間従事されました。今回の講演では、ハイチでの救援活動の概要を中心に、平田氏が国際救援に興味を持ったきっかけから、今後の抱負について具体的に語ってくださいました。出席した学生たちは、自分と同じように本学で学んだ先輩が国際救援活動に携わったという話を聞いて、日々の学習に対する意欲が大いに掻き立てられたようです。

平田氏が国際救援活動に興味を持ったのは、在学中に国や文化を越えた看護の存在を知ったことがきっかけだったそうです。本学の大きな特徴となっている、海外体験学習のスタイルを取る科目「国際保健・看護」の活動の一環として、ミャンマー、タイ、ラオスの3カ国を訪問した体験が、それまで漠然としていた国際救援活動への関心を明確な目標へと変えました。卒業後、国際医療拠点病院である名古屋第二赤十字病院へ就職し、3年間の臨床経験を積みましたが、国際救援活動に携わりたいという目標は変わらず、現在は国際医療救援部付けの看護師となり、国際救援活動に必要な知識・技術の習得を目指して院内、院外の研修に参加しているそうです。

平田氏が初めて国際救援活動に参加する機会を得たのは、ハイチ大地震に際して、2010年3月から5週間、日本赤十字社第三班の一員として派遣されたときです。主な活動場所は、ハイチの首都ポルトー・プランスから40kmほど離れたレオガン地区に開設された診療所で、主な業務は、現地スタッフの診療活動のサポート、指導、管理でした。平田氏は、現地の人々と信頼関係構築を重要だと考え、現地の言葉を覚えること、現地のやり方・考え方を尊重すること、現地の人々の話をゆっくり聞くことを心がけつつ活動を行ったそうです。

この体験を通して、平田氏は赤十字の標章を付けて活動することの責任の重さを強く感じました。現地の人々は赤十字のことをよく知っているだけでなく、赤十字に対して厚い信頼を寄せており、期待もしていました。ハイチでの活動を通して、平田氏は、正しい赤十字活動への理解を深めること、赤十字の一員として活動するための十分な知識・技術を身につけることが重要であると感じ、まずは看護の専門職者として自立すること、実践するだけでなく指導も行えるという意味での「一人前」になることが必要だと考えるに至ったそうです。

平田氏は最後に、後輩に対して3つのメッセージを残しました。それは、「知ること、語ること、考えること」です。平田氏自身も在学中に、本を読んだり講演を聴講したりして知識を広げ、仲間とじっくり語り合い、そして、じっくり考えるということを実践しました。それが、現在も続く国際救援活動の基盤となっているのだと、講演を締めくくられました。

大学4年間で主体的に学んだことが、現在、明確な目標を持ち、未来の可能性を広げることにつながったことを知ったことは、学生にとって大きな収穫だったと思われます。

文責 福島綾子
12/ 08(第10回) アフガニスタンとイラクにおける看護助産活動 Wahdat Jamela氏(アフガニスタン) Oleiwi Sajidah Saadoon氏(イラク)
11/ 17(第9回) ベトナムの拠点大学における災害看護学教育導入の支援 本学 准教授 上村朋子
11/ 15(第8回) 映画「クレイマー、クレイマー」上映会
07/ 01(第7回) 「看護と検査」-臨床検査技師の立場から見た検査における看護(師)の役割‐ 入江章子氏 元国立療養所近畿中央病院研究検査科技師長

07/ 01(第7回) 詳細

7月1日、臨床検査技師で、大阪大学臨地教授でもあった入江章子氏(医学博士)を講師に、本年度第7回目ランチョンミーティングが開催されました。入江氏は、PCR法(注)による結核菌検査の迅速化など、臨床検査の発展に多大な貢献をした方です。講演では、臨床検査の業務、検体検査の過程で発生しやすい医療過誤、検査値の読み方の3つに焦点を当て、安全で確実な検査と、よりよい治療と看護のために、看護師は検査について正しい知識を持ち、臨床検査技師とも協力することが重要であると話しました。

注)PCR(Polymerase Chain Reaction)とは、特定のDNA断片を短時間で増幅させる斬新な技術で、分子遺伝学や生理学の研究や、臨床医学の研究や日常の検査にも広く応用されています。

科学的なケアのためには、患者の状態を客観的に評価できる検査が必要ですが、多様化している検査を正しく行うためには、技師と看護師との連携が重要です。これまで、臨床検査技師の主要な業務は、血液・尿検査や細菌検査等のように検査室内で行うものが大半で、看護師などが技師の業務を目にする機会はほとんどありませんでしたが、近年、超音波検査や心電図検査等のような外来や病棟で行う業務が増加し、技師が患者と接する機会も増えてきました。しかし、日常的に患者と接する機会の少ない技師が、検査を受ける患者の病状を充分に把握しておらず、しばしば検査上のトラブルに繋がることがあります。例えば、難聴の患者が技師の指示を聞き取れず、検査が出来ない場合がありますが、事前に、看護師からその患者が難聴であることを伝えられておれば、技師はその患者に、大きな声で話す、患者の耳の近くで話すといった適切な対応をとることで、検査を円滑に行うことができます。入江氏は、確実な検査の実施には、技師と看護師の協力は不可欠であると話されました。

一方、採血・採尿などの検体検査の過程で生じるミスの予防も、医療過誤の観点からも、正しい検査の運用からも、看護師の大切な役割のひとつです。看護師側の要因で生じる検体検査上のミスは、検査の指示受け、検体採取方法、検体の取り扱いの過程で生じます。看護師は、検査の指示受けを確実にするために、医師とのコミュニケーションを緊密にすること、検体採取時には、患者の氏名、採取時間などの確認を怠らないこと、また、検体を採取した後の検体の取り扱い方法、例えば、保存温度の確認があります。看護師は確認手順の重要性を認識し、検体検査をめぐる医療過誤の防止に努めなければなりません。

さらに、迅速で適切なケアを患者に提供するためには、検査についての知識、特に、検査値の読み方を理解することが重要です。多くの場合、臨床検査室から送られてくる検査データを最初に目にするのは、医師ではなく看護師ですが、治療上問題となりうる検査結果を読み取り、それを医師に報告できなければ、患者の病状の悪化に繋がる可能性があります。入江氏は、時々刻々病状が変化する患者に対応するために、看護師は検査結果の正しいアセスメント能力を身につけなければならないと訴えました。

今回の講演を通じて、出席者は、検査において看護師が担うべき役割について再認識することができました。今後は、患者に合ったケアを提供するために、これまで以上に検査の方法や結果に注意を払うことでしょう

文責 新沼
06/ 29(第6回) ハイチ大地震における医療チームとしての派遣経験について 本学大学院一期生・熊本赤十字病院看護師 浦上友美氏

06/ 29(第6回) 詳細

6月29日に本年第6回目のランチョンミーティングが行われた。今回の講師、浦上友美氏は、熊本赤十字病院に勤務する看護師で、本学大学院の一期生であるが、2010年1月のハイチ大地震後に日本赤十字社が派遣した国際救援医療チームの一員として2月末から約2ヶ月間、現地で活動に携わった。現地の様子を伝える数々の写真を見せながら語られた、帰国してまだ日の浅い浦上氏の経験談は、約50名の学生をはじめ、参加者全員に深い感銘を与えた。

ハイチ共和国を1月12日に襲った地震はM.7.0、これによる被害は今世紀最大といわれる。浦上氏は、被災者の生活状況、医療チームの行った診療活動・予防接種活動・巡回診療活動などを概説する中で、それらの活動において看護職者が担う役割、日常の業務との違いをわかりやすく説明してくれた。一日一日がどのように過ぎていくのか、他の国際機関から派遣されている人々との価値観の違いにいかに驚かされたかなど、経験者ならではの語りに聴衆が思わず身を乗り出すこともたびたびであった。最後に浦上氏は、赤十字の「人道の原則」に触れ、被災者たちは悲惨な状況におかれているのではあるが、その人々を「希望をなくした人」としてではなく「尊厳ある人」として救援する事が重要であると述べて講演を終えた。以下は、参加者の気持を代弁してくれる、1年生の一人による感想文である。


第6回ランチョンミーティングに参加して (1年生:坂本愛)

今回のランチョンミーティングではハイチでの救援活動に携わった浦上さんのお話を聞いて、医療救援活動において看護師がどんな役割を果たすのか、他国の赤十字社および現地ボランティアの人々とどう協力していくのかなど、興味深いことを数多く知ることができました。最も深い印象を受けたのは、行動規範を心に刻むことの大切さを指摘した浦上さんの言葉です:「被災者を、希望をなくした人ではなく、尊厳ある人として認識しているか?と自らに常に問いかけることが本当に大切です」・・・私はこれまで、テレビで被災した人々を見ると「かわいそうだなあ」と思っていました。しかし、「救護してあげる」という姿勢は被災者の方々の尊厳を傷つける恐れがあると知り、一方的な関係を想定しないように気をつけて看護を行うことが大切なのだと気づきました。今後もランチョンミーティングに参加しさまざまなフィールドの方々のお話を聞いて、見識を広めていきたいと思います。

05/ 20(第5回) ラオスにおける看護助産人材育成強化プロジェクトの概要とその経験 元JICA ラオス看護助産人材育成強化プロジェクトリーダー 佐藤和美氏

05/ 20(第5回) 詳細

第5回ランチョン・ミーティングを5月20日に開催しました。今回の講師、佐藤和美氏は、ラオス看護助産人材育成強化プロジェクトの最終段階の実施責任者です。佐藤氏は、看護助産の人材育成のシステムの確立を目標に、5年間にわたり、問題を整理し教育体制を改善・強化することに尽力されました。講演では、ラオスにどんな問題があったか、それに対して何を行ったかが写真や図版をまじえて解説されました。看護の面における国際協力の姿が具体的に示され、出席した学生の国際活動・国際協力への関心が大いに高められました。

ラオスで看護助産人材育成を進めるには、看護教育、看護サービス、行政マネージメントの3つの面全てにおいて、さまざまな課題を解決しなければなりませんでした。最大の問題は、看護教員の絶対数が不足しており、かつ、一定以上の水準が確保されていないことでした。看護教育に必要な機材が各国から提供されていても、その使い方や使用後の整備方法がわかる教員がいなくて、結局は使われないままになっているといったことも度々ありました。看護サービスの質にばらつきがあったのは、ラオスには日本の国家試験にあたる制度がなかったためです。看護職の知識・技術の基準が統一されず、そのため、病院や施設によって提供される看護の質が一定ではありませんでした。看護職の労働条件の制度化も遅れていて、明確な勤務時間すら規定されていませんでした。

こうした状況を改善するためには、看護に関する意識改革が最大の要となります。そのために、行政面の改革を行うことと、ラオスの人々に主体的に看護教材を作成してもらうことの2点を中心に改革を進めていきました。行政面では、看護助産規則を制定し、看護学校の運営ガイドラインを作成しました。これによって、看護・助産、看護師・助産師などの基本的概念や看護業務の範囲などが初めて明確に規定されました。教材作りでは、ラオス人の看護職者たちに基本看護技術19項目を選択してもらうことから始めました。基礎看護領域の内容が重視されたのは、入院中の患者の世話を家族が行うという根強い習慣があったため、看護職者には基礎看護技術の教育がほとんど行われていなかったからだそうです。この教材は、ラオス人看護職によってラオス人のために作成された初めて教材として、看護師、看護教員、臨床指導者対象の研修で大いに活用されているとのことです。

今回の講演を通して、参加した学生は日本の看護制度や看護技術がラオスでの看護教育の発展に大きく寄与していること、日々の学習が世界の看護を支える知識や手段となる可能性を秘めていることを知り、これからの学習への意欲が掻き立てられたことと思います。

文責:福島
05/ 17(第4回) 宗像から世界へ 〜二期生 橋爪亜希氏の挑戦〜 本学二期生・オレゴン州立大学大学院生 橋爪亜希氏

05/ 17(第4回) 詳細

第4回のランチョン・ミーティングを5月13日に開催しました(第3回との同時開催)。本学卒業生(第二期生)で、本年9月からオレゴン州立大学大学院生としてPublic Healthを学ぶ予定の橋爪亜希氏から、留学を決意し現在に至るまでの軌跡が具体的に語られ、出席した学生は自分の将来の道について大きな夢を思い描き、その道を現実に辿りはじめる手がかりを得たことと思います。

橋爪氏が留学したいと思うようになったきっかけは小学生の頃見たTV番組だったそうです。その思いは次第に強くなり、いつしか、英語を学ぶためではなく、英語を使って何かを学ぶために留学したいと考えるようになりました。高校・大学、また、助産師として武蔵野赤十字病院で3年間の臨床経験を積む中でも「留学」への希望は変ることなく、この明確な目標に向かって資金を準備しました。

米国の大学院への入学許可を得るためには、何といっても英語力をつけ、その証明を獲得しなければなりません。そこでまず、米国の語学学校にはいり、そこで5ヶ月間学びました。そこには他にも同様の目的を持つ学生がいたそうですが、既に社会人となり生活費のすべてを自分の貯金から賄っていた橋爪氏には、生活に余裕のある他の学生とは違う苦労もありました。家と学校・図書館を往復するだけの生活の中で、数々の難関を一つずつ突破していかなければなりませんでした。TOEFLの点数を上げることはもとより(目標は80点、これは従来の算定法ではほぼ550に相当する。現在は76点であるため入学までにあと少し上積みする必要があるという)、苦手な数学を英語で学習し、英語でエッセイを作成し、推薦状を英訳するなど、大変な苦労の連続でした。そしてついに、オレゴン州立大学Public Health分野への大学院入学許可という切符を掴みました。

橋爪氏はまた、ウガンダでのNGO活動に参加をした体験もお持ちで、これについても語ってくれました。Public Healthを専攻する上で、アフリカを見ておくことが大きな意味を持つことは言うまでもありません。橋爪氏はソーシャル・ネットワーキング・サポート内のコミュニティーを利用し、PRAfricaという団体の活動を知りました。アフリカ現地を肌で感じたい、そして単なるスタディーツアーではなく一歩踏み込んで現地と関わりたいと考え、ウガンダでのNGO活動に参加することにしました。現地では図書館で活動を行いながら、他のNGOの活動を見学したり、村の子供たちと語りあったり、数々の貴重な体験を積んだということです。

今回の橋爪氏の体験を聞きながら、橋爪氏が数々の苦労を乗り越えるのを支えたのは「大学院に入る」という目的が明確にイメージされていたからだとしみじみ感じさせられました。二期生という身近な存在である橋爪氏の言葉の一つ一つ、そしてあの笑顔が、将来の可能性は世界にまで広がっていることを雄弁に語り、学生・教職員に希望の光を投げかけてくれました。

文責 福島綾子
05/ 17(第3回) ヨルダンと日本における人口問題 ヨルダン王国高等人口審議会事務局長 アルクトブ ラエダ博士

05/ 17(第3回) 詳細

5月17日、本学でのJICA平成22年度国別研修「ヨルダン南部女性の健康とエンパワメントの統合プロジェクト」研修員で来日中のヨルダン高等人口審議会事務局長アルクトブ・ラエダ氏(女性医師)を講師に迎えて、第3回ランチョン・ミーティングが開催されました。本年度最初の英語による講演です。

アルクトブ氏はリプロダクティブヘルスや女性の健康の専門家で、まず、日本とヨルダンの人口問題の今日的意味を異文化の観点から考察してくださいました。少子化、高齢化に悩む日本と、当面は人口抑制が課題となっているヨルダンの人口指標と統計が対比され、二つの国の異なる人口問題が浮き彫りにされました。

続いて、ヨルダンにおけるリプロダクティブヘルスの問題が、ヨルダンの社会的・文化的事情と密接に結びついていることが語られました。ヨルダンの女性たちは教育レベルが高いにも関わらず、ほとんど職に就いていないのだそうです。結婚して何人こどもを生むかが女性の地位や結婚生活の安定につながっているため、できるだけ多く子どもを産みたいと思っている女性が多いからです。また、家族計画には性教育が必要ですが、それが十分に行われる環境ではありません。女性医療従事者の少ないヨルダンでは避妊具の副作用や性について医療従事者が相手であってもオープンに語ることのできない雰囲気があり、コンドームの使用率は低く、避妊具の使用を女性がコントロールすることが全くできないわけではありませんが、成功率は高い不妊手術は許されていません。そのため、実際に避妊具を使用し続ける女性はまだ極めて少ないのだそうです。

アルクトブ氏のお話は、看護は患者の文化・生活習慣・環境をよく知った上で行わなければならないという主張でしめくくられました。異なる文化や伝統、宗教を持った様々な国で保健医療分野の改善を図るには文化に配慮したアプローチが不可欠であることを改めて認識させられました。


略歴: Al-Qutob Raeda氏

1982年ヨルダン大学医学部卒。1985年米国ジョンズホプキンス大学修士、1988年同学博士。博士号取得後ヨルダン大学医学部家庭地域医学科准教授、2006年教授。同年から高等人口審議会事務局長。研究事項では、リプロダクティブヘルス、保健医療サービスの質、女性・家庭内暴力。戦略方針や対策の概要を作成し、プログラム及びプロジェクト開発に携わってこられた上、英語での業績も豊富。

05/ 13(第2回) バングラデシュってどんな国? JIICAバングラデシュ事務所 次長 牧本小枝氏

05/ 13(第2回) 詳細

本年度第2回目のランチョンミーティングを、JICAバングラデシュ人民共和国(以下バングラデシュ)事務所次長の牧本小枝氏を講師に迎え5月13日に開催いたしました。牧本氏は保健学の専門家で、95年よりJICA医療協力部所属となり、WHO西太平洋地域事務局を経て、08年にバングラデシュ赴任という、国際的経歴の持ち主です。講演では、バングラデシュの医療保健問題とそれへの取り組みが、環境、経済、文化、宗教などの社会的背景と関連付けて語られ、学生にとっても教職員にとっても、国際医療活動の実情を知るまたとない機会となりました。

バングラデシュの数々の問題の根幹にあるのは、地方におけるインフラ整備の遅れです。地方の医療事情を少しでも改善すべく、1カ月に1回専門家が民家に出張して妊婦健診を行なう、緊急時に患者を運ぶ自転車が村に設置されている、などの対策が取られているということですが、近代化の進んだ都市部との格差は非常に大きいとのことでした。

ジェンダーの問題も医療問題に影響しています。イスラム教徒の国、バングラデシュでは、女性が家や村から出ることを男性が許さない習慣があり、そのため、女性が治療を受けられず命を落とすこともあります。

地方の医療スタッフの不足も深刻な問題です。有資格の医療者が絶対的に不足しているいのですが、中でも看護師数は医師数より少ないとのことです。そうした状況の中で、当然ながら出産は自宅分娩が主となっていますが、出産介助の90%は無資格者が行っていて、妊産婦死亡率も乳幼児死亡率も高いという状況が生じています。

このように牧本氏は、保健医療問題にはインフラ整備はもとより、宗教や文化的背景に基づくジェンダーの問題、保健医療スタッフの人材育成問題などが複合的に関連しており、その解決には、環境、経済、政治、教育、文化、宗教などのすべての因子を考慮する必要があるということを、バングラデシュを例に非常に明晰に提示し、最後に学生に対して、是非将来国際協力の現場で看護師として貢献してほしいと訴えられました。

今回のミーティングは立ち見が出るほど多くの学生や教職員が参加し、皆真剣に聞き入っていました。質問も多く出て、時間が足りなくなるほどでした。国際活動に携わる方の話を直に聞くことのできた学生たちは、国際活動を身近に感じ、自身の将来の選択肢の一つとして考えるきっかけを得たことと思われます。今後も様々な方をお迎えする予定です。

(文責 石山)
05/ 07(第1回) ペルー出身助産師の語る在日外国人への保健・医療 本学 准教授 エレーラ・ルルデス

05/ 07(第1回) 詳細

2010年度最初のランチョンミーティングとして、5月7日(金)に、本学准教授エレーラ・ルルデス氏の活動紹介が行われた。同准教授は、母国ペルーで助産師の資格を取得した後に来日、広島大学において保健学博士となり、大阪大学での勤務を経て、今年4月本学に着任した。大学院生時代から今日まで、主に関西において在日外国人への保健医療支援活動に携わってきた。これまでの御自身の活動経験をもとに、国際活動とは海外での活動だけを指すのではなく、我々が日々暮らす身近な場所にも、国際的視点で考え解決していくべき問題があり、国際社会に貢献する機会があることを示して下さった。

そもそもエレーラ准教授が日本で保健学を学ぼうと決意したのは、第二次世界大戦後の日本が短期間に世界最長寿国となった実績に着目したからだという。ペルーには日本人移民も多く、日本に親しみを覚える機会があったことも背景的要素ではあるが、終戦直後、欧米諸国に比べ非常に短かった平均寿命を一挙に延ばした日本の保健政策を知りたいという気持が、来日を決心させた。


エレーラ准教授は、来日以後、自身の学習・研究の傍ら、国際協力機構(JICA)や非営利組織(NPO)を通じて、在日外国人向けのHIV相談や通訳ボランティアを行ってきた。日本人の南米諸国への移民が始まったのは明治時代で、現在はその子孫にあたる多くの日系人が南米諸国から出稼ぎ労働者として来日しており、彼らの存在は、日本の産業や社会の重要な一部となっている。しかし、彼らの多くは、日本の年金・保険制度に加入できず、医療サービスを受けるには重い経済的負担が掛かる。また言語の障壁や外国人向け医療情報の不足のため、医療サービスへのアクセス自体が妨げられているという問題もある。このような在日外国人の保健医療問題は、国内問題であると同時に国際問題でもあるとエレーラ准教授は指摘する。国際活動は海外でのことと考えられがちであるが、活動場所は国内にもあり、国際貢献を行う機会は我々の身近にもあるのである。

今回の報告および質疑応答を通じて、出席者は在日外国人の保健医療問題の存在に気づかされ、国際活動のあり方についての理解を深めることができただけでなく、母語のスペイン語はもとより英語にも堪能で、その上、成人してから学びはじめた日本語で詳細な資料を作成し、流暢に発表や質疑応答を行うエレーラ准教授の語学力、さらに、研究・語学研鑽の傍ら一貫して支援活動にも携わってきた姿勢に、深い感銘を受けた。「国際」を大学名に掲げる本学に籍を置く学生と教職員にとって、今回のミーティングは、改めて心を引き締め、自らの決意を新たにする機会となった。

国際人道委員会
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平成21年度

開催日 テーマ 講師
2/24(第6回) 『スーダンの看護事情』 Ms. KOGI Lucy Ernesto Modi  

2/24(第6回) 詳細

スーダンの看護事情

2月24日、JICAの研修でスーダンからこられたKOGI Lucy Medina Ernesto Modiさんによる講演が行われました。スーダンのマリディで行われている医療の実際を中心に、国の環境や社会情勢から、スーダンで多い疾患とその看護の状況まで、わかりやすく話してくださいました。日本でも死因の上位に入っている肺炎についての熱のこもったお話ぶりからは、どんな状況であっても患者を助けたいというLucyさんの思いがひしひしと伝わってきました。また、今回始めて来日されたLucyさんは、日本はスーダンに比べて格段に恵まれているとおっしゃいました。この言葉を聞いて、この環境で学習していることを当たり前だと思っていた私たちは、全ての国が日本のように整った環境ではないということに気付き、自分の看護に対する思いや、自国の看護、医療について改めて考えさせられました。

スーダンの看護事情

Lucyさんの気持ちのこもった講演に、学生も真剣な表情で耳を傾けていましたが、今後もこの気持を持ち続けていかなければならないと思います。

3年 荒木奈緒、鹿倉あゆみ、中能佑佳子

11/12(第5回) 『赤十字国際派遣活動 体験発表』 今村 尚美氏

11/12(第5回) 詳細

講師: 今村尚美 氏 (日本赤十字九州国際看護大学大学院修士課程2年在学中)
赤十字国際派遣活動に携わって
赤十字国際派遣活動に携わって

本学大学院修士課程2年生の今村尚美氏が赤十字国際派遣活動への参加体験を英語で発表し、28名の学部生、大学院生、教職員が熱心に耳を傾けた。今村氏は、全部で6回の赤十字関係の海外派遣を経験している。この豊富な体験に基づいて、海外での援助活動の実情、組織での働き方、心の持ち方など、大変有用な情報を提供してくれた。

発表は、なぜ看護師を志したのかという話から始まった。小学校教員になることを夢見て大学受験の準備をしていた高校3年生の今村氏は、赤十字の看護師がどこか遠い外国の地で栄養状態が悪いと一目でわかる子供を抱きしめている写真を目にした。世の中にこういう場所があり、こういう仕事に携わっている人がいるのだという事実に心を打たれた彼女は、その看護師のようになりたいという強い思いに駆られ、進路を変更して赤十字看護専門学校への進学を決意したのであった。

赤十字国際派遣活動に携わって

彼女の派遣された先は、パキスタン、ケニア、東チモール、ザイール、タンザニア、スリランカと、世界各地に広がる。また、病院内で看護師として患者のケアに携わったこともあれば、専門家として現地の医療スタッフの教育や保健プログラムの実施などが主な任務となることもあった。当然のことながら、派遣先では、日本では想像もしなかった状況や文化に遭遇し、やったこともない処置を即座に求められることもある。どんな訓練を受けていたとしても、どんなに有能な看護師だったとしても、途方にくれることが必ず起こる。

そうした体験を経た彼女が、これから海外派遣を経験する可能性のある人々に伝えたいことをまとめると、次の3つになるという。

  • Be ready to explain yourself to anybody: Be always aware of the organization you belong to and its mission
    (自分の立場を誰にでも説明できるようにしておくこと。自分がどの組織に属しており、その任務は何であるかをいつも忘れないこと。)
  • Be ready to face totally unexpected requirements.
    思いもよらない要求に遭遇する可能性に対して心の準備をしておくこと。
  • Be ready to tolerate totally unimaginable values and disappointments (especially with yourself).
    想像もつかないほど異なる価値観と、自分自身への失望を含む様々な失望を受け入れる心の準備をしておくこと。

発表の最後には、高校3年生のときに見た写真と同じように、多くの子供たちに囲まれて微笑む今村氏の写真が映写された。若い学生たちの将来設計のために、また、英語学習意欲の向上のために、この上ない刺激を与えてくれた発表であった。

(報告:因京子)

10/28(第4回) 2009年度国際シンポジウム運営委員募集のためのランチョン 2007年度&2009年度 国際シンポジウム実行委員
10/15(第3回) 若い女性の食生活 堤 ちはる氏
7/16(第2回) 『夏ちゃんの生き方』 −説明無用!! 夏子さんと話そう− 伊是名夏子氏

7/16(第2回) 詳細

伊是名夏子氏

重度のハンディキャップを抱えながら世界を視野に入れて様々な社会活動を精力的に行っている、伊是名夏子氏による講演が行われた。

26歳の伊是名さんは、生まれつき骨が弱く折れやすい先天性骨形成不全症という難病を抱えている。小・中学校と養護学校に進み、地元の普通高校を経て、早稲田大学第一学部に入学した。大学時代は、学生NPOに所属し、在学中にアメリカ、デンマーク留学を経験した。卒業後は、NPO法人バリアフリーネットワーク会議バリアフリーセンターに勤務し、その後、那覇市立久茂地小学校で英語指導教員として児童の指導にあたった。現在は、各地で講演を行うなどの活動を精力的に行っている。

伊是名さんは留学先の社会を見て、社会とハンディキャップを持つ人々、ひいては、社会と個人との関係についての考えを一新したと言う。日本では、ハンディキャップのある人は家族が介護することが前提となっており、ヘルパーの制度はあるものの、訪問時間、回数などに大きな制限があり、重度という認定を受けていても受けられるサービスの量はわずかである。一方デンマークでは、ハンディキャップの程度に応じて必要ならばヘルパーを複数雇うことが出来るなど介護制度が充実している上、介護を依頼する方にもされる方にも気後れや遠慮がなく、淡々と普通のこととして援助が行われている。伊是名さんは、留学前、ハンディキャップを口にすることは自分への甘えだ、人に頼ってはいけないと考えていたが、留学先の社会に触れ、一人で頑張らなくていいのだ、人に手伝ってもらうことは恥ずかしいことではないのだと気付いた。伊是名さんはそこからさらに、健常者も自分一人で出来ないならば人に援助を求めてもいい、求めるべきだと考えるに至り、誰もが平等で共に支えあう、全ての人々が本当に平等で共生する社会の実現に力を尽くしたいと語られた。

セミナーに参加した学生、教職員たちは、「夏ちゃん」の明るく熱い語り口に深い感銘を受け、日本のノーマライゼーションにおける課題、ハンディキャップを持つ人々と共に暮らす社会を目指す必要性に思いを致した。

6/24(第1回) 『国連の一線を駆け抜けて 
−世界の子どもと女性の健康−』
和気邦夫氏

6/24(第1回) 詳細

国連の一線を駆け抜けて

6月24日、アジア・アフリカ・アメリカなど世界各地においてユニセフをはじめとする国際機関の多彩な国際活動に携わって来られた元国連人口基金(UNFPA)事務局次長 (プログラム担当)、和気邦夫氏による講演が行われた。世界には異なる文化や伝統、宗教を持った様々なコミュニティーが存在する。女性の地位が著しく低く、女性や子供が深刻な健康問題を抱えていても支援を求められないことも多い。先進国の価値観とは大きく異なる考え方も根強い地域で、辛抱強く話し合いを重ねながら、妊産婦の健康や乳幼児の成長発達などの問題について改善を進めっていったことなど、氏のこれまでの経験が話され、会場を埋める約70人の学生や教職員は深い感銘を受けた。特に看護者を目指す学生にとっては、将来の国際的な活躍への期待が膨らむ貴重な体験となった。

略歴: 和気邦夫 氏
国連の一線を駆け抜けて

米国グリネル大政治学科卒。ピッツバ−グ大経済社会開発学修士。(社)海外コンサルチング企業協会、海外技術協力事業団で働いた後、1971年ユニセフ、インド事務所に勤務する。バングラデシュ、ニューヨーク本部、バンコク地域事務所、パキスタン、ナイジェリア、東京事務所等に勤務の後,国連開発計画(UNDP)に出向、国連開発グループ(UNDG)事務次長を経て2000年現職に就く。国連歴35年。

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平成20年度

開催日 テーマ 講師
10/15(第6回) 国際救急〈新分野〉への挑戦 有井麻矢氏

10/15(第6回) 詳細

『国際救急〈新分野〉への挑戦』

日本とアメリカの両方の医師免許を持ち、慶応大学病院初期臨床研修医を経て、“北米型救急医(Emergency Physician)プログラム”修了のためアメリカYale大学病院救急部で研修医を務める有井麻矢氏。ER(緊急救命室)での激務にありながら、ハーバード大学のDr. Paul FarmerやDr. Jin Yong Kimの影響を受け「国際救急」というアメリカで脚光を浴びる新分野への挑戦を始めた。

「国際救急」とは、主に災害医療・紛争終結後の医療サポートと発展途上国・先進国を含めた救急医療システム・教育の立ち上げを扱う最近注目を集め始めている救急医学分野で、救急医の持つマルチタスクとチーム力を生かし医療の幅を広げようというもの。発展途上国の医療従事者が先進国へ流失する現実、また近代化・西洋化に晒され始めた途上国の二重疾病への問題など「国際救急」の対応すべき課題は拡大している。

『国際救急〈新分野〉への挑戦』

セミナーでは「国際救急」の広がりと「アメリカの医療システム」の動向を解説、看護職としての今後の可能性などについても触れ、事情を知らない学生にも分かるように幅広い話題をカバーしてお話くださった。質疑にも機知に富んだ応答をされ、最後の挨拶での美しい英語に学生は感嘆の声を上げていた。固くなりがちなテーマの中で、ER(アメリカの人気テレビドラマ)に絡めたジョークも織り込まれ、学生時代はテニスやサッカーに燃えたという今はまだ雲の上の人の有井氏に学生は親近感をもったようである。本学からも氏のように国際的に活躍できる卒業生が生まれることを大学は待ち望んでいる。

略歴: 有井麻矢 氏
  • 8歳から高卒までアメリカ育ち
  • 1998.06 慶応義塾ニューヨーク学院卒
  • 1999.04 慶応大学医学部入学、 2005.05同大学卒。
  • 2005.04 慶応大学病院初期臨床研修医
  • 2007.04 同上 後期研修医
  • 2007.06− Yale大学病院救急部研修医
  • 日本救急医学界ICLS補助インストラクター
  • アメリカ心臓協会ACLSインストラクター
  • ピッツバーグ大学医学部ジャパンプログラム、ノースカロライナ大学救急部エクスターン、ハーバードSPH夏季研修経験あり。
7/11(第5回) 国際シンポジウムって何? 3年 小嶋朋恵、坂田まどか、西野綾子

7/11(第5回) 詳細

国際シンポジウムって何?

今回のランチョンミーティングは、昨年の国際シンポジウム実行委員が、1・2年生を対象として「国際シンポジウムって何?」をテーマに、毎年本校で行われている国際シンポジウムについての説明を目的に開催されました。

特に今年は文部科学省による「災害救援・国際協力活動に貢献できる看護人材育成・国際交流プログラム」3ヵ年プログラムの最後の年となるため、本大学がホストとなり、今までに国際交流協定を締結した、韓国、タイの看護大学、学部の4校から学生を招いての開催となります。そのため、昨年より国際シンポジウム実行委員会の役割が重要となると考えられます。今回のランチョンは、昨年のシンポジウムの様子の写真を使った説明や運営にあたった実行委員の感想やアドバイスを通して、今年中心となって企画運営を行う1、2年生に国際シンポジウムの詳細を知ってもらうよい機会となりました。

ランチョン終了後には、早速、1.2年生数名から国際シンポジウム実行委員を希望する申し出があり、このランチョンの成果が実感できました。また、その積極的な姿をみて、今年のシンポジウムへの期待が高まりました。

皆さん、今年も国際シンポジウムが素敵な交流と学習の場となるよう盛り上げていきましょう!

3年 小嶋朋恵、坂田まどか、西野綾子

国際シンポジウムって何?
7/3(第4回) 熱く!カンボジアでのボランティアを経験して 3年 山之口未来

7/3(第4回) 詳細

熱く!カンボジアでのボランティアを経験して

今回は、本学3年生の山之口未来さんが、本年春休み中のカンボジアでのボランティア経験から考えたことを、学生の皆さんと共有したいという本人の申し出によって開催しました。本人は以下のように語っています。

熱く!カンボジアでのボランティアを経験して

「私がこのランチョンを開くきっかけとなったのは、カンボジアでのボランティアでした。ボランティアの中で、孤児院の子どもたちや街の人たちの笑顔・明るさ、さらに生きる力強さを体で実感することが出来ました。そして今、日本に帰国して、私たちは恵まれた環境の中で、日々の中で必死に生きようと走り続けているのだろうかと疑問に持ち、みんなにも何か「熱いもの」を持ってもらい、クリエイトでフォワードな学生生活を送ってほしいと思い始め、ランチョンを開きました。残りの学生生活の中で、これを機会にみんなの行動変容につながれば幸いです。忙しい毎日かもしれません。しかし、一日を生きる。熱いものをもつ。そして、あきらめない。それこそが、未来です。」 ランチョン終了時には、参加者から山之口さん宛てに、感動したという内容のメッセージ多数届き、有志でディスカッションが続けられました。

国際人道委員会

6/18(第3回) インドネシアの看護教育 3年 小嶋朋恵・西野綾子・萬徳香織

6/18(第3回) 詳細

講師:Susiana Nugraha
インドネシアの看護教育

今回のランチョンミーティングはインドネシアの看護教育について、講師のSusiana Nugrahaさんにお話していただきました。

Susianaさんは、本学で今年2月に開催されたH.E.L.Pに参加されたインドネシアの看護師です。日本では、来月からEPA(経済連携協定)によってインドネシアからの看護師の受け入れが開始されることもあり、学生・教員合わせて60名ほどが参加し、講義の後には様々な質問が飛びかいました。将来看護師として同じチームで働く可能性のあるインドネシアの方の看護教育について学ぶ貴重な機会となり、国際の場で活躍するには他の国の看護システムに関しても知る必要があるのではないかと思いました。

インドネシアの看護教育

本学とインドネシアの看護学生との交流事業の一環として、今月23日から29日にはインドネシアから看護学生を迎える予定です。来学された際には、今日学んだことをディスカッションできたらいいなと思います。

また、今年度はランチョンの運営に私たち学生も参加しており、本日は小嶋が司会を務めました。今後もいろいろな企画を考えていますので、皆さんのご意見も聞かせてください。

3年 小嶋朋恵・西野綾子・萬徳香織

4/23(第2回) タイ 参加学生:熊谷友希,坂田まどか,菅沼瞳,下田さおり,佐野綾香,鮫島美紗子,佐川めぐみ,中村愛

4/23(第2回) 詳細

期間 2008年3月12日〜3月25日
プログラム 2007年ACCU・ユネスコ青年交流信託基金事業 大学生交流プログラム
目的 タイのHIV/AIDS予防教育に関する学習を深める
STDへの問題意識の向上
帰国後のピア活動の向上
主な訪問地 2007年ACCU・ユネスコ青年交流信託基金事業 大学生交流プログラム
  • ウボンラチャタニ(SHARE:AIDS教育ボランティアNGO訪問)
  • バンコク(コンドームカフェ、チュラロンゴン病院、タイ赤十字看護大学、Mahidol大学病院、JICAタイオフィス、ユネスコタイオフィス)
  • ナコンパトム(エイズ孤児施設)
  • ロッブリー(エイズホスピス)
内容 タイのHIV / AIDSの現状
現地のNGO,看護大学生,病院のエイズ専門看護師とのワークショップやピア活動参加し,タイにおけるエイズの現状と対策,タイおよび日本におけるエイズ教育の課題について学習を深めた。
参加学生 熊谷友希、坂田まどか、菅沼瞳、下田さおり、佐野綾香、鮫島美紗子、佐川めぐみ、中村愛
4/15(第1回) タイ 参加学生:伊野安佳里,大迫晴佳,加藤裕実,小嶋朋恵,白石真那,西野綾子,西山真弓,野口麻里子

4/15(第1回) 詳細

期間 2008年2月9日〜2月16日
プログラム 災害救援・国際協力活動に貢献できる看護人材育成・国際交流プログラム
主な訪問地 災害救援・国際協力活動に貢献できる看護人材育成・国際交流プログラム タイ赤十字看護大学,コンケン大学,チュラロンゴン病院
National Blood Center,Thai Red Cross,DDPM (Department of Disaster Prevention and Mitigation[DDPM]Ministry of Interior, Thailand)
UNESCAP (United Nation Economic and Social Commission for Asia and the Pacific)
JICA( Japan International Cooperation Agency)
内容 大学の授業,病院における診療,タイでの献血の現状,災害対策,国際協力 について現地で学習し,国際交流を深めた。
参加学生 伊野安佳里,大迫晴佳,加藤裕実,小嶋朋恵,白石真那,西野綾子,西山真弓,野口麻里子
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平成19年度

開催日 テーマ 講師
12/ 6(第8回) 「Health Situation and Analysis of Maternal and Child Health in Rural Nepal; A case of Jumla District」 Lal Bahadur Rawal  MEd, MPH/Nepal

12/6(第8回) 詳細

講師: Lal Bahadur Rawal(MEd, MPH/Nepal)
「Health Situation and Analysis of Maternal and Child Health in Rural Nepal; A case of Jumla District」

Rawal 氏は、本学で開催された第2回HELP in Japan 2006受講者です。Nepalの国立保健研究所にあるPurbanchal University 公衆衛生学部講師ですが、現在、オーストラリアのモナッシュ大学で、3つ目の修士「生命倫理」 に挑戦しているところです。

Health Situation and Analysis of Maternal and Child Health in Rural Nepal; A case of Jumla District

セミナーでは、ネパール西部に位置するJumla地域の健康問題について、特に母子保健を中心に写真やデータを示しながら、解説されました。山岳地方 に住む住民にとって、保健サービスへのアクセスやその質の向上は最重要課題です。学生は、真剣な眼差しでRawal氏の説明に聞 き入っていました。セミナーがすべて英語で行われたことも、その真剣味を増した要因のひとつだったのかもしれません。

最後に、喜多学長の「2〜3年後にはPhD.になって、教授になって・・・」という励ましに「Maybe・・・」と照れながらのお答え、Rawal氏 の人柄が偲ばれました。

11/30(第7回) 「アメリカ研修報告」 佐藤珠美 本学教授

11/30(第7回) 詳細

講師: 佐藤珠美(本学教授)
「アメリカ研修報告」

佐藤教授は本年7月9日〜9月27日までの約3ヶ月間、アメリカ合衆国イリノイ州イリノイ大学シカゴ校看護

学部 Global Health Leadership officeで「Maternal-Child Health」の特別研修を受けました。シカゴでの日常生活、 深刻化する医療従事者不足、看護大学と病院とのインターンシップ・プログラム、新しい妊婦健診のモデルについて 報告しました。

イリノイ大学のスタッフ陣に本学の国際看護活動(学生も交えて大学全体として行っていること)が非常に高く評価 され、The Contribution of nursing and midwifery in emergenciesのDisaster relief nursing-training programmes and coursesの雑誌に掲載するよう薦められたとのことです。

アメリカ研修報告
左 Ms. Loys Holland (Englewood Clinic)、右 Dr. Lowe(Chicago Department of Public Health)
ヘルスセンター内の視察を終え、医療格差と健康問題、新しい妊婦健診、児童虐待防止などについてインタビューを行った。
アメリカ研修報告
どちらもシカゴで使われている母子手帳です。
11/21(第6回) 「国際看護大学交流 アメリカ編」 Kishi Keiko Imai 本学教授

11/21(第6回) 詳細

講師: Kishi Keiko Imai (本学教授)
ジョンズ・ホプキンス大学
ジョンズ・ホプキンス大学

国際人道委員会委員長であるKishi教授は本年8月3日から9月7日の約1ヶ月間、本学の国際化推進を目的として公衆衛生や国際看護の分野において傑出しているジョンズ・ホプキンス、エモリー、ペンシルバニアの3大学を訪問、将来の学術交流に向けての調査をおこないました。アジアのリーダーとしての立場にある日本の看護ですが、最新のアメリカの看護を常に取り入れ、それを研究し伝えていくことがこれからより一層期待されるものと思われます。

米国籍をもつKishi教授のワールドワイドな視点からのセミナーで学生たちは何かを感じ取ることができたと思います。

エモリー大学看護学部長マーラ・サルモン博士とキシ教授
エモリー大学看護学部長マーラ・サルモン博士とキシ教授
エモリー大学リリアン・カーターセンター
エモリー大学
リリアン・カーターセンター
*カーター元大統領の母、看護教育施設として建設寄贈
11/16(第5回) 「アメリカ/メイヨークリニックの看護」 中村光江 本学講師

11/16(第5回) 詳細

講師: 中村光江 (本学講師)
「アメリカ/メイヨークリニックの看護」

本年9月〜10月にかけての1ヶ月間、ミネソタ州ロチェスターにあるアメリカ有数のマグネット・ホスピタル :メイヨークリニックで受けた看護研修について報告しました。

研修期間中に着用していたスクラブ姿で登場した中村講師は今のアメリカ医療の現状、そして医療機関の形態の 変容ぶりについて説明。日米の医療に対する考え方やそのあり方など、あまりの違いに参加した学生はランチョン ということを忘れ聞き入っていたようです。

※この看護研修は木村看護教育振興財団の支援を受けておこなわれました。
※滞在についての詳細は教員便りでもご覧いただけます。
メイヨークリニックのホームページ
10/18(第4回) 「アフリカで人間の安全保障を考える」 澤良世(さわながよ)先生

10/18(第4回) 詳細

「アフリカで人間の安全保障を考える」

講師は元ユニセフ広報官で,黒柳徹子ユニセフ親善大使の活動にも関与してこられた澤良世(さわながよ)先生です。人間の安全保障という考えが生まれた 経緯と、人間の安全や尊厳が問われる状況が続く、アフリカの国々、特に最近再訪 されたルワンダ、ソマリア、シエラレオネの現状を通して、人間の安全保障の未来 について考える機会を頂きました。約80名の学生、教職員が参加し、お昼休みの時間いっぱいを活用しての講演と質疑が行われました。

6/11(第3回) 「ジョンズ・ホプキンス大学−看護学部と公衆衛生大学院」 喜多悦子 本学学長
5/16(第2回) 私たちの春休み「海外自主研修:オーストラリア,モナシュ,イギリス,インド」  それぞれの国で研修を行なった本学学生による報告会
4/19(第1回) 私たちの春休み「韓国スタディツアー報告」 韓国を訪問した本学学生8名
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平成18年度

開催日 テーマ 講師
10/27(第6回) 『国際保健分野における日米協力』 Ms Christine Susan Pilcavage
USAID(米国国際開発庁)やJICAの人口・保健・栄養分野アドバイザーとしてケニア、カンボジア、フィリピンで勤務し、多くの多国間協調案件の形成や実施に携わってきた。
現在、有名なNGO Management Science for Health (MSH)で、リプロダクティブヘルス分野と、Japan Leadership Programのマネジメントに従事している。
異文化や制度の間で生じる問題への取り組みの経験が豊富。
10/19(第5回) 『エボラ出血熱―過去と現在』 J. J.T. Muyembe ムエンベ博士
コンゴ民主共和国 旧ザイール
国立生物医学研究所所長
6/21(第4回) 『私たちがみた災害復興』 本学学生8名
ACCU学生交流プログラム参加者
6/12(第3回) 『人口問題・・・小国ヨルダンの選択は?』 佐藤都喜子
JICA国際協力専門員
(リプロダクティブヘルス)
5/29(第2回) 『赤十字の国際活動 ボランティアの人々』 大津聡子
日本赤十字和歌山医療センター医師
5/22(第1回) 『難民の現場ではたらく』 千田悦子
UNHCR職員
(ケニア・アフガニスタン・ジブチ・ザンビア・
モザンビーク・ジュネーブ本部勤務経験者)
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